現在地 HOME > 掲示板 > 政治・選挙5 > 623.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
http://bbs8.otd.co.jp/kawanakajima/bbs_plain?base=1429&range=1
1429 返信 先の大戦の「英霊」を侮辱する産経新聞(笑) ベルナール
2004/09/21 07:55
みなさん、こんにちは。
毎日おバカなギャグで笑いを取る『産経新聞』の「産経抄」ですが、9月18日付のコラムは秀逸なので、一部ご紹介します。ブッシュ大統領のイラク開戦の理由であった、大量破壊兵器の存在に関するものです。
> またぞろ「戦争の大義はどこに?」と“鬼の首”でもとったように言い立てている新聞がある。パウエル米国務長官が上院公聴会で「イラクで大量破壊兵器の備蓄が見つからず、今後も発見の見通しは少ない」と述べたことに、小躍りしているらしい。小欄はこれまで再三、戦争に大義や正義を主張することのおかしさや、うさん臭さを書いてきた。「歴史を振りかえれば、客観的な大義に立って行われた戦争はない」とは作家・塩野七生さんの卓見だが、その見解を借りるまでもない。戦争の大義はすべて相対的なのだ。大東亜戦争も同じこと、一方には「白人のアジア侵略に対する聖戦」だったが、一方には「日本の野望をくじき民主主義を守る義戦」だった。かりに米英のイラク戦争が大義なしなら、ではサダム・フセインのクルド人虐殺などの側に正義ありなのか。誤解を恐れず率直に書けば、イラク戦争の大義を問うても始まらない。戦争は正邪善悪の尺度でなく、どう対応するのが究極の国益にプラスか、それを冷徹なリアリズムで量るしかない。イラク戦争はそれを肯定するのがつまるところ国益であり、選択の余地がなかったのだ。
コラム子によれば、「戦争は正邪善悪の尺度でなく、どう対応するのが究極の国益にプラスか、それを冷徹なリアリズムで量るしかない」ので、「戦争に大義や正義を主張することのおかしさやうさん臭さ」は自明でなのだそうです。しかし、その場その場の都合で、これくらい論調がコロコロ変わる新聞も珍しいでしょう。産経は「白人のアジア侵略に対する聖戦」という「大東亜戦争」の「大義」も「相対的」なのだそうです。すると、靖国に祀られている「英霊」は、欲得づくの侵略戦争による犬死にということになり、同紙がこれまで小泉首相他政界要路の靖国公式参拝を支持して来た論調は、一体何だったのでしょうか?日本全国の右翼や国士の諸君は、このような「売国」論調を放置しておいて良いのでしょうか(笑)。
尊敬すべき産経のコラム子によれば、「白人のアジア侵略に対する聖戦」という「大東亜戦争」の「大義」はどうでも良いそうです。「正邪善悪の尺度でなく、どう対応するのが究極の国益にプラスか、それを冷徹なリアリズム」からすれば、中国やアジア諸国の広大なマーケットを確保しておいた方が、日本企業の営業売り上げに裨益するので、--「大義」もなにもないそうである -- 戦没者が祀られる靖国神社を公式参拝して、近隣諸国と無用な軋轢を生むのは損というものでしょう。欧米の元首たちと交流を深める小泉首相は、ただちに靖国公式参拝を止め、訪中して、緊張をはらむ日中関係の改善に努力して頂きたいものです。それにしても、産経のおバカな論調は、お笑い芸人の熟練業と言うべきでしょう。
http://www.sankei.co.jp/news/040918/morning/column.htm
またぞろ「戦争の大義はどこに?」と“鬼の首”でもとったように言い立てている新聞がある。パウエル米国務長官が上院公聴会で「イラクで大量破壊兵器の備蓄が見つからず、今後も発見の見通しは少ない」と述べたことに、小躍りしているらしい。
▼小欄はこれまで再三、戦争に大義や正義を主張することのおかしさや、うさん臭さを書いてきた。「歴史を振りかえれば、客観的な大義に立って行われた戦争はない」とは作家・塩野七生さんの卓見だが、その見解を借りるまでもない。戦争の大義はすべて相対的なのだ。
▼大東亜戦争も同じこと、一方には「白人のアジア侵略に対する聖戦」だったが、一方には「日本の野望をくじき民主主義を守る義戦」だった。かりに米英のイラク戦争が大義なしなら、ではサダム・フセインのクルド人虐殺などの側に正義ありなのか。
▼誤解を恐れず率直に書けば、イラク戦争の大義を問うても始まらない。戦争は正邪善悪の尺度でなく、どう対応するのが究極の国益にプラスか、それを冷徹なリアリズムで量るしかない。イラク戦争はそれを肯定するのがつまるところ国益であり、選択の余地がなかったのだ。
▼そんな時、アナン国連事務総長が英BBC放送のインタビューで「イラク攻撃は違法」と語ったらしく、また喜ぶ新聞がある。アナン氏はこの二月、日本の国会で「日本はイラクでの困難に向かい合い、称賛されるべき連帯を示した」と自衛隊派遣をほめそやした。
▼国連総長といえば国連の顔であり、同氏はノーベル平和賞を受けたほどの人。その人があっちではそういい、こっちではこういい、“風見鶏”さながら言行がやや一貫していない。こういう始末だから国連に幻滅を感じるのである。