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ジョン・ケリー米民主党大統領候補は自身が大統領に当選すれば即時に北朝鮮と直接交渉を開始し、韓半島の軍縮問題と休戦協定代替問題はもちろん、南北統一問題までも論議すると明らかにした。
ケリー候補のこうした発言は最近、当選の可能性が高まっている彼が実際に政権に就いた場合、米国の対北朝鮮政策が「北朝鮮は悪の枢軸」という認識を基にしているブッシュ政権の時とは180度変化することを予告するものだ。北朝鮮の立場からすれば米国との直談判と関係改善を通じ、韓半島論議の主導権を握るという宿願にぐっと近づくことになる。
米朝直接交渉は目新しいものではない。韓国政府もこれを支持し、米朝国交樹立も支援する立場だ。しかし韓米同盟関係が堅固な時とそうでない状態での米朝関係進展は、韓半島情勢に及ぼす影響が違ってこざるをえない。韓米同盟の性格変化により米国が韓国と北朝鮮を見る目と態度も変わってくるためだ。
韓米同盟がうわべだけ残った状態で米国が北朝鮮と平和交渉に加え南北韓統一問題まで論議するとなれば、韓半島の力学関係は根本的変化を避け難く、その結果韓国のポジションが萎縮することは自明の事実だ。
だからといって米国がソウルを通り越し、直接平壤(ピョンヤン)に行ってしまうとは予め断言できないが、これも韓米関係の質的レベルがどのように変化するかにかかっている。
ケリー発言で韓国が改めて気付かされたことは、冷酷な現実の国際政治の実体だ。韓半島統一は純真無垢な運動家や左派政治勢力、あるいいは民族情緒が過剰な若者たちが考えるように南北だけで話し合ったところで解決できる次元の問題ではない。南北だけでなく米中日の意中が各自または相互にどのように作用するかが韓半島統一問題の行方を決定付ける可能性が高い。ドイツ統一も同様だった。
ケリー候補の発言は、韓国が韓米同盟関係を賢明に管理しなくてはならない理由がまさに韓半島統一過程とも連関していることを喚起している。冷酷な現実に対する冷徹な判断力が要求される時代だ。
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2004/05/31/20040531000073.html