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石油価格高騰の背景
By StrangeLove
石油価格の高騰が問題になっている。言うまでもなく、最大の理由は米英軍によるイラク攻撃。その結果、イラク国内のレジスタンス激化で同国の生産が伸びないだけでなく、サウジアラビアの体制が揺らぐ事態になっている。
その背景には石油生産のピークアウトがあると指摘する専門家もいる。一時期、中央アジアにはサウジアラビアを上回る埋蔵量の油田が存在、インド周辺にも石油が眠っている等々の話があったのだが、期待したほどではないというのだ。
とはいうものの、中央アジアの油田は無視できない。そこから石油を運ぶルートを確保することがアメリカのアフガニスタンに対する姿勢に大きく影響していることは言うまでもない。
CIAがタリバンを組織、政権を握らせたのも、また自力走行を始めたタリバンを倒したのもアメリカがアフガニスタンを支配するためだった。つまり、中央アジアの油田を運び出すためにはロシア、イラン、アフガニスタン、どの国かと話をつける必要があるが、消去法で残るのはアフガニスタンということだ。
そのアフガニスタンの支配がアメリカの思惑通りに進んでいない。ハミド・カルザイ大統領がコントロールできているのは首都周辺だけで、今後10年程度は外国の軍隊が駐留する必要があると感じているようだ。大統領自身もアメリカの『民間セキュリティー会社』のボディーガード(実態はアメリカの特殊部隊員)を必要としているほど治安は悪い。
また、南米の産油国、ベネズエラを再び支配下に置こうとしたアメリカの計画も予定通りには進んでいない。同国のエリート(労働組合やマスメディアも彼らの支配下にある)を抱き込んで計画した2年前のクーデターは国民の反発で失敗、その後の工作も成功するかどうかは不透明だ。
今回のイラク攻撃で利益を得たのは軍需産業とイスラエル(リクード)。前政権の防衛関連予算削減に苦しんでいたアメリカの軍需産業は息を吹き返し、イスラエルは宿敵のイラクを破壊することができた。基幹産業が軍需のイスラエルは二重の利益と言えるかもしれない。(アメリカのキリスト教原理主義者も宗教的利益は得た。)
これに対して、アメリカの石油産業は今回のイラク攻撃でダメージを受けている。だからこそ『ネオコン』を怒っているのだ。油田地帯の混乱でアメリカの石油産業を基盤とする主流派エリートの力が弱まれば、相対的に自分たちの力が増すとネオコン(親イスラエル派)は考えているのかもしれない。『中東民主化』で湾岸地域をイスラエルの管理下に置こうとしていると思えなくもない。
先月、アメリカのジョージア州にある海軍基地(その近くでサミットが開催される)に自動車で入ろうとしたふたりのイスラエル人が逮捕され、基地は立ち入り禁止になった。ふたりが乗っていたバンから問題になるような物は見つからなかったというが、これもアメリカとイスラエルとの本当の関係を暗示しているのかもしれない。
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