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(回答先: イラク暫定政府:ブラヒミ国連顧問、米国主導に不満表明 (Mainichi)「ブレマー氏を独裁者と呼ぶブラヒミ氏」 投稿者 ああ、やっぱり 日時 2004 年 6 月 03 日 00:38:48)
イラク暫定政府:治安、経済面での運営が試金石
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/afro-ocea/news/20040603k0000m030115000c.html
1日に発足したイラク暫定政府。発足直前まで大統領ポストを巡って混乱し、最終的にイラク統治評議会側の意向が通った形でヤワル氏が就任したことを、イラク国民はおおむね好意的に受け止めているようだ。しかし、閣僚の多くはイラク国民に知られた存在ではない。「直接選挙までの7〜8カ月間の『試用期間』で、どれだけの実績を上げられるかが、国民の信頼を得る試金石となる」と識者は見ている。
【バグダッド山科武司】
2日の新聞各紙は一面で発足のニュースを伝えた。サバ紙は「新政権は困難な問題に直面する」とし、今後の重要な課題に治安と失業問題の改善や、民主化の推進を挙げた。
英国で編集発行するアシャルク・アスワット紙は「パチャチ(元外相)とヤワル(統治評議会議長)が争った末、ヤワルが大統領に」と報じ、「アラブ諸国はこの選択を歓迎する」と続けた。
イラク国民は、国連と米国の意向よりも、統治評議会の意向に沿って決まった新大統領を評価している。あるタクシー運転手(28)は「(フセイン政権崩壊後の)1年余り、我々には中心となる存在がいなかった。ようやくイラク人の大統領が誕生したことで混乱は収まっていく」と期待を語った。
また、別の運転手(40)はヤワル大統領が有力部族の代表である点を挙げ、「大統領は裕福なため、私腹を肥やすことはないと思う。政党を作らず私利私欲で動いていない。これからもそうだろう」と話した。
暫定政府の正副大統領と、首相を含む33人の閣僚は、統治評議会時と同様に、宗教、民族に配慮してポストが割り振られた。地元紙報道などで出自が確認できた24人の内訳は、シーア派8人、スンニ派7人(うちトルクメン人1人)、クルド人9人となっている。
主要閣僚では財務相がシーア派、外務相がクルド人、内務相がスンニ派。シーア派有力政党のイラク・イスラム革命最高評議会(SCIRI)は、財務のほか通信相のポストを得た。
また、交通相に元イラク航空社長を、教育相にバグダッド大学総長を起用したほか、前暫定内閣の副大臣から2人を昇格、無任所相に実務家をあてるなど、目立たないポストで「適材適所」の配置を行った。
一方、女性閣僚は計6人。国連側は当初、男女の閣僚数を同数にさせたい意向だったが、「男性優位」の風潮が強いイラクでは実現が困難だった。
地元「アルメダ」紙のジャシム・ムハンメド・サラン国際アラブニュース部長(52)は「閣僚たちは宗派、部族のバランスを考慮して選ばれた」と評したものの、「クルド人は首相ポストを求めていたし、SCIRIを代表とするシーア派は大統領職を求めていたが、いずれもかなわなかった。それぞれが妥協した」と語った。
そのうえで「国民の多くにとって閣僚は『米軍が連れて来た知らない人たち』だ。その分、部族のトップとして知られるヤワル大統領に期待が集まる」と分析した。
毎日新聞 2004年6月2日 22時00分