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チャールズ・ロバート・ジェンキンス支援のお願い (抄訳文責:THINK)
http://www.rnet.gr.jp/english/support_CRJ.htm
私たちは子供の頃からアメリカ国旗に忠誠を誓い、「星条旗よ永遠なれ」(合衆国国歌)を歌ってきました。 自分たちの祖国の正しさを信じてきました。 しかしその祖国に私たちは落胆させられ続けています。
1965年、米軍は叔父チャールズ・ロバート・ジェンキンスが所属部隊から脱走し、北朝鮮に亡命したと決めつけました。 96年になって軍は私たちに叔父が北朝鮮で生存していることを伝えてきましたが、実はその事実が判明してから14年間もが経過していました。 ふたたび叔父の消息を知ったのは2002年、叔父の妻となった拉致被害者の曽我ひとみさんが日本に帰国したときです。曽我さんや日本政府は叔父の救出の道を探りましたが、叔父が脱走兵扱いとなっていることがネックとなりました。 日本に到着し次第、叔父は軍法会議にかけられてしまうのです。
わかっている事実は一つだけ……65年1月、巡回中に不審な物音を耳にしたチャールズ・ロバート・ジェンキンス軍曹は、仲間にその場に残るよう指示して様子を見に出かけ、そのまま帰りませんでした。
それでは、米軍は何を根拠に叔父を脱走兵であり亡命者であると決めつけているのでしょう。 叔父が行方不明になった3週間後、叔父の亡命を通告してきた北朝鮮をアメリカ政府は信じたのです。数々の嘘をついてきている北朝鮮の言うことを。 米軍は叔父の書いたとされる手紙も根拠にしました。 私たちは原本を見せられていませんので筆跡を確かめることはできませんが、普段「Mama」と呼んでいた母親に「Mother」と呼びかけ、「Robert」と名乗っていたのに「Charles」とサインしたなど不審な点があります。 また最近にいたっては、その手紙を紛失したとまで米軍は言っています。
アメリカ陸軍法規に以下のような記載があります。 「あなたが国家に対して責任を持つのと同じく、アメリカ政府にも兵士を信用し支持する責任があります。 不幸にも捕虜になった場合にも、政府は決してあなたやあなたの家族を見捨てることはありません。政府はあらゆる手段を用いて捕虜となったあなたに接触・支持し、解放のために努力します」しかしアメリカ政府は叔父に対する義務を全うしていません。 奪還の努力をしていないのです。 理由は分かりませんが、現状を維持することが最も簡単であるからでないかと私たちは想像しています。 同じようなことがベトナムでも起きました。 イラクでも起きる可能性はあります。
叔父が行方不明になった65年当時とは違い、私たちには武器があります。 インターネットが、情報公開法ができました。 もう黙って言われるままになっていることはないのです。 自由に意見を述べても捉えられたり銃殺されることのないこの国を私たちは愛していますが、38年間もの間叔父の自由が奪われ、証拠もないのに罪人扱いされていることには我慢ができません。
私たちは昨年10月来、何度となくブッシュ大統領に赦免を要求する手紙を書きました。北朝鮮が叔父を解放したら、日本で曽我ひとみさんと一緒に自由に暮らして欲しいからです。しかし返ってきたのは定型の「鋭意努力中」という返事だけでした。私たちは大統領に戦争捕虜に対する義務を果たすことを求めます。
チャールズ・ロバート・ジェンキンス 甥・姪一同
集まった署名はブッシュ大統領、ラムズフェルド国防長官ならびに上院外交委員会東アジア小委員会委員長ブラウンバック上院議員に届けられる予定です