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首相が多国籍軍参加を表明、ジェンキンス氏の協議継続
【サバンナ(米ジョージア州)=渡辺嘉久】小泉首相は8日昼(日本時間9日未明)、米ジョージア州シーアイランドでブッシュ米大統領と会談した。首相は、イラク復興支援について「イラク暫定政権にも歓迎される形でイラク復興支援特別措置法に基づく自衛隊の派遣を継続する」と述べ、新たな国連安全保障理事会決議に基づく多国籍軍に自衛隊を参加させる意向を事実上表明した。大統領は日本の貢献を高く評価した。
北朝鮮による拉致被害者の曽我ひとみさんの夫で元米兵のチャールズ・ジェンキンス氏の来日問題については、日米間で引き続き協議していくことになった。
首相は、イラク復興問題について「イラク人自身の努力に最大限の支援の手を差し伸べる用意がある」と強調し、「(自衛隊派遣と)政府開発援助(ODA)を活用した資金協力を車の両輪としてイラクの再建に努めていく」と説明した。
自衛隊派遣の継続に関して、米政府高官は「来週中に日本政府が行う決定に基づき派遣が継続される」と述べ、日本が多国籍軍への参加のための手続きを来週中にも取るとの見通しを示した。
イラクの再建について日米両首脳は主要8か国(G8)が結束して支援することで一致した。
首相は、ジェンキンス氏の来日問題について、「曽我さんはジェンキンス氏ら家族4人で日本で住みたいという強い気持ちを持っている」と説明。大統領は、ジェンキンス氏は脱走兵で軍の規律に関する問題だとの認識を示し、引き続き協議していくこととした。
米政府高官によると、大統領は曽我さんに対し、「心からの同情(シンパシー)」を示したという。
北朝鮮の核開発問題に関して首相は、先月22日の訪朝を踏まえ、「金正日総書記は(朝鮮半島の)非核化が最終目標で、(北朝鮮が主張する)核凍結は当然、検証を伴うとしつつ、米国の政策への不満を強調した。6か国協議を活用しつつ、米国との話し合いを渇望していた」と説明した。大統領は「訪朝の際、核の問題を金氏に明確に伝えたことを評価する」と述べた。
そのうえで、「6か国協議が適切な枠組みだ。日米韓の連携のもと中国の役割を重視し、平和的解決に努力していく」と説明、6か国協議を重視する考えを示した。
大統領は国連改革に関連して、「日本は安保理常任理事国になるべきだ」と明言した。
米軍の世界規模での再編について、両首脳は、抑止力の維持と沖縄の負担軽減の観点から緊密に協議していくことで一致した。
日米首脳会談は昼食を取りながら約1時間10分行われた。日本側からは杉浦正健官房副長官、田中均外務審議官、米国側からはライス大統領補佐官らが同席した。
http://www.yomiuri.co.jp/main/news/20040609it03.htm
写真:首脳会談に臨む小泉首相とブッシュ大統領=今利幸撮影
http://www.yomiuri.co.jp/img/20040609it03-1-A20040609084200672M.jpg
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