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9月10日 ◇◆ 普天間問題から逃げるな ◆◇コスタリカの違憲判決とわが国の違憲訴訟 ◆◇官の犯罪と法の不適用 ◆◇父が語る9・11 ◆◇
9月10日―メディア裏読み
◇◆ 普天間問題から逃げるな ◆◇
10日付け朝日新聞一面に普天間代替地である辺野古沖のボーリング調査が見切
り発車で始められた記事がでていた。それを読んで改めて腹立たしい思いがした。
それは基地建設に反対する地元住民や支援者が、座り込んだり、海上からの反対
行動をしている中で、それを無視して強行したことだけではない。建設を急ぐ理由が
あまりにも無策だからである。
政府関係者は「小泉首相訪米中の9月21日に予定されている日米首脳会議を控
え、それまでに調査に着手して移設に取り組む姿勢を見せれば好都合」であるという。
「参議院選挙が終わるまで、反対派との衝突を避けていた」が、選挙が終わったので
着手したという。「もっとはやく着手するつもりであったが米軍ヘリの事故の対応に追
われて少し遅れた」という。「米側が嘉手納基地との統合を言い出しても、あらたな
移転先からの反発は避けられず、辺野古への移設を早く進める以外にない」という。
何故政府は沖縄の基地問題に正面から取り組まないのか。基地の縮小・削減と日
米同盟が両立する形での対応を米国と交渉しようとしないのか。その前提となる冷戦
後の防衛政策を日米ですり合わせようとしないのか。
更に言えば、沖縄県が移転受け入れの前提としている使用期限15年について政府
は米国に確認しようともせずたなざらしになったままでの工事着工である。こんな無
責任な話はない。
稲嶺知事は「現地での混乱を回避し双方の安全に留保しながら進めて欲しい。関係
者には冷静な対応を望んでいる」と短い談話を発表しただけだったという。小泉首相
は「出来るだけ早く、できるような状況を整えていかなきゃならない」と早期移設への
決意を語った。いずれも本気でこの問題を解決する熱意は感じられない。
私がこの国の首相であるのなら、米国の大統領に国民の基地削減、撤廃の要望を
明確に伝え、それを受け入れる用意がないならば、たとえ米国が日米同盟を見直さざ
るを得ないと考えてもやむを得ない。なぜならそれが国民の多くの要求だからだ、自
分は日本国民に選ばれた首相であるから国民の要求を満たす事ができなければ首
相にとどまる価値はないと、明確に伝える。当たり前のことを当たり前のように言う
事が何故できないのか。
この国の指導者は、自らの国民より米国に顔を向けている。この国の官僚は国民と
敵対して権力者に媚びる卑屈な態度に終始している。これでは基地問題はいつまで
たっても解決しない。そして問題を先送りすればするほどいつかは問題が爆発する。
日本国民はそこまで馬鹿ではない、従順ではないと思いたい。
◇◆ コスタリカの違憲判決とわが国の違憲訴訟 ◆◇
「非武装中立」の国家として知られるコスタリカの最高裁違憲法廷は8日、米国のイ
ラク侵攻に際してコスタリカ政府が米国を支持した行為が、平和を求める同国憲法や
国際法などの精神に反し違憲であるとする判決を最高裁判事の全会一致で下したと
いう事実を9日の朝日新聞で知った。
ひるがえってわが国では多くの地方裁判所で、イラクへ自衛隊を派遣した小泉首相
の政策が憲法9条に違反するという違憲訴訟が起きている。私もその一つに原告とし
て参加している。ところが誰が見ても明らかなこの違憲行為に対して、すべての裁判
所において、訴訟の意義が認められないとして、審理を拒否する見通しとなってい
る。
なんという違いであろうか。というよりもこの国の裁判官は職務を放棄するような態
度をみずから恥じる事はないのか。
日本国憲法9条が泣いている。
◇◆ 官の犯罪と法の不適用 ◆◇
最初はまったく知らないと言い張っていた北海道警察の裏金問題であったが、つい
に総額6億7千万円の不正経理を芦刈本部長が認め陳謝することになったという。
利息分を含め全額を返還するというが、この裏金作りは警察庁承認の下で全国的に行
われていたことは間違いない。同様の地方警察がどんどん出てくるであろう。
しかし不思議でならないのは明らかな横領、背任罪であるのに金額を返還して減給、
懲戒などの内部処理ですべてが終わり、誰一人刑に服す者がでないということである。
一般市民がこのようなことをしたら直ちに逮捕、投獄である。
官に対する法の不平等な適用が許されるとしたらこの国に法治主義はない。それよ
りもむしろ今の日本は、政府そのものが犯罪人集団であるという国家崩壊状態なのか
もしれない。いやきっとそうに違いない。
◇◆ 父が語る9・11 ◆◇
昨日は夫を9・11で失った主婦の話であったが、今日は父である。10日付けの東京
新聞に、息子をなくした白鳥晴弘さんという人が全国各地を講演しながら「テロと報復
の連鎖を断ち切りたい」と訴えているという記事がでていた。アフガニスタンを訪れた
とき、「絶対にアメリカに報復してやる」という子供がたくさんいたことに驚かされた、米
軍の誤爆で家族を殺して責任をとらない米国への反感にテロと報復の連鎖の広がり
を実感したという。
「このままでは戦争と報復が繰り返される」と強い危機感を抱いたそうだ。「自衛隊の
イラク派遣で今度はいつ日本がテロに巻き込まれるかわからなくなった。子供が夢を
もって生きられる大切さを訴え続ける。」
日本はこういう人たちが形作っていく国であるべきだ。米国とは違う国になることこそ
日本の生きる道であると考える。
http://homepage3.nifty.com/amaki/pages/ns.htm