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(回答先: Re: 2ch 掲示板より 転載 投稿者 木田貴常 日時 2004 年 5 月 30 日 14:55:20)
☆坂本竜馬暗殺との類似点
坂本竜馬暗殺も、竜馬の動向や行動予定を知っていた人物が、暗殺実行グループにそれを知らせていた、との説が昔からあるのです。
例えば
http://www.geocities.jp/ryoma21jp/newpage31.htm
竜馬の潜伏先
しかし、今までのところで述べてきたように、一体刺客たちは、どのようにして竜馬が近江屋に潜伏しているのを突き止めたのだろうか。幕府側としては、常に竜馬を狙っていたが、竜馬は幕府側の監視の目を逃れて、アジトに潜伏して活動を続けていた。しかし、以前からアジトとなっていた酢屋嘉兵衛宅もそろそろ危険になってきたというので、竜馬が河原町三条の近江屋へ移ってきたのは、事件のわずか3日前のことだったのである。
偶然の不運?
近江屋の主人の新助は、竜馬の身を案じて、裏庭の土蔵に密室を作り、万一の場合には、裏手の誓願寺境内へ脱出する準備まで整えていたのである。このことを、新助は家人にも知らせず、下僕の藤吉が竜馬の身の回りの世話をしていたのである。しかし、凶行の前日に竜馬は風邪をひき、用便なども不自由だというので、母屋の2階へ移っていた。凶行の当日も、たまたま中岡慎太郎らが来ていたので、母屋の2階にいたのである。まさに、そこへ、刺客たちが踏み込んできたのである。なんという不運というべきか。
身辺の警戒
これほどまでに竜馬の身辺が警戒されていたのに、何故刺客たちは竜馬の居所を知ることができたのか。不思議だとしか言い様がない。ところが、この情報の出所が、もし、竜馬と繋がりのある仲間内の密告によるものであると考えると、なるほどとうなずけるのである。つまり、討幕派によって裏切られて殺られたのではないかと。
トドメ
もうひとつ、犯行の際、刺客が「もうよい、もうよい」と言ったのを思い出してほしい。これは、中岡に対して、トドメを刺そうとなおも斬りつけようとする共犯者に対して言っているわけで、竜馬さえ確実に殺ってしまえばそれでいい、ということになる。
竜馬の面体
斬り込んだ際、そこに2人いた。どちらが竜馬か中岡かわからない。見廻組だとしても新撰組の連中だとしても、彼らは面と向かって坂本竜馬に会ったことはないわけで、おそらく顔を知らないはずである。にもかかわらず、犯人は知っていて、竜馬の方を主にして斬っている。だから、犯人は、前もって竜馬とはこういう風体の人間だということを知っていたに違いないのである。
討幕派の謀略
これらのことからも、竜馬・中岡の暗殺は、実は幕府側ではなく、討幕派の仕組んだ謀略に違いないのではないだろうか。
とすれば、それは、薩摩か長州か、土佐か。その説については、すでに前編の後藤象二郎犯人説以下で述べた。が、これだ、と断定するには、具体的資料がなさ過ぎるのが現実なのである。私自身も、後藤象二郎や西郷隆盛、大久保利通、桂小五郎といった人物をもっともっと深く研究しないことには、何とも言えないし、薩摩、長州、土佐の藩の内実といったものをじっくり研究する必要があるのである。