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憲法9条を改悪して、狙うところの日本従属軍(植民地軍)が米軍の友軍として世界各地に転戦する事態になったとします。そのとき、日本がどういう事態となるかを考えておきましょう。もっとも、改悪されても、国民の間に危険性への認識が高まり、海外派兵や国連の要請する治安維持部隊についてもよく考えて、よく調べて、やはり医療支援などの非軍事的貢献に止めて置こうとする強い意思が働いて危険から逃れられる可能性が全くないわけではありません。しかしそれは、天の計らいとも言うべき幸運によるものであり、我々の行うべきことは、出来ることを務めるということのみであります。
日本軍が世界中に転戦するとなると、最早その戦いは「道義なき戦い」への参加になることは明らかですから、国民の間にやり切れない刹那的気分が今以上に急速に広まっていきます。治安は勿論、悪化します。
しかし、もっと大きな事態を齎します。それについて、多くの人が気づいていません。
我が国の財政破綻が確実になり、我が国経済も破滅に至ります。
このことが何故、齎されるのか? 御分かりにならないかも知れません。
まず、イラク、アフガニスタン、パレスチナの例を見て解るように、帝国主義は「平定」をし切ることは、もう不可能になっているのです。従って、いつまでも戦闘が続き、日本の財政はとても耐え切れません。今でも、我が国の財政は亜破綻の状態です。とても長い戦闘に耐えられる訳はありません。このことは、今の米国を見れば解るではありませんか。米国財政は実質は破綻状態ではないですか。クリントン時代の演出したバブル経済が「ネタ切れ」により行き詰まって破綻し、軍事経済・政治体制を続けなければ米国と言う国は続かなくなっているのです。それ故にこそ、かつての政治家や軍人達が、ブッシュ政権を続けさせないようにと、国民に声明を出したりするのです。さらに、軍事体制によって寄生することにより命を保っています。我が国はその最大の寄生先です。その寄生先までもが寄生者と同じことを行えば、共倒れとなります。作物ばかりでなく種までも食い尽くすことと同じことなのです。このようなことも解らないのが、今の侵略枢軸の指導者達なのです。ですから、私はかつて彼等を「ダメ親父達」と呼んだのです。彼らのことを、決して、その思想とか信仰とかの文書になったものを基にして推し量ってはいけません。それらは、あくまでも、参考として使うべきものなのです。正しく伝わってもいるし、そうでない場合もあるだけでなく、継承者達がしっかりと継承していない可能性も大きいのです。
頭(ヘッド、かしら)を見るときには、その「行い」と「想い」とについて考えればよいのです。その時に様々の資料を参考にするのです。
思想一般についてもそうなのです。多くを正しく論じていても、致命的な欠陥のある思想があります。それを見抜けないとひどい目に遭いますね。ここ百年と少しの間に世界を揺り動かした革命思想もその類です。
そういうわけで、海外地域に広く展開する戦闘への日本軍の参加は確実に財政破綻を招きます。それは、産業の衰退を招き、日本経済は行き詰まります。大変なことになります。
その時、多くの日本人はどの様にして国と経済と産業を立て直せばよいのか? その答えを見出せないでしょう。先の敗戦の後では、占領軍が路線を敷いたので、それに合わせて活きればよかったでしょう。それは、もう出来ません。自分で道を切り開かねばなりません。しかし、そこまで従属してきた日本人はとまどうことでしょう。その時、日本の周りには幾つもの中・小の帝国主義国が存在するので、それらが日本の産業と労働者を狙って、圧力を掛けてくるでしょう。
侵略枢軸の指導者達は、以外に思われるかもしれませんが、小泉自民党の政治家達と程度は変わりません。小泉君、安部君、中川君、山崎君、それに岡田君、小沢君、そして財界の奥田君、彼等と同じ程度の頭です。
もっと、高遠な、奥深い、思想の持ち主を想像していますか?
馬子にも衣装とか言う言葉がありますね。衣装に惑わされてはいけません。
日本のA君やO君だって、賢そうな言葉は発します。言葉と意味とは違います。
侵略枢軸の指導者達と日本の政・財界の指導者の共通性は次の通りです。
『未来も過去も見ることが出来ない。従って、今の意味を知ることが出来ない。今を、唯の風景、景色、現象として知覚出来るだけである。』
従って、彼等に歴史的認識はできません。
従って、古いドグマに頼って物事を決めます。ネオコンや軍国主義思想はそれです。
彼等は、ただ今をぼんやりと意味なく見ていて、維持できなくなった今までのあり方を見て慌てているだけなのです。
EUを創った、欧州人達は新しい歴史を拓こうとしています。日本人を母に持ったオーストリアの伯爵の思想が基とのことで、日本はEUと連帯して新しい歴史を拓くべきです。
9条改悪→国軍の派兵と実戦参加→国の財政破綻と経済破滅→米・日の沈没→両国の人民の不幸と混乱の長期化
これを避けるために、戦争を避けて安定した生活を確保するための、政治政策を実現するために、国民は自分達の政権を誕生させなければなりません。
護られて在る事を感謝します。