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ワシントン 3日 ロイター] 米NBCニュースとウォールストリート・ジャーナル(WSJ)紙は3日、同時多発テロが起こる1年半前に、ある英国人イスラム教徒が連邦捜査局(FBI)に対し、ウサマ・ビンラディン氏のためのハイジャック犯になる訓練を受けていたことを伝えていたと報じた。
パキスタン系英国人のニアズ・カーン氏はNBCとWSJとのインタビューで、当時ニュージャージー州アトランティックシティでギャンブルで手持ちの金を使い果たし、ざんげをしたところ、英国内のイスラム教過激派グループから誘いを受けたと言明。過激派グループは彼に、ギャンブルで生じた借金の支払いを申し出たとし、その後カーン氏はパキスタンで航空機ハイジャックの訓練を受けたと述べた。
NBCによると、同時多発テロについての議会報告書でも、2000年4月に匿名の「アポイントなしの」消息筋がニュージャージー州ニューアークのFBI調査官に対し、「5─6人」と会う予定で、そのうちの何人かがパイロットであり、航空機を乗っ取ってアフガニスタンへ飛ぶか、航空機を爆破することになると述べたことが裏付けられている。
カーン氏はWSJとのインタビュー中には、FBIのテロ対策担当者2人の名刺を出し、彼らと2週間一緒だったことを明らかにした。
NBCが元FBI当局者の話として報じたところでは、ニューアークの調査員はカーン氏を信用したが、本部から「彼をロンドンに戻してこの件を忘れるように」命じられたという。
FBI報道官は、このれらの報道についてのコメントを差し控えている。
http://www.reuters.co.jp/news_article.jhtml?type=topnews&StoryID=5341423