現在地 HOME > 掲示板
> 政治・選挙5 > 588.html
★阿修羅♪
|
現在地 HOME > 掲示板
> 政治・選挙5 > 588.html
★阿修羅♪
|
|
| Tweet |
9月17日 ◇◆ 日朝平壌宣言から2年がたった ◆◇イラクは内戦になるかもしれないという予測 ◆◇日本大使館の警備の緩み ◆◇
■□■ ■
□★□ 天木直人 9月17日 メディア裏読み □
■□■ ■
◇◆ 日朝平壌宣言ら2年がたった ◆◇
二年前の9月17日、小泉首相は北朝鮮をサプライズ訪問しピョンヤン宣言に署名し
て帰ってきた。あれから二年たって日本と北朝鮮との関係に何が進展したというのか。
小泉首相と外務官僚のなりふりかまわない工作にもかかわらず、関係の改善どころ
かすべての面で行き詰まりが決定的になってしまった。
その原因は小泉首相の名誉欲からくる外交の私物化にある。彼には北朝鮮の核問
題も拉致された日本人の運命も関心はなかった。あるのは日朝国交正常化を自らの
手で成し遂げて歴史に残る政治家になりたかっただけである。しかも日朝国交正常化
さえも小泉首相は関心がない。日本の過去の責任を認めて真の国交回復を図る使
命感はない。靖国神社参拝を依怙地になって繰り返し、中国、韓国、北朝鮮の感情を
逆なでして平然とする小泉首相にその資格もない。
あらゆる情報が示しているように北朝鮮は1970年代の末ごろから全く無実のわが
国民を国策として誘拐、拉致してきた。その数は百名を超えると言われている。何故
その消息がいまだに北朝鮮から明らかにされないのか。何故日本政府は自国民の残
酷な犠牲について北朝鮮に正面から解決を迫らないのか。
二年前、金正日総書記は首脳会議で日本人拉致の事実を認めて小泉首相に謝罪
したという。それは真実なのか。どういう表現で誰に対して謝罪したのか。我々は小泉
首相からいまだ一度も説明を受けていない。金正日総書記が小泉首相に本当に謝罪
したのであれば、何故それら邦人すべての存否に関する正確な情報が未だに何も得
られないのか。何故小泉首相は金正日総書記に迫らないのか。おかしいじゃないか。
我々国民は他人のことだからと言ってどうして冷淡でいられるのか。自分の身内が拉
致されたかもしれないのだ。
小泉首相が強く出られないのは負い目があるからである。どうしても二年前の訪朝
を失敗だと認められないからである。お願いだから国交正常化交渉を死なせないでく
れとあらゆる譲歩を重ねているからである。既にピョンヤン宣言は完全に廃棄されて
いるにもかかわらず、それを認めると訪朝外交が無残な失敗となるので、死文化した
ピョンヤン宣言をゾンビのようにたたきおこして、「ピョンヤン宣言の精神にのっとって
交渉を続ける」と繰り返すのである。
なんといういかさま政治家であろうか。その間の拉致家族の悲しみ、苦しみ、苛立
ちに思いを馳せる人間性が小泉首相に少しでもあるならば、もうそろそろ真剣に外交
をやるべき時だ。「安否不明10名全員の結果が出そろわなくても、一人でも二人でも
安否が分かれば知らせて欲しい」などという情けない外交を、ただでさえ情けない仕
事しか出来なくなっている外務官僚にやらせないで欲しい。小泉首相、自分の事ばか
り考えないで、一度でいいから本当の外交をやって欲しい。
◇◆ イラクは内戦になるかもしれないという予測 ◆◇
17日の産経と朝日が「イラク情勢が最悪の場合内戦になる」と予測している米国の
機密文書の存在を報じていた。すなわち産経新聞は16日付の米紙ニューヨーク・タイ
ムズ(電子版)が、複数の米政府高官の話として、米情報機関がブッシュ大統領の為
に作成したイラクの前途に関する見通しにおいて、最悪のケースでは年末までに内
戦につながる事態に発展すると予測していると報じたという。
また同じ17日付けの朝日新聞は、米政府高官が朝日新聞に対しこの機密文書「国
家情報評価」に関し、「治安面で厳しい状況にある。内戦の勃発を含む厳しい予測も
含まれている」と語ったと報じている。
ブッシュ大統領は大統領選挙の手前、イラクの民主化に向けた進展ぶりを強調せざ
るを得ないのであろう。しかし米政府内でも悲観的な見方が出ているのである。米国
はイラク占領戦争に敗れたのである。多くの無益な犠牲者を送り出して。
◇◆ 日本大使館の警備の緩み ◆◇
17日付けの産経新聞の記事には思わず笑ってしまった。いかにも緩みきった日本
の大使館をするどく見抜いた記事であるからだ。ワシントン特派員の古森義久氏は長
年、在米日本大使館を批判的に見てきた人である。その人が日本大使館の緩んだ仕
事ぶりを見逃さなかったのである。彼ならではの記事である。この記事に関しては、私
は全く同感である。自分の経験から言っても緩みきった日本大使館でいかにもありそ
うな事だと苦笑してしまったのである。
ポトマック通信という囲み記事は次のように書いている。
「ワシントン市内のすし店の掲示板をみて、おやっと思った。『在ワシントン日本大使
館現地採用職員募集中』という張り紙があったからだ。しかも大使館の警備を担当す
る職員の募集である。・・・資格は『米国籍または米国永住権を有している方』とだけ
記されているだけである。・・・これはおかしいのではないか。全世界の日本大使館の
中でも最大かつ最重要のはずの在米大使館の警備員を、張り紙広告一つで募集す
る、しかも資格は米国で働き、住む資格以外に何も問わない。
大使館の警備とはその程度のことなのか。テロの脅威が各地で広がる現在、大使
館の警備は極めて重要であるはずだ。警備にあたる職員はそのための訓練を受けた
プロのはずだ。警備はそもそも外交活動の一環として外務省や大使館自体が組織的
に行う仕事であるべきだ。それなのに、掲示板で誰彼構わず募集するというのだから、
肌寒い思いに襲われた」
http://homepage3.nifty.com/amaki/pages/ns.htm
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。