----
http://www.kamiura.com/new.html
----
防衛庁 敵基地攻撃力の 保有検討 巡航ミサイルや軽 空母 軍事合理性を優先 憲 法・外交上の視点欠く （朝日 ７月２６日 朝刊）

［概要］今年末に政府が策定する新たな「防衛計画の大綱」に向け、防衛庁が他国の弾道ミサイ ル発射基地をたたく「敵基地攻撃能力」の保有を検討している。具体的には昨年に導入を決め た精密誘導爆弾の他に、対艦ミサイルのハプーンを改良した米国製・対地ミサイル・ハプーン２ （射程２０キロ）や、巡航ミサイル「トマホーク」（射程２０００キロ）や、軽空母の導入が検討されて いる。

石破防衛庁長官は昨年の５月、「敵基地攻撃能力の保有は検討に値する」と国会で答弁した ことがある。だが、その直後、小泉首相が「政府にそのゆおうな考えはない」と打ち消した経緯が あった。

日本は憲法との整合性から、他国を攻撃する能力や装備を持たず、攻撃は米軍に委ねる立 場を堅持してきた。政府内にも日本がトマホークや軽空母を持てば、東アジアで新たな緊張を生 むという指摘もあり、この問題がどのように扱われるか不透明だ。

［コメント］これは石破防衛庁長官の軍事オタクぶりを示す好例である。頭の中に兵器のことしか 入っていないから、すぐにトマホークや軽空母が浮かんでくるのだ。すなわち憲法や日本の外交 戦略が抜け落ちている。日本が核武装しない理由や、巡航ミサイルや爆撃機を持たない理由、 それに空母を持たない理由などがわかっていない。それを持つことによって日本の国益や外交 にマイマスになるからである。日本が中国の沿海部を攻撃できても、中国は巨大な大陸の奥地 から攻撃してくる。そのような脅威を積み上げていけば、日本は中国全土を核攻撃できる中距離 戦略核ミサイルを配備する必要に迫られる。

それによって日本と中国や朝鮮半島、あるいはロシアやアメリカとの関係が緊張することは必 至である。今まで日本が核兵器で威嚇されなかっのは、日本が核武装していなかったからだ。日 本が核兵器で他国を威嚇すれば、当然ながら日本も核兵器で威嚇されることになる。巡航ミサイ ルも同じである。

日本を攻撃する国を米軍が攻撃するのは、日本が米国に頼んだからではない。そうしなけれ ば日本が軍事大国化して米国が困るからである。日本が他国を軍事攻撃できることを米国も求 めていない。また日本は意図的に周辺国と軍事的な緊張を高めると国益を失う。日本は専守防 衛でいいのである。そのことで日本の安全保障環境は最も好ましい状態で維持できる。

なぜ軍事オタクが防衛庁長官になっては困るのか。この機会によく見て頂きたい。

　次へ 　前へ

戦争57掲示板へ

フォローアップ:

　

　

　

拍手はせず、拍手一覧を見る

---

★登録無しでコメント可能。今すぐ反映　通常 ｜動画・ツイッター等 ｜htmltag可（熟練者向）
（タグCheck ｜タグに'だけを使っている場合のcheck ｜checkしない）（各説明）

（←ペンネーム新規登録ならチェック）
↓ペンネーム（2023/11/26から必須）

↓パスワード（ペンネームに必須）

（ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。）
↓画像認証
（ 上画像文字を入力）
ルール確認＆失敗対策
画像の URL (任意):

投稿コメント全ログ 　コメント即時配信 　スレ建て依頼 　削除コメント確認方法

---

★阿修羅♪　http://www.asyura2.com/ 　since 1995
　題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,ＭＬを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。