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アラブ社会主義復興党(バース党)声明文【今週の一言】木村三活
http://www.asyura2.com/0406/war57/msg/260.html
投稿者 愚民党 日時 2004 年 7 月 02 日 07:01:41:ogcGl0q1DMbpk
 

(回答先: シーア派とスンニ派を結束させるイラク民族主義 投稿者 愚民党 日時 2004 年 7 月 02 日 03:44:45)


http://kimurasanko.fc2web.com/hitokoto/20040602.html

 「活動報告」にも書いたが、5月22日、バース党政治情報局が出した声明文(4月23日付)が送られてきた。抵抗運動の活動方針を知る上で重要なので、以下に全文を掲載させていただく。

 
慈悲深く、慈愛あまねく神の名の下に
   
アラブ社会主義復興党(バース党)

永続的な使命を持ったアラブの国イラク。
バース抵抗運動は、イラクでの占領とその計画に立ち向かう。

気高いイラク人たちよ!
輝かしいアラブ国の息子たち、娘たちよ!
バース党の同志およびムジャヒディーン抵抗戦士たちよ!

 「抵抗」と「解放」の原則に基づき、そして、イラク武装抵抗運動のための政治的・戦略的プログラムに沿って、バース党は、占領されたアラブの地イラクで抵抗運動を闘っている。バース党は、イラク武装抵抗運動が政治的な手引きとして用いている党のプログラムの客観的分析に沿って、イラク占領が陥るであろう苦境と、この苦境がより深刻化となり、加速化していく過程について定義し、予測を行った。

 運動の取り組みや闘争方針は、占領軍やその手下への戦いへと拡大している。これらの作戦や戦略上の目標は、バース党の全体的な指令に基づいて設定されている。抵抗運動は、バース党が2003年9月9日に出した「抵抗の政治的プログラム」の中に記述され、描写され、特徴づけられ、説明されたものに沿って動いている。

 バース党はまた、非合法的占領と合法的武装抵抗運動の間で行われる戦いに対し、占領下のイラクにおける政治地図の成分のアウトラインも提示した。それに従い、バース党は、占領が継続する限り、そしてイラクの解放と占領の追放が成し遂げられるまで、抵抗の戦闘部隊に徹するだろう。

 バース党はこれまで、占領全般と、占領の実態、その副産物、占領計画、プロジェクトや企業、占領軍の手下などと、戦闘グループを通じて対峙してきており、現在もそうしている。また、武装闘争はこれまでも今後も変わらず、バース党の手段であり、イラク解放まで、不可逆的な手段でありつづけるだろう。我々が後退するようなことがあっても、それは、あらかじめ預言したように、占領者とその手下と対峙するためのオプションでしかない。

 本日2004年4月23日、危機感にさいなまれた“占領当局”の長、ブレマーが声明を発表した。 バース党は、それへの返答として、ここに我々の立場を表明している。ブレマーは、徐々にではあるが継続的に加速している、英雄的な抵抗運動の活動のために、イラク国内で彼が見出した政治的、軍事的、治安的、行政的、倫理的な苦境の中から抜け出すために、必死のあがきの中で声明を発した。英雄的な抵抗運動は、帝国主義者アメリカの占領計画を破壊し、彼らの政治的、軍事的、その他の構成要素を破壊しているのだ。

 バース党は決して、イラク国内外を問わず、占領計画の一部をなすことはないであろう。バース党のイデオロギー、政治、組織、指導部、戦士たちなどを根絶することは絶対に出来ないし、それは今後も、占領に対する強固な抵抗勢力であり続けるだろう。武装したレジスタンスのリーダーたちが、イラクの地と人々に根ざしていることも付け加えておきたい。

 バース党は、このアラブ国に対し、闘争的な方針に邁進すること、解放とルネッサンスに向けた計画を策定し見直すこと、我々自身とイラク国に対する約束を守り、人道のために、イラクだけでなく、アラブ地域や世界におけるアメリカ帝国主義の計画を破綻させるために働くことを誓う。

アラブ社会主義復興党(バース党)政治情報局
2004年4月23日 イラクにて

 声明文の中でバース党と抵抗運動勢力は、新政府、外国軍隊、新旧統治評議会の全てに対立姿勢をとることを明確にしている。また、外国からの外交グループ、団体なども全て占領軍と同じとみなすと書いている。そして、国連の決定は、いかなるものであっても、占領軍に力を与えるものと見ている。彼らがそれらに対抗する根拠はここにある。また、新政府と他のいかなるサイドと交わされた合意も、すべて違法・無効であり、一切受け入れられないとのことである。

 続いて、友人から届いた、イラクの科学者殺害に関するレポートを掲載する。
イラクで科学者の殺害が増加


 これは本当の出来事である。
  
 イラクでは今なお、科学者の殺害が増加しており、これにあって我々は、内戦が起こること、あるいはそうした事態が拡大する可能性があることを予想している。

 現在までの殺害作戦で、3000人以上のイラクの科学者・要人が殺害されている。彼らの大半は大学教授や研究者である。

 米軍は、イラクを占領した際に、アメリカ政府が指名手配した200人の科学者のリストを持っていたが、それは科学者たちの兵器や他分野に関する知識を恐れたからだ。米軍は彼らの大部分を拘束し、うち15名が刑務所内で死亡した。拷問の末に死亡したモハメド・アルオズムーリー教授もその1人である。

 米軍はイラクの科学者たちの生命を奪うために奔走したが、それは、イラクが自らの発展のために科学者たちを必要としていたからだ。何人か名前を挙げる。

マジード・フセーン・アリ(Dr.Majeed Huseen Ali)バグダッド大学科学学部教授
モハマド・フセーン(Dr.Mohmad Huseen)航空分野の科学者
モハマド・アルドウリイミ(Dr.Mohhaneed Al-Dulymi)工科大学教授
シャーキル・アル・カファジ(Dr.shakir al Khafajy)大学総長
アリ・マジッド・ムフマダウィ(Ali Mojid Muhmadawi)大学総長・技師
モハマド・アルラウィ(Dr. Mohamad alrawy)バグダッド大学学長

 このほかにも、かなりの数の科学者たちが殺されている。彼らはアメリカやモサド、イラクの政府機関などによって殺害されたと見てよい。その一方で、誘拐された科学者や医師たちもいる。何人か紹介する。

アブドル・ハディー・アルカリリィ医師(MD Abdul hadiy alkhalily)精神科医
モダフェル・クルクジ医師(MD Modhafer kurkji)
ラザン・ファハド医師(MD Resan fahad)心臓内科医
レジャ・デーウィー医師(MD Reja dehwy)婦人科医
ラジー・アルカービー医師(MDRajih Alkaaby)心臓内科医
マキ・バシール医師(MD Maki Basheer)

 そのほか、現在、沢山の科学者たちが国外追放を余儀なくされている。米軍はこれらの科学者が、イラクの歴史上重要な役割を果たしてきた人物であることを知っている。科学者たちが皆、占領を拒否しているということも。だが、彼らが働かなければ、占領軍に一体何ができるだろうか。

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http://kimurasanko.fc2web.com/hitokoto/20040618.html 


 さて、発売中の『サンデー毎日』(6月27日号)に注目すべき記事が出ていた。イラク武装抵抗運動の一つ「イラク愛国戦線」の代表が、「占領統治の裏側」を語っているのだ。大事な部分を以下にまとめておく。

現在、イラク国内で展開されている抵抗運動は、バース党員のみならず、宗教的な共同体や共産党、クルド人政党など、様々なイデオロギーの勢力を含んでいる。とりわけ昨年8月以降は、それまでバラバラに動いていた各グループの協議が活発に行われ、イラク全土の抵抗運動の9割にあたる30グループが共同歩調をとりながら反米レジスタンスを繰り広げている。

イラクは多くの民族や宗教、部族が入り混じった国家だが、その文化的・政治的な多様性を維持しつつ、統一性を保ってきた3000年もの歴史がある。英米のメディアがスンニ派、シーア派などと言い立てるのは、イラク人の団結を妨げ、内戦を煽る彼らの戦略である。スンニ派対シーア派、アラブ人対クルド人という問題ではなく、すべてのイラク人の敵は植民地主義である。

4月に激化したファルージャでの戦闘では、同地がスンニ派地域でありながら、様々な勢力がファルージャ入りして米軍と戦った。バグダッドのサドル・シティーからは170人のシーア派ムジャヒディンが、シリア国境近くの村からは32人の少数民族ヤジーディ(ゾロアスター教徒)が、そして、バグダッドのキリスト教地域からは12人の労働者が馳せ参じた。彼らは宗教や民族こそ異なるが、共にファルージャのモスクなどを守り、ファルージャの宗教指導者は、あらゆる共同体が共存する喜びを語ってくれた。

ファルージャとバグダッドの間にある村や町からは、数千人の女性や農民たちが繰り出し、ファルージャの抵抗運動に、黙々と食料を運んで歩いていた。その列が30キロも40キロも続いていた。

4月のファルージャでは850人が死亡したが、うち280人は女性、137人が子供(うち80人が5歳以下)。

イラク統治評議会で人権相をしていたトゥルキ氏(4月にCPAに抗議して辞任)は、アメリカの占領以来、1年で7万人が逮捕・拘禁された。10万人と主張しているイラクの政党もある。

現在少なくとも917人の女性が収監され、うち95%は、夫や兄弟の行方を占領当局に問い合わせに行っただけで逮捕された。

13歳以下の子供は約600人が収監されている。
6月30日には何の意味もない。米占領体制に承認を与えるだけの国連決議では何も変わらない。占領を終わらせるために戦うしかない。イラク人は世界のレジスタンスに学び、自らも経験を積み重ねて、自信を深めている。自由を勝ち取るまで困難や犠牲があるだろうが、それでもレジスタンスは続く。

私たちの戦いは、私たちだけのものではなく、世界への米軍の軍事的侵略に対する、国際的な戦いの一部である。

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