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■イラク新決議案に影 新首相「抜き打ち」指名(アサヒコム)
政権正統性、懸念も
【ニューヨーク=五十嵐浩司】イラク暫定政府の首相を米英寄りの統治評議会が抜き打ち的に指名したことが、国連安全保障理事会での新決議案協議の行方にも影を落としそうだ。「イラクの人々が、暫定政府を米英の暫定占領当局(CPA)寄りと見なす」という懸念が深まるのは必至だからだ。フランスやドイツは、主要閣僚に指名された人々を安保理に招き、新決議への考えを聞くよう提案していたが、新たな事態を受けて暫定政府の正統性が問われることになりそうだ。
米英が提案した新決議の主な目的は(1)暫定政府を承認し、その後の道筋を確定する(2)多国籍軍など主権移譲後の治安策を決める――ことにある。
暫定政府に完全な決定権を与えるか、多国籍軍の任期を区切るか、などで米英と仏独などの意見の相違はあるが、「話し合いの良い基盤」(ドラサブリエール仏国連大使)という評価では一致している。6月末の主権移譲までに通す必要があるが、決定的な対立というほどの空気はない。
こうしたなか、仏独は26日の安保理非公式協議で(1)米英が6月初めに想定する採択を約2週間遅らせる(2)この間に暫定政府側の代表を安保理に招く――ことを提案した。新決議の修正に暫定政府側の考えを取り入れれば、「決議が押しつけでないとイラク国民に示すことが出来る」(独代表)からだ。
ところが、統治評議会が28日、アラウィ氏の首相指名を突然行ったことで、一部の理事国はすぐに疑問の声を上げた。「ブラヒミ事務総長特別顧問が選定の中心となり、発表も行う」という手続きが無視されたためだ。暫定政府が本当にイラク国民の意向を反映しているのか、という懸念もある。
米英は4月、「暫定政府名簿作りの全権委任」を公式に国連に伝えていた。米英と、その傀儡(かいらい)と見なされる統治評議会が選んだのでは、イラク国民の反発を招くという判断だったとみられる。米国色の強いアラウィ氏の指名は「傀儡とみられる危険性がある」(国連幹部)との懸念は強い。
ある常任理事国外交官は、暫定政府代表と安保理側との協議が、暫定政府を承認するかどうかの判断の山になるとの見方を示した。
◇ ◇
◆イラク新決議案の主な争点表
●暫定政府の主権
【米英】
暫定政府はイラク統治の責任と権限を持つ(米英)
ファルージャ包囲のような作戦では暫定政権の同意が必要になる(ブレア英首相)
米軍は自分自身を守るためにあらゆる必要な行動をとる(パウエル米国務長官)
【独仏中ロ】
政治、経済、治安維持、司法をはじめ、石油など天然資源の取り扱いを含む主権を完全移譲(中)
資源などの収入の用途に、他国の介在余地がないことを明記(仏)
イラク人の自決権を保証する場合のみ新決議は現実的になる(プーチン・ロシア大統領)
●多国籍軍の駐留期限
【米英】
多国籍軍の任務は決議の1年後、または05年1月に発足する移行政府の要請に応じて見直す(米英)
【独仏中ロ】
05年1月までとし、延長は移行政府の同意を得て安保理が決める(中)
移行政府が自由に選ぶようにすべきだ(シラク仏大統領)
期限を明示する(独)
●イラク軍のあり方
【米英】
イラク軍と多国籍軍の関係は、暫定政府と米国の調整、協調にゆだねられる(米英)
【独仏中ロ】
暫定政府がイラク軍に対する米国の要求を拒否できる権限を明記すべきだ(仏独)
http://www.asahi.com/paper/international.html
@やっぱり米仏独ってイラク植民地化では一致してるみたいね。