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2004/07/04
有事法制の勉強会を続けている東京の市民グループが出版した絵本「戦争のつくりかた」が静かなブームとなっている。小泉内閣で相次いで成立した武力攻撃事態法や国民保護法などで想定される「国家」の姿を、子どもたちに語りかけるスタイル。口コミで広がり、各地の市民グループが、国民の賛否が分かれる有事法制について「参院選で考えるきっかけにしてほしい」と配るなどしている。 出版したのは、「世界がもし100人の村だったら」の翻訳家池田香代子さんらが参加する「神楽坂会議」。六月初め、東京などの書店に置いたところ、二週間ほどで一万二千部を完売。その後も全国から注文が殺到し、一万部を増刷。インターネットでも無料で公開し、コピーして配ることも勧めている。
福岡市中央区の書店「丸善福岡ビル店」には六月下旬から問い合わせが相次ぎ、五十部を取り寄せた。
「わたしたちの国は、60年ちかくまえに、『戦争しない』と決めました(中略)でも、国のしくみやきまりをすこしずつ変えていけば、戦争しないと決めた国も、戦争できる国になります」
三十四ページの絵本はこんな書きだしで始まり「戦争のことは、ほんの何人かの政府の人たちが決めていい、というきまりを作ります」(武力攻撃事態法)、「みんなで、ふだんから、戦争のときのための練習をします」(国民保護法)、「お店の品物や、あなたの家や土地を、軍隊が自由に使える、というきまりを作ります」(米軍行動円滑化法)などと記している。
福岡市の平和運動グループ「ラブアンドピース」の新田久子さん(54)は昨年三月のイラク戦争以来、反戦を訴えてきたが自衛隊はイラクへ派遣され、無力感にさいなまれていたころ、インターネットで知った。「今こそ多くの人に読んでほしい」と知人とともに約八百部をコピーし、講演会などで無料で配った。
絵本は三百円。問い合わせ先は、「りぼんぷろじぇくと」ファクス=020(4665)1339。インターネットではhttp://www.ribbon_project.jp/bookで公開している。
http://www.nishinippon.co.jp/media/news/news-today/20040704/news006.html