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【ソウル=久保田るり子】一九九七年の北朝鮮の黄長●・朝鮮労働党元書記亡命を助け、自らも韓国に亡命した同党傘下の貿易会社の元社長、金徳弘氏(六五)が産経新聞の取材に応じ、北朝鮮で複数の反金正日(党総書記)組織が活動していることを明らかにした。
党中枢に知人が多く、党政策に明るい金氏は「金正日は信じるに値する指導者ではない」と言明した。北朝鮮の実態を証言するため三年前から渡米を強く希望しているものの、韓国政府は旅券を発行せず金氏を事実上の監視下に置いている。
ソウル市内で秘密裏に行われたインタビューで、金氏は詳細は避けつつも北朝鮮反政府活動組織と連絡を取っていることを明らかにした。
金氏は、この組織が今年四月の北朝鮮・竜川列車爆発事故に関して最近、「事故は金正日政権の自作自演だったとの結論を出した」と語った。
金氏は「北朝鮮には約二百十の郡があるが、全土に竜川事故の詳細を書いたビラをまいたとの連絡があった」と述べ、そのうえで、「自作自演は暗殺勢力のあることをアピールし綱紀粛正を狙ったものだろう。列車に搭載した対シリア輸出用ミサイルを爆破したと聞いている。ミサイルの出来が悪かったため、爆破で破棄したのだ。また、竜川は新義州に近く、経済特別区にする計画だが、日帝(日本統治)時代から反政府的な気質が強い地域だ。爆発で古い建物を壊して新しい街を建設し、問題のある住民は他の地域に移動させられたようだ」と証言した。
こうした反体制組織は複数あるとする一方、クーデターの可能性については「困難だろう」と予測、「他の国とは違う半世紀以上続いた独裁体制のためだ」と述べた。
金氏は三年前、米共和党下院政策委員会の招待を受けて以来、韓国政府に旅券発行を求めてきた。金大中前政権は黄長●氏とともに渡米を許可しなかった。盧武鉉政権になって黄氏は昨秋、渡米したが、金氏の渡米は実現していない。政府は同氏の発言が北朝鮮を刺激するのを恐れ態度を留保しているとみられる。
金氏は「ブッシュ米政権は金正日体制の本質を知っている。私はチェイニー副大統領やラムズフェルド国防長官らの強硬政策を全面的に支持する。米国民にも強硬派の政策を支持するよう訴え、北朝鮮を解放してくださいと訴えたいのだ。六カ国協議に意味があるのか。金正日は核放棄すると思うか。あり得ない。歴史に例のない金正日絶対主義体制を解放できるのは米国だけだ」と渡米する意義を強調した。
さらに、「九五年から九七年で三百万人が死亡した。この十年で育った子供たちは文字も読めない。北では身長一五〇センチで軍隊に入れるが、いまは一四〇センチにも満たない」と述べ、「国際社会はなぜ、人権蹂躙(じゅうりん)を続けてきた金正日独裁体制を長らえさせる支援を行うのか」と疑問を呈した。
日朝国交正常化に意欲的な小泉純一郎首相に対しては、「独裁体制となぜ国交正常化交渉を行うのか。(核、ミサイル、拉致問題解決後に正常化するとの日本政府の方針は承知しているが)反金正日運動を行っている私のような立場からみると、(日本の動向は)とても不安だ」と訴えた。
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金徳弘氏(キム・ドクホン) 1938年北朝鮮・平安北道生まれ、朝鮮人民軍から金日成総合大学に進学。朝鮮労働党主体思想研究所などを経て貿易会社社長。北京で韓国情報機関と接触、黄元書記の亡命を支援。亡命後も独裁体制の指導理念、主体思想の正当性を主張する黄氏とは絶縁。
●=火へんに華(産経新聞)
自作自演ブームですな〜