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米政権とタリバン、ビンラーディン引き渡しで秘密協議
【ブリュッセル=鶴原徹也】米国とアフガニスタンの旧タリバン政権の間で、国際テロ組織アル・カーイダの指導者、ウサマ・ビンラーディンの引き渡しを巡る秘密協議が同時テロの約1年前に独フランクフルトで行われた――。交渉を仲介したエルマー・ブロック欧州議会議員(ドイツ出身)が4日夜、本紙の電話取材で認めた。
ブロック議員によると、タリバン密使を名乗るアフガンのビジネスマン、カビル・モハバト氏がクリントン前政権下の1999年夏、同議員に接触し、「第三国で米国に引き渡す用意がある」と伝え、米当局への仲介を要請した。同議員は半信半疑ながらも駐独米大使に伝達。その後、モハバト氏は訪米し、米当局者と交渉した。タリバン代表団と米当局者は2000年11月、フランクフルトで秘密協議を行った。
この協議を巡り独公共放送ZDFが3日夜報じたところによると、タリバン政権外相は「第三国を指定すれば、いつでも引き渡しができる」とする一方、「見返り」を米国に要求。時期と場所を詰めるため、在パキスタン米大使館で交渉を継続することになったが、結局、交渉は途絶えたと報道した。「見返り」には米国によるタリバン政権の承認が含まれていたと見られる。
ブロック議員は「モハバト氏は在アフガン独企業関係者から、私の名を聞いた。私は仲介しただけで、交渉には関与していない。引き渡しが実現していれば、米同時テロはなかったかもしれないが、それは誰にもわからない」と述べた。
(2004/6/5/23:17 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/main/news/20040605i114.htm