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「週刊文春10月14日号」P.160〜161
見出し:「小泉総理「中山参与はもういらない」と切り捨てた不純な動機」
記事:
「 中山恭子内閣官房参与の留任を求める拉致被害者の声が、小泉首相の耳に伝えられた時のこと。その際、小泉首相が口にした一言は、参与を辞任させたい強い意思の表れと言えるものだった。
首相は耳を傾けることもなく、こう言い放ったのだ。
「もういいよ」
<中略>
では、なぜ小泉首相は中山参与を辞任に追い込んだのか。
「そもそも中山参与が拉致被害者の担当に任命されたのは、被害者家族がもつ政府への不信感を払拭するためです。外務省は、二十数年間にわたって被害者家族に冷たい態度を取ってきた前科がある。そこで、当時の川口外相は東大の先輩である中山氏を福田官房長官に推薦。大蔵省キャリアの実績もさることながら、温厚な人柄が、家族会と政府の潤滑油になると踏んだのです」(政治部デスク)
この時、中山氏の別の一面は見落とされていたかもしれない。九九年、キリギスの日本人技師四人が、イスラム武装勢力に拉致された事件で見せた行動力だ。
当初、外務省は人質救出をキリギス政府に任せる方針を採ったが、ウズベキスタン大使だった中山氏は自ら奔走した。
<中略>
この芯の強さが、北朝鮮の拉致問題では対立を招く。
<中略>
一年以内に国交正常化は可能、とまで発言するようになった小泉首相は、なぜ拉致問題への関心をなくしているのか。拉致議運関係者はこう指摘する。
「小泉首相だけではなく政府・官邸中枢に、北朝鮮側の八人死亡説が、ある程度浸透しているのは事実です。今年に入り、様々なルートで、もっとらしく『実は本当に死んでいる』という情報が流されるようになりました。北朝鮮側が政治家などを通じて伝えてくる情報工作でしょう。
死亡説に限らず、中山参与や斎木昭隆審議官の中傷も盛んに流されています。これも、総理に近い政治家と交渉したがる北朝鮮側の一種の工作です」
北朝鮮側の策略にまんまと乗った結果、官邸の感覚は世論と乖離した。
「八月に実務者協議が再開された時、拉致問題が再び議題にあがったことを、官邸サイドは一定の成果とみなしていました。ところが、マスコミが一斉に『成果なし』と報じたため、ショックを受けたのです。
さらに九月の協議後、斎木審議官の『不十分だった』というコメントに対して、『少しでも情報を出してきた北朝鮮の誠意をなぜ評価しないんだ』という不満の声が挙がる始末でした」(前出・官邸記者)
一方、中山参与はジェンキンス氏を日本に連れてきた後、立場が曖昧になっていた。自民党関係者が言う。
「首相は、家族会の代弁者のように進言する中山参与が疎ましくなっていた。だから、中山参与の上に後輩である川口を首相補佐官として置いたのです。辞任させるための嫌がらせです」
中山参与の辞任から二日後、斎木審議官の米国公使への転出が内定。通常よりも前倒しされたものだった。
現場で拉致問題に取り組んできた担当者を追放し、「首相の言うことをマジメに行うだけの人」と評される川口前外相と、水面下で北朝鮮側と二元外交を続けた盟友・山崎拓氏を直属の指揮下に置いた小泉首相。
歴史に名を残したいがために国交正常化を急ぐ小泉首相と、拉致問題をうやむやにしたい北朝鮮の思惑が一致したとしか思えない。
国民の安全と命を売る行為の一体どこが外交か。」
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★ 参照投稿
「これまで拉致問題に関わってきた斎木氏や中山さんを対北朝鮮交渉から外す段階になったということでしょう。」
http://www.asyura2.com/0406/senkyo5/msg/941.html