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(回答先: 他のメディアが腰抜け状態の中で、赤旗はがんばっているなあ。メディア業界に憂国の志はいないのか。 投稿者 南青山 日時 2004 年 8 月 23 日 23:46:35)
「日刊ゲンダイ」2004年(平成16年)8月25日(24日発行)の2面から貼り付けます。
(貼り付け開始)
この国はイラクと同じ米軍占領中なのか
主権を侵害されても文句ひとつ言えず、横暴極まる在日米軍のやりたい放題を黙認している小泉売国政権
こんな事がなぜ許されているのか
日本国民には厳しくアメリカ・ブッシュ政権と米軍には甘い小泉さんは一体どこの国の首相なのか。とにかく完全な米軍隷属政権を居座らせていてはダメだ
沖縄ヘリ墜落の現場検証も真相解明もできずに訓令再開。厚木基地では最新鋭の戦闘爆撃機配備で騒音被害が悪化。港には原子力空母がわが物顔にウヨウヨという屈辱的現状
アテネ五輪の金メダル騒ぎに紛れて、マスコミはほとんど伝えないが、日本の主権と安全にとって重大な事態が進行中である。それは第一に沖縄での米軍ヘリ墜落事故後の完全な主権侵害と、第二に日本の港に大量の米軍艦船が続々とやって来ていることだ。2つとも「日本はイラクと同じ米軍占領下なのか」と言いたくなるような異常な事態なのである。
13日午後、沖縄・宜野湾市の沖縄国際大学の校舎に普天間基地所属のヘリ・CH53Dが墜落し炎上した。夏休み中のため犠牲者が出なかったのは奇跡だが、問題はその後だ。
「隣接する普天間基地から米兵30人が猛スピードで駆けつけ現場を閉鎖。消防署員と県警の捜査員を締め出したのです。日米地位協定では米国が警護や管理のために必要な措置が取れるのは『施設及び区域内』(3条)に限られますから、明らかに違法行為。彼らはカービン銃を構え、ピザやコーラを片手に墜落機から黒焦げの立ち木まで根こそぎ持ち出したのです」(現地事情通)
翌日、現地に来た荒井正吾外務政務次宮は「日本はイラクではない。米軍が主権を持っているような状況はおかしい」と言っていたが、これは当然だ。ところが外務省は「沖縄県警と米軍当局が連絡を取って共同統制をした」と主権放棄の言い訳をしている。
しかも、米軍は墜落現場でガイガーカウンター(放射能測定器)を使った調査をしているから、ヘリには劣化ウラン弾などを搭載していた可能性がある。今後、墜落で飛散した放射能が近隣住民に被害を与える恐れもあるのだ。
結局、米国は政府が要求した日米合同の現場検証も拒否。「ヘリ基地の運用を中止すべき」という宜野湾市の伊波洋一市長の抗議を無視して、22日には事故機と同じヘリ6機の飛行を再開。6機は普天間基地から強襲揚陸艦「エセックス」に移動し、イラクに向かっている。ジャーナリストの江川紹子氏が言う。
「日本をコケにするのもいい加減にしてほしい。墜落事故の危険性だけでなく、主権を侵害され、日本の警官は大学構内から追い出されて外で警備をやらされるガードマン扱いです。日本はイラク同様、米軍の占領統治下としか思えませんね」
まったくその通りだ。
米軍の軍艦がウヨウヨいる屈辱
米軍のやりたい放題は沖縄に限った話じゃない。大マスコミはまったく報じないが、米軍は日本中の港を好き勝手に使っている。長崎県佐世保には原子力空母「ジョン・C・ステニス」、ミサイル駆逐艦「ハワード」、高速戦闘支援艦「レイニア」21日から寄港。神奈川県横須賀にはイージス巡洋艦「レイクシャンプレーン」と、原子力潜水艦「サンフランシスコ」が20日に入港。東京にもフリゲート艦「フォード」が寄港している。
他国の原子力空母や駆逐艦、潜水艦がこれほどわが物顔でウヨウヨしているのは、先進国では日本くらいだ。
「神奈川県厚木基地では、米軍艦載機の訓練が昼夜問わず実施され、住民は過酷な騒音に悩まされ続けています。『せめて夜間は中止を』という切実な要請も米軍は完全に無視。20日に発表された03年度調査結果では、環境省の定めた環境基準70WECPNLを13も上回っていた。日本人がどんなに苦しもうが、お構いナシです」(立正大教授・金子勝氏=憲法)
これでは日本は本当にイラクと変わらない。あまりに屈辱的な状況じゃないか。
ところが小泉首相は、在日米軍のさらなる拡大強化を受け入れるというのだから狂気のさただ。
「ブッシュ大統領は、陸軍、空軍の地域司令部を米本土から日本に移し、日本列島をアジア全体をニラむ“軍事拠点”にするつもりです。すでに米国防副次宮が、アジア全域を担当する陸軍第1軍団司令部(ワシントン州)の座間への移転計画を日本に通告しています。ブッシュ大統領は18日、欧州、アジアの駐留米軍を6万〜7万人削減すると発表したが、日本だけは強化する方針。いずれ日本を中国に対する前線基地にするつもりでしょう」(政治評論家・本澤二郎氏)
米軍がここまで日本を“重視”する理由は明らか。米軍にとってどこよりも肩心地の良い天国だからだ。
「小泉首相はイラク戦争をいち早く支持するなど、ブッシュ軍事戦略を全面支持している。また有事法制を成立させるなど、国内法を整備してまで日本列島を米軍の使いやすいようにしている。ブッシュ大統領が在日米軍を拡大するのは当然です」(金子勝氏=前出)
これでは完全な属国だ。
いったい、どこの国の首相なのか
国家の主権が侵され、米軍の要塞基地にさせられる日本。米国がこんなに好き勝手放題ができる理由は、小泉首相がブッシュと米軍に甘く、国民に厳しいからである。不況とリストラで庶民が四苦八苦しているのに、米軍には“思いやり予算”2400億円に加えて沖縄の地代負担や国有地の推定地代など合わせて6500億円を援助。実に米兵1人あたり1650万円の補助金を出している。建設した施設はゴルフ揚から教会まで至れり尽くせりだ。
ところがあわや大惨事のヘリ墜落に、小泉は米国に抗議するでもなし。事故後に面会を申し込んだ稲嶺恵一沖縄県知事を「夏休み中」を理由に拒否し、映画や歌舞伎に興じていた。
「楽しいことはやるけれどイヤなことはやらない。金メダルを取った谷亮子選手に電話をするなら、ブッシュに電話すべきです。小泉氏は盛んにブッシュとの親密さをPRしていますが、その関係は文句一つ言えない間柄ということです」(江川紹子氏=前出)
小泉は独立国の首相ではない。米合衆国ニッポン州の州知事だ。米軍ヘリ墜落と米戦艦の寄港ラッシュはそのことを証明している。
(貼り付け終了)