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問 それは何故か。
答 それは以前石田の頸を締めながら関係すると感じが良いと話した事がありましたが、五月十六日の晩私が石田の上に乗り初めは手で石田の咽喉を押す様にして関係しましたが手では少しも感じが出ないから私の腰紐を石田の頸に巻き締めたり緩めたりして関係して居る内、下のところばかり見て居た為力が入り過ぎ石田が「ウー」とうなり局部が急に小さくなったので私は驚いて紐を離しましたが、其の為、石田の顔が赤くなって治らないので翌日迄水で冷して居りました。
そんな事があった為、十八日石田が眠るとき私に先程の様に締めるなら途中で離すな等云ったのですが、私はそう云はれた瞬間殺されても恨まないと云ふのかなと考へました。
私が同時に「ウン」と云って笑って居たのだし石田も私の顔を覗き込んで笑いながらそう云ったのであり、又、死ぬ気なら私に殺して呉れと云ふ筈ですから冗談に云ったのだと思ひました、それに石田は私が弱そうに見へる為肺病だと思って居り、始終「オカヨ俺はお前の為なら何時でも死ぬよ」等と云って居りましたが、無論皆冗談事でありましたからその晩石田が私に云ったことも冗談だと思ったのです。なお、私が殺す心算で最初私が静かに石田の頸を締める時「オカヨ」といって私に抱きつく様にしましたから、殺される等とは考えて居らずに吃驚したのではないかと思いました。
私は紐を緩めず心の中で堪忍してと思いながらその儘キュウと紐を締めたのです。
阿部定事件・予審調書(全文)
http://www.asahi-net.or.jp/~gr4t-yhr/abesada0.htm