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太公望ら岸壁遠く テロ防止で埠頭立ち入り制限 東北
テロリストの侵入防止など保安強化を理由に、仙台港(仙台市)や酒田港(山形県酒田市)など全国の主な港で、7月から一般市民の埠頭(ふとう)への立ち入りが大幅に制限された。国際条約に基づくテロ対策の一環だが、岸壁は初心者でも楽しめる釣り場として親しまれてきただけに、戸惑いの声が上がっている。
酒田港では1日までに、埠頭5カ所に最高2.4メートルの鉄条網付きフェンスの設置が完了した。日中、警備員が常駐して立ち入りを監視しており、釣り人らは近づけなくなった。
港近くの釣具店経営者は「絶好のポイントだったので、影響は極めて深刻だ。7月に入ってから売り上げは半減。廃業した同業者もいる」と嘆く。
仙台港でも5カ所で、ゲートやフェンス設置工事が進む。閉鎖予定の埠頭で釣りをしていた岩沼市の男性(62)は「閉鎖の意図は分からないでもないが、定年後のわずかな楽しみを奪わないでほしい」と困惑の表情を浮かべた。
これまでも埠頭への立ち入りは、港湾関係者ら以外は原則禁止だったが、港を管理する自治体は、釣り人らを事実上黙認してきた。管理が厳格化されたきっかけは、2001年9月に起きた米国の同時多発テロだ。
海上での人命の安全確保策などを定めた国際条約「SOLAS(ソーラス)条約」が02年12月に改正され、外国船が立ち寄る港は保安措置の強化が義務付けられた。
東北地方では15港が対象となり、昨年度はフェンスや監視カメラ設置などに約28億1600万円の国費が予算計上された。
仙台港を管理する宮城県仙台港湾事務所は「仙台港では中央公園を一般に開放している」と理解を求めるが、同港近くの釣具店は「中央公園は週末はただでさえ混雑している。他の地区から締め出された釣り人は入りきれないだろう」と言う。
東北各県では今のところ、閉鎖した岸壁に代わる新たな釣り場を整備する動きはなく、太公望たちはこれまで以上に釣り場探しに苦労しそうだ。
2004年07月26日月曜日
http://www.kahoku.co.jp/news/2004/07/20040727t73025.htm