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2004/06/28のBlog
オベイド氏に聞く ファルージャ攻撃とザルカウィ
[ 01:25 ] [ イラク ]
http://www.doblog.com/weblog/myblog/10644
今日(27日)、イスラム党ファルージャ支部幹部のモンサール・ムハンマド・オベイド氏とバグダッドで会うことができた。昨日まで空爆が続いていたが、同日、武装勢力と米軍が停戦に合意した。ひとまずは希望が見えてきたようだ。
今回の空爆の口実である「アブムサブ・ザルカウィがファルージャにいる」という米軍の主張に関してオベイド氏は否定。米軍が「ザルカウィの武装勢力を20人殺した」という家にも、オベイド氏は行ってみたが、この家は元々空き家で、死体は見つからなかったという。
オベイド氏は、 「ファルージャ近辺でザルカウィと関係すると考えられる外国人勢力が活動しており、韓国人人質を殺害したり、トルコ人3人を拉致したグループもこうした勢力だろう。だが、ファルージャ市内にはこうした勢力はいない」と言う。今回の停戦合意では、今後、米軍はファルージャを空爆しない代わりに、もしザルカウィがファルージャにいた場合、ファルージャ防衛軍及び、武装組織は、ザルカウィを捕らえ米軍に引き渡すということが決まったらしい。
では、ザルカウィは本当にイラクにいるのか。いるとしたらどこにいるのだろうか。 オベイド氏はザルカウィは既に死んでいるのではないかという。「3ヶ月くらい前、イラク北東部のハラブシャ(フセイン政権がクルド人に毒ガスを使ったとして有名)にあったアンサール・イスラムの拠点を米軍が空爆した際にザルカウィは殺されたと思う。今ザルカウィを名乗っているのは、彼のグループの残党だろう」。
もし、米軍の攻撃でザルカウィは既に死亡しているとすれば、何故米軍はザルカウィに対する掃討作戦を行っているのか。オベイド氏は冗談交じりに「ファルージャでの米軍への抵抗は非常に激しく、米軍にとってはファルージャ住民は皆ザルカウィみたいなものだろう」と言う。また、爆破事件の容疑者として逮捕されたイラク人らが「ザルカウィと活動している」と自白しているからだそうだ。だが、自身もアブグレイブ刑務所にいたこともある、通訳K氏は、「恐らく拷問を受けて、アルカイダと活動しているとか、ザルカウィの手下であるとかの自白を強要されたのではないか」と懐疑的だ。K氏は実際にそうした尋問を受けたイラク人らを何人も知っているという。オベイド氏も「ありうることだ」とうなづく。米軍が情報源がどの程度容疑者の自白に頼っているかは定かではないが、一連の虐待事件の例から考えるに、自白の内容がどれだけ信憑性があるかは確かに疑問のあるところだ。
ただ一つ明白なのは、今回の米軍の空爆がファルージャ市民への反米感情をさらにエスカレートさせたことだ。住民達は皆、「全てのアメリカ人を殺してやる!!」といきり立っているという。とりあえず、米軍と武装勢力が停戦したのは良かったが、今後も予断を許さない状況であることは間違いない。トルコ人の人質3人の安否も気になるが、停戦合意が事態を良い方向に持っていくことを祈りたい。
P.S. 未確認情報だが、バグダッド南部ドーラ地区で韓国人らしきアジア系の男性が
武装勢力に誘拐されたらしいとの話を聞いた。たく、勘弁してほしいぜ。
[ 更新日時:2004/06/28 01:27 ]