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11日までに防衛庁に入った連絡によると、イラク南部サマワの陸上自衛隊宿営地で50―60人の隊員が下痢の症状を訴え、体調を崩した。防衛庁は食中毒の可能性があるとみて、原因の解明を急いでいる。
自民党筋によると、数日前から連日30数人―60数人が高熱や嘔吐(おうと)、脱水症状を訴え、食中毒症状に近い、という。
政府は、今月末のイラクへの主権移譲後に編成が予定されている多国籍軍に自衛隊を参加させる方針を決めており、派遣部隊の健康管理の在り方が問われそうだ。
防衛庁関係者によると、隊員の下痢の症状は日常的に起きており、第1次部隊から第2次部隊に交代した直後だけに、水や環境の変化も影響しているとみている。
サマワ宿営地には、約500人の自衛隊員が派遣され、浄水・給水、医療、公共施設復旧など人道支援活動を実施している。
〔共同〕 (02:06)
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20040611AT3K1102V11062004.html