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「水素エネルギー」とは、何ぞや?化石燃料に代替できる根拠 <その1>
http://www.asyura2.com/0406/war56/msg/1020.html
投稿者 ちーすけ 日時 2004 年 6 月 22 日 15:20:30:cm.o2yvM2zZL.
 

(回答先: Re: 韓国と日本をどうしてもイラクに引き込んでおきたいのか? 金も無いし、兵隊もたりないからな。 投稿者 ちーすけ 日時 2004 年 6 月 22 日 13:08:18)

ちーすけです。

本当は、エネルギー政策研究所の飯田所長の記事を貼りたいのですが
今、新聞以外に捜せません。
ネット上で探せたら、また貼りますね。

以下は、飯田所長とも面識のある、環境問題に詳しい記者の記事です。
こちらも参考になるので、どうぞお読みくださいね。よろしくお願いします。  


発言者名: A(環境問題に詳しい記者です) 発言時刻:2004-06-02 00:57:01
re:「水素」って・・・
>今回の水素エネルギーはその進化系というものでしょうか?
>コストって昔より安くなったのでしょうか

水素は宇宙で最もたくさんある元素で、宇宙の質量の75%、構成分子数の9割をしめていて、ほとんどどこにでもあります。
ただ、石油のように単体では存在していませんので、「抽出」しなければエネルギーとして利用することができません。

で、その抽出の方法ですが、これにはいろんな製造法があります。
しかしいま世界で作られている水素の半分近くは、水蒸気改質法によって、天然ガスから取り出されています。その理由は、この方法がいちばん安く水素を抽出できるからです。

でも、天然ガスから水素を取り出すのは、意図するものとは違います。
そこで、「水」から水素を効率良く取り出す方法が100年ほど前から研究されてきたわけですが、基本的に電気のコストが高くつき、この方法で作られている水素は、全体の4%程度にすぎないと言われています。

水の電気分解で水素を取り出す方法が、いったいどれくらい高くつくかと申しますと、一般的に、天然ガスを使った水蒸気改質法の3〜4倍のコスト高になります。これではとうてい普及などおぼつきません。

しかし、今回開発された技術は、こうしたコストのハンディを大きくクリアしたものです。具体的な数字に関しては、現段階ではまだ「マル秘」ということにさせていただきます。

ちなみに、水素発生装置のコストだけをちょこっと申し上げますと、従来の装置の10分の1〜20分の1くらいにまで下げることができています。もちろん大きさも非常にコンパクトになっていて、いま製造されているものは、冷蔵庫程度の装置です。

その意味で、飛躍的な「進化」をしたということができると思います。

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発言者名:A 発言時刻:2004-06-02 11:55:09
re::「水素」をキーワードとして→石油だけがすべてじゃない!

>・・・ほんとうに、今回の装置はすごいと思います。
>こちょこちょ私なりに、動いていますが、戦争に向かいつつある現状を変えるには、
>この水素エネルギーへの、一般人の理解が不可欠なように、おもいます。

ホントにそうですね。
人が生きたり、社会システムの機能を維持していくには、エネルギーが不可欠です。
いまはそのエネルギーを主に化石燃料に依存しているわけですが、問題は、その資源が限られているからこそ奪い合いが起こり、それが紛争や戦争の原因にもなったりしているわけですよね。

もし「奪い合い」をしなくても済むとしたら、世界はかなり違ってくるはずです。ただ、奪い合い競争で勝ち抜いてきて、いま勝者として君臨している人たちにとっては、これは大変な問題です。なにしろ「エネルギーの民主化」が実現したら、「超特上」から「並」に格下げになってしまうのですから<笑>。


>・・・といっても、一般人には、とても難しそうなお話。
>実際、私にもAさんのように、スラスラと人に説明できる代物ではありません。

ぼくだって、スラスラ説明なんてできませんよ。
エネルギー問題などというと、なんか自分と関係ない話のように思えてしまいますが、決してそうではないことが分かれば、みんな真剣になるんだろうと思います。

要するに、エネルギーがなければ生きていけないということです。
毎日仕事に追われているのも、突き詰めれば、エネルギーを安定的に獲得するためです。
食べ物だって生命維持に不可欠なエネルギー源であって、そして、そういったものを手に入れるにはお金が必要で、そのお金のために仕事をしているようなところがありますからね。

今日TOPICSにアップした情報の中に、「原油輸出100億ドル超 イラク過去1年間」というのがあります。
これによれば、

イラクを占領統治している米国主導の連合国暫定当局(CPA)は5月31日、旧フセイン政権崩壊後の昨年5月28日から今年5月27日までの1年間に正規に輸出されたイラク産原油の総額が計約100億ドル(約1兆950億円)以上に達した発表した。

とあります。
この100億ドルは、どうなったのでしょうか。何に使われたのでしょうか。
もしこの100億ドルがイラク市民の救済のために使われたとしたら、イラクの人々もCPAやアメリカにもうちょっと違った評価をするんじゃないでしょうか。
この記事では「正規に輸出された」とありますから、たぶん「正規以外」のものもいっぱいあるのでしょう。としたら、この1年間で巨額のオイルマネーが「誰か」の懐に流れ込んだことになります。そして、これがイラク戦争のひとつの戦利品といえるのでしょう。
こうした記事を読むたびに、戦争の裏側に潜むものが見えてきます。それがたくさんの命を犠牲にしての戦利品であることを思うと、やりきれない気持ちにさせられますね。
>ですので、管理人さん、なるべく、かみくだいて、一般人にもわかるように
>これからもどんどん、教えてくださいね。
>そうすれば、おのずと道は拓けると思います。おねがいしま〜す!!

ホントにそうありたいものですが、そうは簡単にいかないところが問題ですね。
でも、ことエネルギー問題に関しては、石油だけがすべてでなないと、もっと広く知らしめていくことが必要ですね。

ちなみに、ブラジルは石油に依存しない社会づくりを進めてきましたが、こんなことを言うと「ええっ?」と驚き、「そんなことできるわけがない」と反論する人がいっぱいいます。石油抜きで文明社会は動かず、工業化もできるわけがないと、みなさん思い込んでいるんですよね。

ブラジルにこうした道を提言したのは、バックミンスター・フラーでした。フラーは、ブラジルの環境をフルに生かした方法を提言し、その結果ブラジルは、サトウキビからエタノールを抽出し、それをもって車を走らせたり、さまざまなエネルギー源として利用してきました。いまでこそ石油も使ってはいますが、ブラジルが進んで来た道は、石油なしでも十分に生きられることを見事に実証してくれています。
要するに、エネルギーでも「多様性」が必要であり、そのためには脳みその思考法も「多様」でなければならないということですよね<笑>。

しかしいまの日本人の脳みそはガチガチです。エネルギーといったら、石油と原子力しか思い浮かばないような。
この二つは、もう明らかに淘汰される運命にあり、だから今日もドイツのボンで、持続可能なエネルギーの国際会議が開かれているのです。
でも、日本のメディアは全く報道していませんねぇ。少なくても「拉致家族の日常風景の報道」よろいは、はるかに大きな意味があり、また国民みんなの身近な問題だと思うのですが…。

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発言者名:A 発言時刻:2004-06-02 12:29:06
re^3:「水素」進んでるなぁ
> 昨年の秋頃、カリフォルニア州のシュワルツネッガー知事が2010年までに州内に30km毎に水素供給所を作ると発言した際、問題になったのが水素の製造だったように記憶しています。まとめて水素を製造すると各供給所につき1日に8台分の水素しか供給できず、供給所毎に水素製造機を作ると場所とコストがかかる、と。


よくご存じですね。
カリフォルニアに限らず、世界各国でいろんな動きが出て来ていますね。


> 水の精製と水を分解するエネルギーを循環可能なエネルギーでまかなえれば、実にクリーンなエネルギー体系ができる、ということですけど風力や水力なんかでまかなえるものなのでしょうか?

例えばハワイでは、いまエネルギーの自給自足政策が進行中で、これは地熱エネルギーと太陽エネルギーを利用して、水素燃料に変換しようというものです。
2001年にはこれに対する補助金が出され、いま着々と計画が進められているそうです。
その目標は、水素エネルギーの完全自給を達成したうえで、余剰分をカリフォルニアにしたいとか。そしたら、シュワルツネッガー知事の悲願も達成しうるかもしれませんね。

水素エネルギーでどこよりも積極的なのが、アイスランドじゃないかと思います。
アイスランドの計画を見ますと、20年以内に、国内すべての乗用車、バス、トラック、漁船を水素燃料に切り替え、さらに水素発電を実行し、工場、オフィス、仮定向けに電力を供給するとなっています。
そしていずれは水素をヨーロッパに輸出して、世界初の水素生産国になることを目指しているよし。いまや、こういった動きがあちこちで始まっています。

しかし、これらはまだ水素の抽出技術が未熟な状態のときの計画ですから、いま日本で開発された装置が普及していけば、20年計画も3年、5年のうちに達成できるかもしれません。
それから、別に水素の輸出入なんかしなくても、どこでも簡単に水素が自給できるようになります。それも、それぞれの環境事情と上手に組み合わせて使えばいいわけです。
先週の「素敵な宇宙船地球号」では、ノルウエーでの事例が紹介されていました。
これは風力発電機(風車)を海峡に沈め、風の代わりに海流を利用して回転させて発電するというものでしたが、なるほどなぁと思いました。これなら絶えず発電が可能です。このように、自然エネルギーから得られた電気を水素抽出に利用していけば、石油や原発とは無縁のエネルギーが非常に安価に得られると思います。

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