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フセイン氏弁護士:「クウェート侵攻、戦争犯罪でない」
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/afro-ocea/news/20040708k0000e030061000c.html
【パリ福島良典】フセイン元イラク大統領弁護団のフランス人弁護士、エマニュエル・リュド氏(49)は8日までに、パリ市内の事務所で毎日新聞のインタビューに応じ、元大統領との接見のため来週中に弁護団がイラク入りすると明らかにした。同氏はイラク特別法廷を「復しゅうのための法廷」と批判する一方、旧フセイン政権時代のクウェート侵攻(90年)は「戦争犯罪」にはあたらないと主張、法廷で争う構えを示した。
−−どんな方針で弁護にあたりますか。
◆イラク当局に接見要求を出した。来週中には弁護団のうち私を含め約10人がイラク入りし、元大統領に接見する。
また、リビアの最高指導者カダフィ大佐の長女アイシャさんが加わり、弁護団は21人になった。米国指名の判事で構成するイラク特別法廷の「合法性」を問うという我々の弁護方針を決めた。
−−特別法廷のどこが違法ですか。
◆イラク戦争は違法であり、旧政権は国連の委任なしに開戦した(米英)2カ国連合軍に打倒された。特別法廷が「復しゅうの法廷」なのは自明だ。
−−元大統領が問われた罪状での弁護は。
◆クウェート占領(90〜91年)は戦争犯罪ではない。ハラブジャ(化学兵器によるイラク北部ハラブジャのクルド人住民虐殺、88年)について我々はイランの関与を指摘してきた。
−−旧政権と国民との和解は可能ですか。
◆特別法廷を設置したままでは和解はできない。(旧政権政党)バース党元高官や元閣僚が問われた罪の大半に対する赦免が出発点だ。西側首脳の尊敬を集めていたアジズ元副首相に何の罪を問うのか。元大統領には亡命を認めることだ。
−−裁判日程の見通しは。
◆予審が少なくとも2年必要だ。審理開始は早くとも来年初めで、米大統領選挙の前はあり得ない。ブッシュ米政権が元大統領の法廷陳述を恐れているからだ。
例えば、クウェート侵攻では米国が暗黙の了解を与えていたし、クルド人の問題(虐殺)では米国はイランが背後にいると知っていた。大量破壊兵器疑惑はでっち上げられたものだし、二つの戦争(湾岸戦争とイラク戦争)の間に米企業が肥え太ったこともブッシュ政権にとって都合が悪い。
毎日新聞 2004年7月8日 12時46分