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日本歯科医師連盟から自民党の政治資金団体「国民政治協会」を介した迂回(うかい)献金問題で、同党側は、特定の議員にあてて協会口座に献金された資金を他の献金と合わせたり、「見せ金」を使って発行した協会領収書で通常献金に見せかけようとするなどしていたことが関係者の話でわかった。様々な方法で資金の流れをたどりにくくして「献金隠し」をしている可能性が出てきた。東京地検特捜部は立件は見送ったが、不透明な献金実態が改めて浮かび上がった。
自民党の元厚生労働政務官・佐藤勉衆院議員への500万円の迂回献金問題は、日歯連前常任理事・内田裕丈容疑者(63)=政治資金規正法違反などの罪で起訴=が01年11月20日、東京・永田町の自民党本部で元宿(もとじゅく)仁・事務局長に現金3000万円を預け、佐藤議員ら4議員に渡すよう依頼したのが発端だった。
関係者によると、元宿事務局長は同日、集金に来た銀行員に対し、この3000万円を日歯連名義で国民政治協会の銀行口座に振り込むよう頼んだ。
3000万円は数日間、協会の口座に置かれた後、他の献金と一緒に自民党側に送金されたという。他の献金から資金を回し、端数を上乗せして実際の金額と異なるようにしたりすることもあるという。関係者は「資金源をぼかし、迂回献金の形跡をたどりにくくするのが狙い」と証言する。
一方、自民党旧橋本派の政治団体「平成研究会」の1億円献金隠し事件でも、内田前常任理事から相談を受けた同党側が、平成研側に直接わたった献金について、事後的に協会から領収書を出し、正規献金を装うことを提案していたことが判明しているが、その際、元宿事務局長が日歯連側に1億円の「見せ金」を用意して協会の口座に入れるよう持ちかけていたという。
内田前常任理事は関係者に対し、「元宿事務局長から『見せ金の1億円を持ってきてくれれば、同協会に金を入れて領収書を発行し、最終的に金を返す』と言われた」と話しているという。1億円は年度をまたぐ形で数千万円ずつに分割してもいいと細かい指示も受けていたとされる。
結局、見せ金の提供は実現せず、領収書は発行されなかったが、関係者によると、内田前常任理事は、見せ金を使って協会の領収書をもらう手法が常態化していた、と話しているという。
こうした経緯について、元宿事務局長は取材に応じていない。 (09/19 12:34)
http://www.asahi.com/national/update/0919/010.html