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(回答先: 検察権力の政治利用 投稿者 ODA ウォッチャーズ 日時 2004 年 9 月 26 日 14:32:02)
一度死んだふりをしてみせたのか。“捜査終結宣言”から約1週間。自民党旧橋本派の1億円献金隠し事件で、東京地検特捜部は突如、都内の村岡兼造元官房長官宅を捜索、翌26日には在宅起訴した。「政治家の責任が問われないのはおかしい」。会計責任者だけの立件に対する世論の反発も予想される中、派閥内部の「指示」解明に並々ならぬ意欲を秘めながら、27日の内閣改造前の決着にもこだわった検察のぎりぎりの捜査姿勢が浮かび上がる。
「すべてわたしの判断」。旧橋本派の政治団体「平成研究会」(平成研)の会計責任者、滝川俊行被告は逮捕前、刑事責任を一身に背負うことを決めたかのように、周辺にそう話していた。
その取り調べに当たったのは、3人いる特捜部副部長のうち「数少なくなった本物の特捜検事」(検察幹部)といわれる1人。副部長による取り調べは通常、汚職事件などでの政治家に限られる。異例の投入。特捜部は全容解明に向けた強い意欲を示した。
滝川被告はねつ造したとみられる会計帳簿を任意提出した上で取り調べに臨むなど当初は徹底抗戦したが、少しずつ態度が変化。
「献金の経緯や使途をせんさくされたくなかった」。動機などについて口を開き始めた滝川被告は「村岡先生に相談し、指示を受けた」とついに政治家の関与を供述するに至った。
取り調べを担当した副部長は滝川被告の起訴後に、1億円の小切手が提供された会合に参加していたとされる元自民党幹事長の野中広務氏を参考人聴取。「滝川供述」の裏付けに腐心した。
しかし、特捜部にはもう一つの大きな壁があった。永田町の動きだ。27日の内閣改造と自民党役員人事、そして10月召集予定の臨時国会と大きな政治日程が続く。
政治的な中立・公正を大原則とする検察は、捜査が政治的に利用されることを極端に嫌う。1億円献金隠し事件捜査のさなかに、法務官僚を長く務めた検察幹部の1人が自民党森派の有力議員と接触しているところを目撃され、内部から批判の声が出たほどだ。
その幹部は「異動のあいさつに行っただけだ」と弁明したが、法務省のある幹部は「自民党と一緒に幕引きを図ろうとしているのではないかと指摘されたら問題だ」と怒りをあらわにした。
内閣改造というデッドラインと、国民が納得できる捜査実現の両立に揺れる特捜部。「これが落としどころだろう」。別の検察幹部は、迷走したかに見えた日本歯科医師連盟をめぐる一連の事件の着地点が、旧橋本派幹部の立件だったことをにおわせる。
「犯行に主導的に関与したのは村岡元長官」と明言する東京地検幹部は「なぜ逮捕をしなかったのか」という問いに「罪証隠滅の恐れが少なくなった」などと説明した。
民主党の国会議員らが告発していた橋本龍太郎元首相と自民党参院議員会長の青木幹雄氏を「嫌疑不十分」で不起訴、野中氏を「起訴猶予」とした理由については「小切手授受の現場に居たかどうかなんて関係ない。献金の会計処理を偽ったことが犯罪になる」と語り、「後は公判で明らかにする」と口を閉ざす。
一方、旧橋本派の中堅議員は「内閣改造などの直前にこんなことが起きてはたまらん」と、人事で「旧橋本派」外しにつながりかねないことにいら立ちを見せ「捜査当局がなぜ人事直前に慌てるように処分したのかも疑問。厳正な捜査の結果なのだろうか」と疑問を呈した。
(09/27 00:51)
http://www.sankei.co.jp/news/040927/sha002.htm