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「チリの上告裁判所、「コンドル作戦」についてピノチェットの特権を外す」その他（エル・パイス）
５月２８日付のエル・パイス紙（電子版）からです。総て、見出しと抄訳のみとします。
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●『チリの上告裁判所、「コンドル作戦」についてピノチェットの特権を外す』
（サンチアゴ）
サンチアゴの上告裁判所は、元独裁者アウグスト・ピノチェットの罪を問われないという特権を外す決定をした。ピノチェットは７０年代に反対者を抹殺するために他の南米諸国と協力して行なった「コンドル作戦」の責任を問われている。
この決定は、裁判所長官のフアン・ゴンサレスによると、１４の賛成、９の反対で承認された。逮捕されるかどうかは最高裁によって審理されることになる。
ピノチェット（８８歳）は、１９７３年にサルバドール・アジェンデに対するクーデターで国権を掌握し９０年まで統治したが、終身上院議員であり、チリの元大統領として特権によって守られてきた。
ある人権団体の資産によると、この「コンドル作戦」で３万人が抹殺されたという。また８０万人のチリ人が国外に逃れ、現在外国で暮らしている。
http://www.elmundo.es/elmundo/2004/05/28/internacional/1085754538.html
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ご存知のとおり、中南米各国では７０年代から８０年代にかけて、ＣＩＡとオプス・デイによって反米左翼政権が片端から軍事独裁政権に置き換えられてきました。その最も劇的な例がピノチェットのクーデターであることは言うまでもありません。彼は１９９９年にたまたま英国で病気療養中に、スペインのバルタサル・ガルソン判事によって起訴され、英国政府の「超法規的処置」によって、命からがらチリに逃げ帰った経歴があります。この件に関して詳しくは、次のＵｒｌを参照してください。（英語です）
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http://www.zmag.org/ZMag/articles/pettiferapril2000.htm
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せめてこの独裁者が死ぬ前に彼の犯罪が明白にされることを願いたいと思います。
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●『ロンドン、死刑にしない保証が無ければアブ・ハムザを引き渡さない、と米国に通告』
（シェフィールド、英国：ＡＦＰ配信）
英国のデイヴィッド・ブランケット内相はワシントンに対して、昨日ロンドンで逮捕されたイスラム過激派の僧アブ・ハムザの身柄引渡しは、死刑にならない保証がない限り応じられない、と通告した。米国のジョン・アッシュクロフト司法長官は引渡しを求めている。彼には９．１１での嫌疑がかけられている。
http://www.elmundo.es/elmundo/2004/05/28/internacional/1085745451.html
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この通告内容は以前から予想されていたもので、ＥＵから他の国に身柄を引き渡す場合には死刑にならない保証がなければならない、というＥＵの規定によるものです。米国としても、９．１１の田舎サル芝居がバレないうちに「或ル怪ダの仕業」にしてしまいたいでしょうから、適当に言いくるめて米国国内で捕虜にしたいでしょうが、その前に「華氏９１１度」が米国で上映されたら、どうなるんでしょう。
関連の阿修羅投稿は
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http://www.asyura2.com/0403/war55/msg/899.html
投稿者 天地 日時 2004 年 5 月 28 日 12:22:12:
Hamza faces 11 US terror charges(BBC)ブレアーはハムザ師をブッシュに献上
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続いては、グアダラハラ（メキシコ）で行なわれたＥＵ−ラテンアメリカ首脳会議からのニュースを、３つまとめてお知らせします。この会議は日本ではあまり報道されていないでしょうが、重要な動きも出ています。
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●『サパテロ、ハイチの直面する困難さを軽減するために緊急の軍の派遣を検討』
（グアダラハラ）
サパテロ首相は、ハイチが３月の暴動以来直面している危機を緩和するために、人道援助・平和維持のために、チリとブラジルの要請を受けて、緊急のスペイン軍派遣を決定する可能性がある。去る４月３０日の国連での解決案１４５２と、それが国連の支援の元での多国籍軍によって作戦が行なわれるべきだということが、その理由になっている。しかし、軍派遣の日取りなどは検討が続いている。
http://www.elmundo.es/elmundo/2004/05/28/internacional/1085767448.html
●『ルラ、スペインをUE−ラテンアメリカ会議理事会の常任国にする提案』
（グアダラハラ）
ブラジルの大統領ルイス・イナシオ・ルラ・デ・シルバはスペイン首相サパテロに、スペインがＥＵ−ラテンアメリカ−カリブ会議（ＡＬＣＵＥ）理事会の常任理事国になるべきだと提案した。
http://www.elmundo.es/elmundo/2004/05/28/internacional/1085762967.html
●『ＥＵ・ラテンアメリカ会議、国連の幅広い改革を訴えて閉幕』
（グアダラハラ）
欧州とラテンアメリカ諸国の首脳は、第３回ＥＵ−ラテンアメリカ−カリブ会議の総括会議で、新たな世界的な危機に対応するために国連と国際的財政組織の幅広い改革を訴えた。
ドイツ首相シュレーダーは、テロリズム、貧困、低開発性といった世界的な問題に対応するために、「新たな多極的なシステム」が必要であると強調し、その中では「全員に尊重される全員のための平等な規則」が必要であることを説いた。チリの首相リカルゴ・ラゴスは「グローバリゼーションは片寄った方向に進んでいるが一方では多国主義と諸機構は放っておかれている」と語った。
社会連帯部会の議長を務めたスペイン首相サパテロは、国際社会の発展と団結のためには多国籍の組織の改革が必要であることを強調した。そして世界の問題についての「一極主義的な視点」が「不平等を深めている」と指摘し、「諸国民の社会的連帯と発展が２１世紀の偉大な挑戦である」と告げた。
「グアダラハラ宣言」はイラクでの囚人への拷問を非難したがアメリカの名をあげることはしなかった。一方で（キューバは会議には出席していないが）キューバの「挑発的」で「発展性の無い」態度に関して、キューバに反対する「ヘルメス−バートン法」の破棄は盛り込まれなかった。会議はテロリズムを非難し、また、欧州とラテンアメリカ諸国との間で自由貿易協定を結ぶ交渉を促進することで合意した。
次回の首脳会議は２００６年５月にウイーンで行なわれる。
http://www.elmundo.es/elmundo/2004/05/29/internacional/1085801794.html
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ＥＵ−ラテンアメリカ−カリブ会議は日本ではあまり注目されないでしょうが、米国の『裏庭』への欧州の影響力を高めていくもので、今後の世界の動きの中で重要な位置を占めるものと思われます。特にその中でのスペインの役割が大きくなってきているようで、イラクから撤退したばかりのスペインが、今度はアメリカが６月で撤退することを決めたハイチに軍を差し向ける、ということになりそうです。（これは下のＵｒｌの私の阿修羅投稿を参照してください。）
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http://www.asyura2.com/0403/war55/msg/852.html
日時 2004 年 5 月 27 日 19:02:45
「米国は世界の人権の守護者？だそうな」その他のニュース（エル・ムンド紙より）
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この会議での「一極主義（当然アメリカの）」に対抗する「多極主義」の提唱は、国連やＩＭＦ（新委員長はスペイン人のロドリゴ・ラト）と世界銀行の動きに、ひいては今後のイラクの情勢に、大きな影響を与えていく可能性があると思います。
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。