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「拷問同然の手法も司令官が承認/新たな文書・W.ポスト」他(イラク情勢ニュース)
http://www.asyura2.com/0406/war56/msg/713.html
投稿者 シジミ 日時 2004 年 6 月 14 日 19:32:50:eWn45SEFYZ1R.
 

※ 転送歓迎
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イラク情勢ニュース  2004年6月14日 月曜日  

[飛耳長目録]
 ☆拷問同然の手法も司令官が承認/新たな文書
        ワシントン・ポスト 6月12日 英字報道から訳
 ・幹部標的の空爆すべて失敗 イラク開戦後1ヶ月に50回
 ・自衛隊の派遣差し止め求めシンポジウム 名古屋
 ・自衛隊世論調査: 「米国の戦略に組み込まれている」 84%

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☆★General Granted Latitude At Prison
   収容所での許容範囲はサンチェス中将が許可
ワシントン・ポスト 6月12日 By R. Jeffrey Smith and Josh White 
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http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/articles/A35612-2004Jun11.html
 新たに入手した文書によると、イラク駐留米軍の高級将校であるサ
ンチェス中将は、グアンタナモ(キューバ)にある米軍捕虜収容所で
使用された過激な尋問手法リストから、配下の高官がバグダッドの
刑務所で借用する内容を承認していた。つまり彼らが望むときには
いつでも、軍用犬を使用し、極端な温度環境を与え、睡眠パターンを
ひっくり返し、感覚を奪い、パンと水を制限するといったものだ。

 以前は詳細が明かでなかったアメリカの方針は、ワシントンから派
遣された陸軍将官(ミラー少将)がアブグレイブ刑務所の点検を終
え、新しく強圧的な方法を採用するために憲兵(看守役:訳注)を利
用する構想についてペンタゴンの当局者に報告するために戻った直
後、昨年9月に承認された。

 このたびワシントン・ポストが入手した文書は、前にサンチェスが承
認した尋問方法を説明したものよりも、格段に詳細に書かれていて、
昨年10月以前のものでは初めて、収容所の外部の人物の承認を得
ることなしに押しつけられたことを明らかにした。それはアブグレイブ
刑務所の将校たちに拘束者を措置する幅広い裁量を与えていた。

 イラクでの軍事行動に全面的な責任を負うフロリダの米中央軍司
令部の高官(匿名)は、9月にサンチェスによって採用された32の尋
問方法の幾つかに反対した。それには、アブグレイブで尋問担当将
校の同意を得ていつでも実行することができる、さらに過酷な方法が
含まれていた。

 その結果、サンチェスは10月12日に決断し、そのリストにある幾
つかの項目を除外して、残る強圧的な方法を採用する際には刑務所
の幹部が彼の直接承認を得ることを要求した。明らかに排除された
方法のなかには、信仰心を取り除くというものがあった。彼らの裸体
を光にさらし、「誇りと自尊心の崩落」を強要する、すなわち拘束者の
誇りや価値観といった感覚を攻撃するという意味である。それはま
た、文書によれば、尋問担当者が偽って拘束者の関係する土地の
出身であるふりをすることを許している。

 残された強圧的手段のなかには、次のようなことが含まれていた; 
尋問担当者が誰かを治療設備のない場所に連行する; 彼あるいは
彼女の食事制限を操作する; 30日以上の隔離を強制する; 恐怖
心を起こさせるために軍用犬を使う; 45分もの長きにわたって「ム
リな姿勢」を要求する。 刑務所での虐待写真をめぐって5月にスキ
ャンダルが発覚するまで、これらのことはサンチェスによって排除さ
れなかった。

 承認された特に過酷な手法が、アブグレイブあるいはイラクにある
他の米軍管理下の捕虜収容所で、昨年10月以前に(2003年5月
に主要な戦闘作戦が終結して以後の5ヶ月間に)採用されていたか
どうか、米陸軍は発表していない。

 複数の当局者が、10月12日以降、今年5月に規則集の第3版が
発行される以前に、サンチェスはもっと過酷な手法の一つを承認し
た、と証言した。その高官たちは、この時期およびそれ以前の時期
にアブグレイブで陸軍兵士によって行われた残虐行為を、規則の枠
外で指揮された異常行為だと表現した。

 『尋問実施規則』に関する10月9日付の覚書という文書は、アブグ
レイブの各々の軍諜報将校が署名を求められたもので、9月に承認
された幅広い抑圧手法の詳細を設定し、10月12日に規則が変更さ
れる前に適用されていたものだ。そこには今年3月に陸軍自身の調
査担当者から批判された幾つかの行為に近い手法が含まれ、調査
担当者は収容所における「サディスティックで、紛れもなく無茶苦茶な
犯罪的虐待」の証拠を発見したと述べていた。

 その文書は次のように書いている−−覚書に挙げられた手法のリ
ストは、サンチェスが指揮する合同部隊タスク・フォース7によって承
認された2003年9月10日付の『尋問およびレジスタンス対処方針』
から引き出されたものである、と。その文書は「拘束者はいかなる時
も非人道的あるいは悪意をもって辱められることはないであろう」と
述べているものの、その一方では、わめきちらしたり、大音響にさら
したり、冬には暖房を夏にはエアコンを使わせず、4時間ごとに45分
間の「ムリな姿勢」を強制するという手法を採用することを許可してい
る。しかもそれはすべて、アブグレイブの「尋問担当将校」以外の上
級者からそれ以上の許可を得ることなしにである。

 10月の文書は軍法の一律的規則による制限に注意を喚起してい
るものの、その法規は引用されず、また拘留者を含む者への虐待と
拷問を禁じたジュネーブ条約に言及することもない。

 人権監視団体ヒューマン・ライツ・ウォッチの弁護士であるウェンデ
ィ・パッテンは、10月9日付文書の二つの条項には特に問題がある
と指摘した。彼女が第一に注目したのは、尋問担当将校の承認を得
て許可された手法として、「食事制限操作=最低限の食事と水、医
者による監視」に言及されていることだ。パッテンは、「これは明らか
なジュネーブ条約違反だと思われる。同条約は健康を維持し、体重
減退を避け、栄養不足を回避するために、十分な量・質・種類の毎
日の食事を要求している」と指摘した。

 彼女はまた、民間人である拘束者に対して用いられたであろう手法
として、「宗教的な項目に関して刺激的な条項を排除する」という方針
の包括的な承認に関心を表明した。それは拘留者が「宗教的な義務
である礼拝において完全な許容範囲」を享受することを定めたジュネ
ーブ条約に矛盾しているようだ、と彼女は指摘した。

 国防総省の報道官ブライアン・ホイットマンは、これらの手法を弁解
しなかった。彼は言った−−「たくさんの調査があって、尋問手続きと
過程だけでなく、どのように実施されたかについても調査中だ。拘束
者を監禁するにあたって、治安上の手続き同様にすべての尋問のた
めの基本的な基準は、常に人道的に処置することである」。

 この文書にある尋問方法のリストは、グアンタナモで米軍によって
監禁されている収容者に使用するため開発され、ラムズフェルド国
防長官を含むペンタゴン最高幹部によって署名された一連の覚書で
承認された方法メニューときっちり一致している。例えば、2002年1
月、ラムズフェルドはグアンタナモにいる集湯者を脅迫するために犬
を使うことを承認した−−高官はグアンタナモでは決して犬は使われ
てないと弁解したが、彼らはアブグレイブでは犬を使った。

 その後、2003年4月には、ラムズフェルドは少なくとも5種類の強
圧的手法(10月9日付アブグレイブの覚書にも列挙されたもの)をグ
アンタナモで採用することを承認したが、そのうちのどれ一つとして、
米陸軍の標準的な尋問手法には含まれてなかった。グアンタナモに
はジュネーブ条約にもとづく保護は適用されていないが、イラクの収
容者には政府方針ではジュネーブ条約が適用されているにしても、
どちらにも上記のような重複が存在しているのである。

 ワシントン・ポストが入手した文書は、アブグレイブから得た覚書と
陸軍の調査のために収容所高官が作製した供述を含んでいて、そ
れは上述の重複が偶然の産物ではないことを明らかにしている。尋
問のために正規に承認された規則は、9月10日(グアンタナモ担当
のミラー少将がイラク訪問を終えた翌日)に押しつけられる以前のイ
ラクには存在しなかった。彼はグアンタナモから少なくとも11人の側
近をイラク訪問に同伴したが、そのなかにはCIAと国防省諜報機関
の高官が含まれていた。

 尋問手法の選択肢リストは10月12日に簡略化されたが、同刑務
所の一部の軍人が変化についての認識と理解が欠けていたと陸軍
の調査担当者に証言した。

 例えば、第66諜報部隊の隊員であるルシアーナ・スペンサーは、
憲兵は(尋問手法の)許容限度を知らなかったと調査員に告げた。
彼女は収容者を聴取後に裸のまま独房まで歩いて帰らせたという理
由で尋問担当を外された。スペンサーは供述のなかで、「私は夜勤
に就いた最初に、どの管理運用規定(SOP)が収容者の措置に適用
されるのか憲兵たちと議論した」と述べた。「彼らはSOPなど何もな
いと私に教えた。私は彼らに尋問規則(IROE)を教え、何をするのが
許され、また許されてないかを彼らに明示した」。

 軍の諜報活動で通訳をした民間人契約者のアデル・ナクラは、調
査員に、残虐なできごとに関係させられたあとになって、やっと尋問
規則について簡単な説明を受けた、と述べた。
                        (以下、省略)
 
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☆★その他の報道から
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◆幹部標的の空爆すべて失敗 イラク、犠牲拡大と米紙
共同通信 [6月13日17時11分更新]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040613-00000076-kyodo-int
 【ニューヨーク13日共同】米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は
12日、昨年3月のイラク戦争開戦直後、フセイン元大統領ら政権幹
部を狙った米軍による空爆が公表されている以外にも多数あった
が、情報不足などからすべて失敗に終わり、一般市民の犠牲者を増
やす結果を招いたと報じた。軍や情報機関高官の話として伝えた。
・・・ 同紙によると、元政権幹部を標的として、開戦から約1カ月のう
ちに行われた空爆は50回あったが、公になっているのはわずか2、
3回。精密誘導弾を使用し、少なくとも13人を狙ったが、多くが確実
な情報が得られないまま遂行された。

◆イラク: 自衛隊の派遣差し止め求めシンポジウム 名古屋
毎日新聞 2004年6月12日 20時43分

http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/kokkai/news/20040613k0000m040067000c.html
 ・・・郡山さんは拘束事件について「犯人グループはテロリストでは
なく自警団。彼らは親や子供など身近な人を米軍の攻撃で失った被
害者で、米軍から身を守ろうとしている」と話した。また、自己責任論
には「報告や写真でイラクの現状を伝えるのが私の自己責任の取り
方。近いうちにまたイラクに行く」と話した。 本さんは小泉純一郎首
相がイラク主権移譲後に編成される多国籍軍への自衛隊参加を表
明したことについて「国会で議論せずにいきなり表明するのは民主主
義の無視」と批判。「憲法を生かすも殺すも市民次第。私たちが連帯
して行動を起こすことが大切」と話した。 ・・・


◆自衛隊世論調査 専守防衛『不明確になった』75%
       「米国の戦略に組み込まれている」 84%
東京新聞 6月14日 
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sei/20040613/mng_____sei_____002.shtml
 日本世論調査会・・・ 憲法九条に基づいて国の守りに徹する「専
守防衛」という自衛隊方針について「不明確になったと思う」との回答
が38%、「どちらかといえばそう思う」が36%で計75%が「不明確」
との認識を示した。・・・自衛隊を「身近な存在」とする回答は計48%
で、「そうは思わない」という否定的な回答(計50%)と拮抗(きっこ
う)。「米国の戦略に組み込まれている」とみる回答は計84%。

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