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「すべて茶番」フセイン、特別法廷ですべての容疑否認
【バグダッド=緒方賢一】イラクの元大統領サダム・フセイン(67)を裁く特別法廷が1日、バグダッド国際空港近くで開かれ、かつての独裁者に対する司法手続きが始まった。
フセインが公衆の場に姿を現すのは、昨年12月に米軍に拘束された直後に写真が公開されて以来約半年ぶり。
法廷では、暫定政府が任命した判事がフセインに対する告発状を読み上げた。告発の中身は公表されていないが、クルド人に対する化学兵器の使用(88年)、イラン・イラク戦争(80―88年)やクウェート侵攻(90年)、シーア派国民の抑圧(91年)など、集団殺害(ジェノサイド)罪や人道に対する罪にかかわる7つの戦争犯罪容疑が通告されたと見られる。
米CNNテレビによると、罪状認否でフセインはすべての容疑を否認。判事に向かって「すべて茶番劇だ。本当の犯罪者はブッシュだ」とまくしたてた。クウェート侵攻については、「イラク国民のためにやったことだ」と反論。人定質問に対しては「私はサダム・フセイン。イラク大統領だ」と胸を張った。
フセインは手錠をかけられ、イラク人警備員2人に付き添われて法廷に入った。法廷では、イラクや米国のメディア数社の取材が許可されたが、警備上の理由で場所などは伏せられた。
この日、特別法廷では、フセインのほか、マジド元国防相、アジズ元副首相ら計11人の旧フセイン政権高官にも容疑の通告があった。
今後、特別法廷の検察官が正式に起訴。公判の開始は年明け以降になる見通し。
特別法廷は、フセインに対する手続きが終了してから数時間後に、フセインの様子を映した映像をCNNテレビなどに渡した。音声は消され、肉声は聞かれなかった。
フセインは依然より明らかにやせた様子。髪は短く、ほおひげは生やしているが、白いものが目立った。時折、指さすなど大きな身ぶり手ぶりで、弁明に努めていた。
(2004/7/1/22:03 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/main/news/20040701i113.htm