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いまだに闇の中「イタリア人人質救出劇」の真相(イタリアからのメール)
http://www.asyura2.com/0406/war56/msg/908.html
投稿者 縄文人 日時 2004 年 6 月 19 日 18:46:31:bfek92EqWeCqg
 

★イタリアから、またイタリア最新情報がメールで届きました。
 それによれば、イタリアのメディアも「真実の報道」から遠のき始めているようです。
 「イタリア人人質事件・救出劇」の真相は、いまだに闇の中のようです。

http://www.creative.co.jp/top/main2421.html

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イタリアでは、今週は高校の卒業資格試験と、サッカーのトッテイ選手が試合中、対戦相手のデンマーク選手につばを吐きかけたことが大きな話題と問題になっています。

試験のほうは、カンニングが多く、最近は携帯電話とパソコンを駆使して受験生のあいだで試験問題に関する情報のやりとりをするらしいです。

トッテイ選手の問題は、デンマークのテレビ局がその瞬間を撮影、放送したため、一時はイタリア選手を罠に陥れようとしたなどといわれましたが、やはり彼のしたことは事実であり、謝罪、反省したので運のよいことにたった三日間の出場停止で済んだそうです。

もしあの瞬間を撮影、放送したのがイタリアのテレビ局だったら、おそらく問題にはならなかったでしょう。相手が訴えてきても、そんな事実も証拠もないなどと受けつけず、うまくやり過ごしたかもしれません。何しろ最近のイタリアのメデイアはおかしいですから。

イタリア人人質事件でも、人質拘束中も解放後も、すっかり政府の制圧を受けて、一部の人間に有利なように事実をまげて報道しているようです。イタリアのみでなく、連合国の合衆国やポーランドまで、この歪曲した報道に加担してきて、報道のもつべき信頼性はどんどん失われていくように見えます。

さて、イタリア人人質解放に関する十七日の新聞記事を日本語訳しましたので、お送りします。先週末の選挙やサッカーの試合の混乱にまぎれて、アメリカから入手したという、イタリア人人質解放時の写真とビデオがメデイアで公開されました。そのことも含んでいます。

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〔‘il manifesto’,六月十七日付け、アレッサンドロ・マントヴァーニ氏記事〕

『アメリカによる解放』

Sismiイタリア諜報局:「人質解放については、すべては米軍が行った。」

ビデオは「救出作戦」が障害となるものには遭遇しなかったことを立証する。
このビデオは国営放送のテレビチャンネルTg1で放送される:
米兵が、一人の敵にも出会わずに一軒の家に入る。軍事行動というよりは救助活動のようだ。

いつもながら抜け目がない、Sismiイタリア諜報局長ニコロ・ポッラリは、可能な限り政府から、またイラクでの三人のイタリア人民間ガードマン解放の凱旋的再現からのがれた。
国会諜報管理委員会の前で、ポッラリは人質救出のための急襲は米兵が行い、イタリア軍は、事の経緯によれば、マスコミに報道された以上のことは言える立場にないと説明した。彼は自分の部下が遂行した任務をできるだけ明確にし、三人の人質が拘束されていた場所に関する情報を照合するためになされたことを説明した:

結局、作戦を実行する前に、米軍司令部はGOサインを求めてきて、伊諜報局はそれに合図を出した。その時、米軍が確認した場所と、作戦が流血の事態を避けて展開できるという保証を確かめるために伊諜報局は活動した。
また、犯人グループの中に一人裏切り者がいて、彼は隠れ家を放れる前に、米軍のヘリコプターを誘導するセンサーを屋根に付けていったのだということを確証した。

伊諜報局にはイラク人二人がそこで捕まえられたはずだと伝えられている。
米軍司令部のスポークスマン、マーク・キミット将官が言うように四人ではない:
とにかく、米軍はこの逮捕者について何も正確なことは言っていない。彼らによると、その者たちはただの番人で、おそらく牧羊者だろうとのことだ。最終的にポッラリ局長は、選挙投票前の宣伝のもうひとつの決定的な様相、つまり先週、すでに解放が実現してしまった後で流布された信憑性のない犯行声明によってもまた強調された、人質三人の命の切迫した危険ということについても、事実上政府を否定したことになる:

イラクの伊諜報局員らは、そのような危険は感知しなかった。こうしてみると、昨夜二十時に国営放送のテレビチャンネルTg1が見せた「連合国軍から提供された救出作戦の映像」というスクープとまったく大差ない。
放送されたわずか数秒のビデオの中では、特殊部隊員四人がヘリコプターから飛び降り、一軒の家に向かって走り、実にありきたりの蹴りをいれてドアを倒し、何の問題もなく中に入る。人っ子ひとりいない。テロリストも、見張り番もいない。

そして、ひどく画像の悪い場面は、中断する。そして、建物の内部に、ポーランド人人質のJerzy Kosの笑顔が、親指を立てOKサインを出しているイタリア人人質サルバトーレ・ステフィオと並んで現われる。この最後の映像は、イタリアの新聞コリエレ・デラ・セーラに提供された写真のなかで不滅となった瞬間に連続するはずである。写真は、コリエレ紙が六月十三日に公表、イラク駐留米軍のスポークスマン、マーク・キミット将官からのものである。
写真のなかでは実際、一人の兵士が大きなニッパーでポーランド人人質の手錠を切断しているが、ビデオのなかではしかし、すでに手錠なしで現われる。ともあれその映像は、どこででも撮影できたことであろうが、救出作戦という軍事行動は物語っていない。見る限りでは、人質の引き取りは万事穏やかに進んでいる。米兵が誰ともつかぬ誰かを武装解除し手錠にかける場面をカットしていなければ。また、なぜその場面をカットした可能性があるのか、誰が分かろうか?

逮捕されたという者の形跡はなく、この点はこの救出作戦の大きなブラックホールである:一週間以上経った後でもなおひとつも詳しい情報はなく、名前すら分からない。

伊諜報局は米軍から、逮捕されたのは二人で、イタリア人人質らも二人だと肯定している。逮捕されるべき三人目もいたのだが、この者は「解放者たち」と合意した犯人で、作戦が実行された日には人質らはその姿を見なかったという。しかし、米軍司令部は、逮捕したのは四人だという。

国会諜報管理委員会の聴取でポッラリ局長は、伊諜報局は身代金を払わなかったとはっきり言い、彼の知りうる限りでは、他の誰も払っていないということだ。彼は、諜報局はジノ・ストラーダ氏とその非政府団体Emergencyの人質解放運動を追跡したが、犯人グループは彼らとの接触をのぞまなかったので、何のコンタクトも持たなかった、それは他に犯人グループとの接触を試みたものと同様である:

イタリア人人質のために――彼は力を込めて言った――イラク人の目にはイタリア政府よりも危険に映らないヨーロッパ諸国の政府も動いた。諜報局長は、拘束の初期に、四月十二日だったが、彼の部下がイタリア人を捕虜にしている犯人グループと直接連絡をとることに成功したという。四月二十五日のビデオのずっと前である。あの時のビデオの中で、「マホメットの緑の旅団」は初めてイタリア国民に反ベルルスコーニ及びイラク占領反対のデモをするよう要求したが、諜報局は犯人グループの要求をすでに知っていたという。

そしてそれを政府に伝達した。もうひとつの要求と共に。それは、在バグダッドイタリア大使館側からの公的な反米声明の要求である。同じ手段で、諜報局はイラク系クルドの刑務所に収容されているイスラム教徒の囚人釈放を助長するために、自分のもつ連絡路を活用したという。
その後しかし、交渉は中断される。ポッラリ局長によると、それは人質が別のグループの手に渡されたからである。それともおそらく、誘拐からわずか四日目に人質のひとりファブリツィオ・クゥアットロオッキを殺害した者たちよりももっと政治的な者たちが犯行を引き継いだからである。
局長は最新情報ふたつ、ビデオと写真についても否定した。米軍により隠れ家が突き止められたというDagospiaの見解は………(ここで文章が脱落している)

「イタリア人人質を解放に導いた作戦は、米軍の完全なる責任のもとに考案され、指揮され、要望されたものである。イタリアは、『私たちはそれで結構です』と言うにとどまった。」
このようにエンツォ・ビアンコ氏、マルゲリータ党代議士で国会諜報管理委員会長は、ポッラリ局長の聴取をまとめた。結局、伊諜報局により「牢屋」が突き止められたというのはうそだったのだ。伊諜報局はせいぜい米軍のすでに持っていた情報を評価し、吟味し、最後に確認したにすぎない。

当然、フォルツァ・イタリア党のファブリツィオ・チキットは別の意見をもっている:
「政府の説が全面的に承認された。」彼はサン・マクート宮殿の出口で言った。左派民主党のマッシモ・ブルッテイは、「我々の諜報局により務められた重要な役割」と強調しながら、説明した:
「今日の聴取でもって、誘拐事件のなかで伊諜報局が行ったことすべての確認を開始した。」つまり、終わったのではないのだ。国会諜報管理委員会は他の国内諜報機関の責任者、エミリオ・デル・メーゼ氏や内閣補佐官でもあるジャンニ・レッタ氏にも聴取する予定である。

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※以上が記事です。実はこの記事は、同紙のインターネットサービスから取ってきたものです。
この日のふつうに売っている同社の新聞では、第一面にこの件のジャンピング記事があるにもかかわらず、中の指定ページには、ページいっぱいに大伸ばしした広告があるばかりで、この件に関する詳細の記事はなぜかありませんでした。どこをさがしてもこの記事はないので、メールで同社になぜ記事がないのか質問しましたが返答はありません。翌日の同社の新聞にもこのことについてなにも説明はないし。

単なる編集あるいは印刷ミスか、印刷直前に手違いが見つかり掲載取り消しにしたのか、それともまさか検閲が入ったのか――?理由は不明ですが、こんな珍しいことが、よりによって問題の人質解放に関する記事に起こるとは……。

ちなみに、十八日にも人質解放に関する記事がありましたが、それによると、身代金支払いの有無について、ローマ検察庁はイラク現地の関係者にも聴取を行い、捜査を進めるそうです。
人質解放の交渉に関わったといわれるアブドウルヤバル・アル・クバイシ師は、当初人質事件の金銭による解決が検討されているらしいとジノ・ストラーダ氏に話していたものの、現在、「何の取り引きもなかった、私は誘拐犯を知らない、私はストラーダ氏がバグダッドやファルージャを訪問する手伝いをしただけだ」と言っているそうです。
しかし、イラクでは市民のうわさにとどまらず、新聞にも九百万ドルの身代金を払ってイタリア人人質は解放されたと出ているとのことです。

人命を救うためにやむをえず身代金を支払うことは、わるいことではないと思うのですが、それを「我々は犯罪者の要求に屈しなかった」、「犯罪者とは一切取り引きしなかった」と強情を張り、真実を隠し、さらには「流血の事態を回避して救出作戦実行に成功」などというデマまがいの報告を世間に流布するから、よくないのではないでしょうか。
このように虚偽、偽善で事実を飾り立て醜態をさらすより、身代金を払って解決したなら正直にそうであると認め、事実を報告するほうがどれだけ潔いかと思うのですが……。

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