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イラク情勢ニュース 2004年7月13日 火曜日
[飛耳長目録]
☆フィリピン政府: できるだけ速やかな軍撤退を約束
アルジャジーラ 7月13日 英字報道から訳
・米国防総省のずさんな管理、会計検査院の報告書で明るみに
☆参考: もっと赤裸に、「復興」のペテン
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☆★Manila: Troop withdrawal as soon as possible
フィリピン政府: できるだけ速やかに軍を撤退
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アルジャジーラ 7月13日 火曜 1:20 Makka Time, 22:20 GMT
http://english.aljazeera.net/NR/exeres/C4F04B73-3787-4523-97C7-79E8BE890B56.htm
フィリピン政府は方針を急転回させ、イラクから「人道派遣部隊」を
撤退させるとアルジャジーラに告げた。
フィリピンのトラック運転手アンジェロ・デ・ラ・クルスの処刑を思いと
どまらせることを期待し、そして明らかにクリス氏を拘束する者の要
求の主要部分に応じたものとして、フィリピン政府はイラクから自国
軍隊を撤退させることを約束した。
フィリピン外務副大臣外相ラファエル・セキスが、拘束者に宛てたア
ルジャジーラへの声明を読み上げた。「われわれは諸君の要請に応
じて、可能なかぎり速やかに、イラクに派遣しているわが国の人道派
遣部隊を撤収する」とセキスは言った。
それより先、ハリド・イブン・アル・ワリド旅団を名乗るイラク人グル
ープは、マニラ(=フィリピン政府)が7月20日までに全部隊を撤退さ
せるという彼らの要求を受け入れなければ、火曜日までにクルスの
首を斬ると脅していた。
日曜日には、フィリピン大統領アロヨが彼らの脅しに屈することをぶ
っきらぼうに拒否した。「わが政府の立場は、国際社会に提供された
われわれの委任を変えることはありえないというもので、変更はない」
とバグダッドにいるフィリピン外交官が語った。
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☆★国防総省のずさんな管理、会計検査院の報告書で明るみに
ワイアード・ニュース Noah Shachtman
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http://hotwired.goo.ne.jp/news/news/20040713208.html
2004年7月8日 2:00am PT
彼らはもう10年以上の間、努力を続けている。その任務を果たすた
めに、2000以上のデータベースまで構築した。しかも、毎年190億ドル
近くの予算を費やしている。しかし、米国議会に提出された最新の報
告書によると、これほどの努力を重ねたというのに、米国防総省は、
省内の備品、財務、人員を把握し管理する方法の確立には至ってい
ないという。 ・・・ (略)
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☆★もっと赤裸に、「イラク復興」のペテン
バグダッド・バーニングから (抜粋して紹介)
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http://www.geocities.jp/riverbendblog/riverbendblog8.html
2003年8月28日 木曜日
約束と脅し
・・・・ (略)
きのう、900億ドルもイラク復興にどのように使うのかについて読ん
だ。ブレマーは、建物と橋と電気などを元に戻すのにどれだけかかる
か、数字を吐き出している。
この話を聞いて。いとこの一人は、バグダードのある有名土木会社
で働いている。会社の名前をHとしよう。この会社は、イラク中の橋を
設計・建設していてよく知られている。いとこは、構造技術者だが、橋
オタクである。聞いてくれる人がありさえすれば、橋梁やトラスや鉄骨
構造について何時間でもしゃべっている。
5月が終わろうとする頃、彼は上司から、CPAの誰かがバグダード
東南端の新ディアール橋の再建費用の見積もりを要求してきたと、聞
いた。いとこは、部下を集め、その橋の破壊状況を調査し、被害はそ
れほど大規模ではないものの費用がかかると結論を出した。いとこた
ちは、必要なテストと分析を行い(土壌構造と水深、伸縮継ぎ目と桁と
いったことがら)、金額を算出して、概算見積として提出した___
30万ドルだった。これには、企画設計費用、原材料(イラクでは実に
安い)、人件費、下請け費用、旅費などが含まれていた。
こんなふうに仮に考えてみて___いとこは無能。17年以上も橋
建設に関わってはこなかった。第一次湾岸戦争で破壊された133の
橋のうち20の再建なんてしなかった。彼の概算はまちがっていて、橋
再建費用は、その4倍だった。ほんとは、120万ドルかかるのだ。ち
ょっと想像力を働かせてみて!
1週間後、新ディアール橋の契約は、あるアメリカの会社にいった。
よく聞いて!この当の会社は、橋再建費用を約5千万ドル(!!)と
見積もったのである。
イラクについて知ってほしいこと。イラクには、13万人の土木技術
者がいる。半数以上は、構造工学技術者と建築家である。多くは、イ
ラク以外の国々、ドイツ、日本、アメリカ、イギリスなどで教育を受け
た。そうでない者も、イラクにさまざまな橋、ビル、高速道路を作った
外国企業で働いた。大多数はひじょうに熟練しており、ひじょうに優秀
なものもいる。
イラクの土木技術者たちは、1991年の第一次湾岸戦争___こ
のとき'Coalition of the Willing'は30カ国以上、これらの国々が原形を
とどめぬほどバグダードを爆撃しつくした___後、イラクを復興しな
ければならなかった。彼らは、もとは外国企業が作った橋やビルの再
建に取り組まねばならなかった。もとは輸入していた原材料の不足を
なんとかしなければならなかった。戦争後に残ったインフラは何であ
れ破壊する目的で設置された悪意の封鎖区域を避けて働かなけれ
ばならなかった____彼らは、根底からイラクを復興しなければな
らなかったのである。さらに、すべて頑丈に作られねばならなかった。
なぜなら、そう、常に攻撃の脅威にさらされていたからである。
133の橋のうち100以上が再建された。多くのビルと工場が復旧し
た。通信塔が再建され、新しい橋もできた。電線も復旧した___日
常が回りはじめた。
すべて完全というわけではなかったが___私たちは、努力してい
た。
でもイラク人を満足させるのは簡単じゃない。ビルはただビルであ
ればいいのではない。芸術的に仕上げられなければならないのだ_
__彫刻された柱、込み入ったデザインのドーム、なにかユニークな
もの、高尚だったり先端的でなくてもいいが、月並みでないもの。バグ
ダード中で見ることができる___上質の板ガラス窓の瀟洒な住宅、
ほとんど歴史的建造物たる”バグダード人”のビル、洒落たカフェのと
なりの絢爛たるレストラン___ファベルジュのイースターの卵細工
とみまがう色彩豊かで凝ったつくりのドームのモスクの数々___す
べてイラク人の手になる。
わたしの好きな再建プロジェクトは、チグリス川にかかるMu'alaq橋
だった。これは、イギリスの会社が設計・建築した吊り橋である。19
91年に、爆撃され、誰もが再び渡ることはできまいとほとんどあきら
めていた。1994年、橋は、再びかつてそのままの姿を現した。イギ
リスの会社の手によらず、イラクの技術だけで。ある美術大学は、世
界でもっとも洗練された橋とはいわないまでも、華やかな橋となるだろ
うと評価を下した。落成の日、橋も橋の台脚も橋の上の歩道もすべ
て、派手々々しい色で描かれた花々で埋めつくされていた。人々は、
バグダード中からやってきて、ただ橋の上にたたずみ、チグリス川を
見おろしたのだった。
だから、何十億ドルをも要求する外国企業を導入せずに、イラクの
土木技術者、電気技師、労働者を利用してもいいではないか。仕事
がない多くの人々は、イラク復興にたずさわれることを喜ぶだろう。だ
が、誰にもドアは開かれていない。
イラク復興は、わたしたちの頭の上に吊るされた”約束と脅し”のよ
うである。イラクの人々は、不信と不審の目で”復興”を見ている。な
ぜなら、老獪なイラク人は、このようなうさんくさい復興プロジェクトは、
国を、唯一アメリカの国債に比肩するような国家債務の罠に陥れるこ
とを知っているからだ。少数のすでに巨大な建設業者がますます肥え
太る。イラク人労働者は、おこぼれを与えられ、イラクの失業大衆は、
控えの位置に待機させられ、外国企業によって華やかなビルが建設
されるのをただ見つめるのみである。
この戦争が、石油をめぐるものであると、わたしはしょっちゅう言っ
てきた。そのとおりだ。しかしまた、この戦争は、戦争が破壊したもの
を再建することで巨万の金を儲けようとしている巨大企業の話でもあ
る。ハリバートンって知ってる? (ところで、このハリバートンは、破
壊された石油産業の基幹施設再建の契約をいの一番に手に入れ、と
っくの4月に’石油熱’を消した)。
そう、イラク復興には巨額の金がかかる。そのとおりよ、ミスタ・ブレ
マー。契約がぜんぶ外国企業に与えられるならば。アフマド・アル・チ
ャラビ(Ahmad Al-Chalabi)が帳簿担当だから、こんなすごい数字が
出たのかもね__なんといったって彼は数学者なんだから。
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