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イラク情勢ニュース ２００４年６月２日 水曜日
［飛耳長目録］
・統治評議会の延命政府／国民の大半は冷ややか
☆６月５日ホワイトハウスで権力者に真実を語る
イラクで殺害されたニコラス ベルクの父親も参加
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☆★統治評議会の延命政府 国民の大半は冷ややか
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●イラク暫定政府： 国民の大半 冷ややかなまなざし
毎日新聞 2004年6月1日 22時50分
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/wadai/news/20040602k0000m030120000c.html
・・・当初国連が目指した「実務的な政府」とは異なり、統治評議会
メンバーが宗派、民族に配慮して主要なポストを分け合う、これまで
と代わり映えしない布陣となった。新政府に期待する声はあるもの
の、イラク国民の大半は「どうせ選挙まで」と、冷ややかなまなざしを
注いでいる。 「誰が首相や大統領になっても同じだろう。治安は良く
なりはしない」。バグダッド市内で自動車販売店を営むマフディ・アル
イズビさん（４５）は言う。「我々が求めるのは治安の改善、それに米
軍が出ていくことだ。どちらも（新政府では）果たされない」。・・・ ま
た、雑貨商を営むアラ・サーリさん（３５）は「外国で暮らしていた人々
がつくる政府をどうして信頼できるのだ」と疑問符を投げかけた。
●イラク暫定政府： 統治評、姿変え延命 実務型政権ほど遠く
毎日新聞 ６月２日 ０２：４１
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/mideast/news/20040602k0000m030165000c.html
・・・国民の多数は同評議会に拒否反応を示してきたことから、今
月末に主権が暫定政府に移っても、治安の回復や民生の安定が実
現する可能性は乏しい。・・・
◇米の影響力強く
統治評議会は昨年７月、イラク人自身が占領政策に関与する体制
を作ろうとＣＰＡが設置した。しかし、フセイン政権時代に海外に亡命
していた親米派が多く、国民にもなじみがなかったため、「米国の操
り人形」との批判を受けていた。 ・・・ そもそも、統治評議会メンバ
ーのほとんどは、フセイン政権時代の厳しい時代を権謀術数で生き
延びた人物で、統治評議会やＣＰＡの影響を受けない政権作りを国
連に期待していた国民は裏切られた形になる。エジプト紙「アルアラ
ビ」の編集局長、アブドル・ハリム氏は「新暫定政権は統治評議会の
生まれ変わりに過ぎない。イラクでの国連の信頼は完全に失墜する
だろう」と語った。
◇５評議員が残留
・・・暫定政府の顔ぶれのうち、統治評議会の評議員出身者は、ヤ
ワル大統領とウシェイケル副大統領、アラウィ首相、アブドルラティフ
地方自治担当国務相（新設）の４人。シャウェス副大統領も評議会の
評議員代理を務めており、実質的に５人が「残留」したことになる。
また、統治評議会下の旧暫定内閣から９人が新内閣に「留任・横
滑り」した。引き続き同じポストに就任したのは、文化、電力、外務、
人権、計画、公共事業、科学技術、青年スポーツの８閣僚、ほかに
旧教育相のアルワン氏も新保健相として残った。
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☆転送☆ ６月５日ホワイトハウスで権力者に真実を語れ
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Ａ..Ｎ.Ｓ.Ｗ.Ｅ..Ｒ.が５月２２日発表した
"June 5: Speak Truth to Power at the White House" と題する文書
の和訳文を紹介します。原文は下記のＵＲＬにあります。
http://www.internationalanswer.org/news/update/052204j5.html
いくつかのＭＬに流します。重複お許しください。（転送・転載自由）
野田
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
６月５日の大集会と行進
ホワイトハウス前で何千もの人が言う；
“ブッシュとラムズフェルトは戦争犯罪人”
“私は６月５日のワシントン平和集会に参加する。われわれはブッシ
ュのホワイトハウスからラムズフェルトの住居まで行進する。私はこ
の国の平和に関心をもつすべての人が私たちに加わるよう希望す
る” − ミハエル ベルク ―
イラクで殺害されたニコラス ベルクの父親のミハエル ベルクがホ
ワイトハウス前の６・５「権力者に真実を語る」大集会において演説を
行う。この集会はブッシュ政権の、イラク、パレスチナ、ハイチにおけ
る戦争、そして合衆国労働者に対する戦争のために苦しんだ、また
苦しみつつある人々の草の根からの声を反映するものとなろう。
「権力者に真実を語る」集会は戦争に反対する兵士の両親の声、襲
撃、拘束、尋問によって家族をバラバラにされたイスラム教徒・アラ
ブ社会の人々の声、また社会的諸計画の破壊のために苦しむワシ
ントンＤＣその他の地域の労働者代表の声を聞く。われわれは合衆
国の軍事的干渉・占領のもとに生きるハイチ、フィリピン、韓国の人
々の声を聞く。
６月５日はイスラエルによる西岸地区及びガザ占領の記念日であ
る。われわれは、アメリカに支えられた暴力がエスカレートするなか、
いまも子どもたちを撃たれ、家を破壊されているパレスチナの人々
の声を聞く。
演説のあと何千もの人々が、労働者階級の住宅地区を経て、ドナ
ルドラムズフェルトの住むマンションに到達する。６月３０日の偽の
“主権移譲”に先立つこと３週間半のこの集会と行進は、ブッシュ政
権とその占領継続計画に対する人民の強力な挑戦となるであろう。
世界中の人々とメディアがブッシュ政権の侵略戦争に、はたして民衆
が立ちはだかることができるかどうか６月５日に注目している。
アブグレイブとベトナム
拘留者の声明とワシントンポスト（５月２１日）の新しい写真の公
表、そして被占領国民に加えられる恐怖を記録した新しいビデオの
放送の後、イラクその他における拘留者への拷問、鞭打ち、性的暴
行、侮辱の規模と計画的実行の様子が再び世界中の新聞の一面に
躍り出はじめた。
当該地域の人々が憤激していることは疑いない。アフガニスタン、
グァンタナモ、そしてイラクにおける大量拘束者に加えられた拷問、
残虐行為がブッシュとラムズフェルトにより認可された行為であった
ことを、いまや世界中が知っている。
ワシントンポストが新たに、恐るべき写真を公開したその同じ日、
米空軍はイラク北部における結婚式場に爆弾を投下し、新郎新婦と
多くの子供を含む４０人以上の人々を殺害した。続いて米軍は地上
から生きている人を一人づつ撃ち殺した。この大虐殺、また傷つき、
死亡し、首を切られた子どもの映像に対する非難に応えて、第一海
軍師団のジェームス・マッティス中佐はファルージャにおいて“戦争で
は悪いことが起こるものだ。私は部下のしたことに謝る必要を認めな
い”と語った。
はっきりした違いがあるにせよ、イラク占領はその本質において、
ジョージ・ブッシュのベトナムであることは明白である。ブッシュとラム
ズフェルトの幻想は、今後も、これまでどおり、打ち砕かれるであろ
う。そして彼らの“ベトナム”がもたらされる。
しかし合衆国国民がいま行動を起こさなければ、イラクにおける殺
戮は何年も続くであろう。ベトナムでは、合衆国の政策立案者がベト
ナム人民を軍事的に打ち負かすことができないことを十分に知った
後も何年にもわたって殺戮と虐殺が続いた。
合衆国の政治的また軍事的リーダーはベトナムでの戦争に勝ち目
がないことを１９６８年には確信するに至っていた。しかし戦争はその
後５年間も血塗られたまま、だらだらと続いた。爆撃が続き、南ベト
ナムでのＣＩＡによる暗殺（フェニックス作戦計画）は１９６８年から１９
７３年の間に何万人にも及んだ。この間、新たに３万人の兵士が墓
に埋められ、ベトナム市民は毎週、何千人単位で殺害された。何と
いう無駄、何という罪悪であることか、そして民衆が結束して、“占領
をやめよ、兵士を連れ戻せ“と要求しなければ、同じことがイラクで繰
り返されようとしているのだ。
大きな懸けだ、６・５における動員は反戦運動の新たな段階を切り
開くものとなるであろうーすべての団体において、草の根レベルで大
衆組織化を試みるという新戦術を採用する点において。
以下省略
翻訳者 野田隆三郎
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