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東アジア波高し!!ジェンキンス問題の真相を読み取れ!
http://www.gyouseinews.com/international/jul2004/002.html
7月9日夕、インドネシアのジャカルタで抱き合った曽我ひとみさんと夫チャールズ・ジェンキンス氏の話題は、しばらく日本の茶の間を賑わした。涙に濡れた4人の顔は日本だけではなく世界中に配信され、逃亡兵と認識している米国防省のバウチャー報道官ですら4人に祝福の言葉を贈ったほどだった。
だが、一家4人の再会を純粋に喜び、その後の司法取引問題を報道するTV、大新聞の報道などに誤魔化されてはいけない。ジェンキンス来日の背後には、緊迫する半島情勢、極東情勢が見てとれるのだ。
一家再会と参院選挙
曽我ひとみさん一家がジャカルタで1年9カ月ぶりの劇的再会を果たした直後の7月11日に第20回参議院選挙の投票が行われた。自民党は民主党の攻勢――というかマスコミのリードに敗れた形で勝敗ラインとしていた51議席に届かなかったが、それは大方のメディアが予測したほどの惨敗ではなかった。
今回の参院選の争点は年金問題であり、イラク派兵は話題の中心から外れた。このことが民主党躍進の原動力になったことは間違いない。もし自衛隊イラク派兵を争点にしていれば、民主党のこんな躍進はなかっただろう。
投票日直前に曽我ひとみさん一家がインドネシアで再会したのは、小泉が北朝鮮と政治取引を行ったからだ等といった喧伝が一部でなされていた。だが、曽我ひとみ=ジェンキンス効果は参院選の投票にはまったく影響が無かった。いやむしろ、東京地方区で立候補した増元照明(拉致被害者家族会事務局)は、「曽我ひとみ・ジェンキンスのド派手キッスで得票を大きく落とした」と評価されるほどだった。
ジェンキンス氏と2人の娘が北朝鮮・平壌の順安空港から出国する姿を北朝鮮の朝鮮中央テレビが生中継し、その映像はフジTVが代表受信して日本国内に配信したが、北朝鮮の空港内部の詳細な映像が海外に放送されることなど異例中の異例。いやジェンキンス氏ら家族の出国模様を生中継することなど、異常事態そのものである。――世界中の誰もが、ジェンキンス氏ら3人は2度と北朝鮮に戻らないのでは……と感じており、北朝鮮当局も共通の認識を持っていたはずだ。
北朝鮮に帰って来る可能性がほとんど無い3人の出国の場を世界中に流した北朝鮮当局。そして元気に飛行機に乗り、ジャカルタで曽我ひとみさんの強烈なキッスに出迎えられたジェンキンス氏。
あの度肝を抜かれた二人のぶっちゅ〜キッスも、北朝鮮出国生中継も、当然ながら深い事情に支えられている。その真相を理解しない限り北朝鮮の本音を理解できない。そして残念ながら、日本のTV、大新聞を見ている限りでは、真相など永遠に理解できない。
将軍の仕事
平壌の順安空港を飛び立つときは元気いっぱいだったジェンキンス氏。機内で大酒を食らったとか、ジャカルタのホテルの酒を全部飲んでしまったとか、あるいは彼のヘビー・スモーカーぶりや、北朝鮮の開腹手術内容も話題になっている。平壌ではピンピンしていたジェンキンス氏が日本に到着したときには杖にすがりよろよろ歩きだったこともTVの恰好のネタになっていた。
タレ流しの官製情報しか報道しないTVや大新聞を見て、芸能ニュースと同様にジェンキンス氏を観察している日本人を見ると溜め息がこぼれてしまう。
一般の庶民大衆が悪いのではない。原因はTV大新聞にある。あるいは雑誌マスコミにあるのかもしれない。TV新聞とは別系統にある雑誌マスコミは、裏情報を探り報道し、真実に迫るものだった。それが最近では雑誌マスコミまでもが裏情報に迫る努力をせず、“情報通”などという怪しい輩の言葉だけを頼りにしている。これでは庶民大衆が耳目を奪われた愚民愚衆になり下がっても仕方がない。
ジェンキンス氏は紛れもなく北朝鮮のジェネラル(将軍)なのだ。その真実を認めた瞬間に鳥肌が立つような恐怖を覚える方もいるだろう。
ジェンキンス氏が北朝鮮を発ってインドネシアに向かうという事実は、まさに死中に活を求める北朝鮮の軍略なのだ。自らの身を犠牲とし、決死の覚悟で大博打に打って出た姿こそが、インドネシアに向かうジェンキンス氏の機内大酒飲みの真相である。そして、大方の予想に反し僅か9日間のインドネシア滞在で日本にやってきたところに、北朝鮮の必死さが見てとれる。
日本行きが決定したとき、ジェンキンス氏は約40年間暮らした北朝鮮でお世話になった人に感謝の意を述べ、「もう帰ることはないから」と北朝鮮紙幣を同行者側へ返却している。また平壌の家に残してきた愛犬や家電製品などを、複数の知人に譲るよう示したリストも渡すなど、北朝鮮と決別する姿勢を明確に示した。さらにジェンキンス氏は長年にわたって一家の身の回りの面倒を見てきた世話役である人民委員会指導員、パク・キソックと抱き合い、両者ともに涙を流していた。別な同行者、北朝鮮外務省のカン・ドンゴン研究員は報道陣に対して声明を読み上げ、「われわれも家族が分断される痛みはよくわかっている。今後のことは家族が決めることだ」と一家の日本行きを事実上容認したと報道された。
報道を読むと「ジェンキンス氏の日本行きを北朝鮮が容認した」ととれる。だが真相は、「北朝鮮側がジェンキンス氏の日本行きを指図した」に他ならない。
曽我ひとみさんとの熱い抱擁。北朝鮮バッジを外し拉致問題解決の青リボン型ブローチをつけた二人の娘……。すべてはジェネラル(将軍)ジェンキンスの作戦の一環でしかない。
では、北朝鮮のジェンキンス将軍はいま、何を目的に行動しているのだろうか。
米朝秘密回路
1994年の北朝鮮核開発疑惑、半島緊張といった局面で、当時の米クリントン政権は前大統領ジミー・カーターを特使として北朝鮮に派遣、金日成首席と会談を行い、当面の危機を乗り越えたという経緯がある。
後に、カーター訪朝の真相がさまざまな形で公表されているが、その内容は支離滅裂というか、真相は謎のままである。ただそのなかに、米朝和解の要因となった情報の1つとして、金日成がカーターに語った“極秘の言葉”というのがある。
「東西冷戦は終わった。冷戦が終わった以上、もはや在韓米軍の存在意味はなくなった。在韓米軍を平壌に移すことを北朝鮮は容認する」。
金日成が語ったこの言葉の真意は、以下の通りである。
――東西冷戦終結後、米国の真の敵は中国(支那北京政府)のはずだ。在韓米軍は北朝鮮を敵視せず、対支那軍として北朝鮮に駐留させなさい……
カーターとの会談でこうした言葉を発したわずか3週間後の1994年7月9日、金日成は突如として急死した。この急死の真相は支那北京政府による暗殺だったという情報が流れたことも頷ける。
カーター訪朝に限った話ではない。クリントン政権下では間違いなく、米政府と北朝鮮・金日成政権との間に秘密回路が存在していた。いや、秘密回路はクリントン政権下だけで動いていたわけではない。1950年の朝鮮戦争以降ずっと、米朝の秘密回路は存在しており、北朝鮮は支那と米国の間で巧みな外交戦を展開して生き延びてきたのだ。北朝鮮の麻薬・覚醒剤が国際市場に出回ったのも、こうした地下回路の存在のお陰だと考えて良い。さらにスーパーK(精巧な偽ドル紙幣)も、米朝地下回路によるものと思われる。スーパーKは、寸分違わぬ偽札とされるが、米ドルを印刷していた本物の印刷機が北朝鮮に渡されたと考えれば、あの精巧さも理解できる。
朝鮮戦争以降、ずっと継続されていた米朝秘密回路が、ブッシュ大統領誕生のときから突如として断線した。
北朝鮮はこの断線の理由をブッシュに求めた。ブッシュが秘密回路を断ち切ったと考えたのだ。そのため、北朝鮮の核開発疑惑以降今日まで、北朝鮮は終始一貫して「米国との直接交渉」を求めてきたのだ。
米朝秘密回路を切ったのは、実はブッシュ大統領なのではない。それを北朝鮮・金正日は知らない。――そして、これは本紙の憶測なのだが、あるいは今も、北朝鮮の一部と米中枢のどこかが秘密回路を持っている可能性は、ある。だが金正日はそれを知らないのだ。
米朝秘密回路を断ち切った真犯人は、間違いなく米国の一部勢力――北朝鮮を物理的に攻撃、破壊しようと企んでいる勢力に違いない。すなわちそれは、ネオ・コンサーバティブ(ネオコン)と呼ばれる新興ユダヤ勢力である。
米朝接近こそが金正日の政略
かつて存在した米朝秘密回路を復活させたい――それが金正日の願いである。
あるいは米朝秘密回路は今も金正日の知らないところに存在しているのかもしれない。あるとすれば、反金正日派の北朝鮮深奥の一団と米ネオコンとの回路であり、それは半島を猛火に包む危険な回路なのだが……。
とにかく、金正日は米朝秘密回路を復活させようと考えてきた。6カ国協議の場を通してもずっと真剣に訴え続けてきた。そして金正日は、今年に入ってからのブッシュ大統領の心変わりを理解している。――ブッシュは間違いなく国防省から離れ、ネオコンと距離を置くようになってきた。秘密回路を復活させるタイミングは、今しかない。
そのためには、日本の小泉政権を利用するしかない。
参院選で苦戦を強いられている小泉純一郎に恩を売り、1人の愛国将軍を潰す覚悟で金正日は秘密回路復活のためにジェンキンス将軍を日本に差し出したのだ。それだけではない。よど号実行犯を帰国させ、日本との間に横たわる溝を埋めようとしている。そして日本側もこれに呼応し、国松孝次警察庁長官狙撃の犯人グループを突然逮捕するといった状況を作り上げている。今後は平壌に潜伏中の実行犯・平田信のクビをどのような形で差し出すかが問題として残るが。
『司法取引』ではなく『政治取引』
日本のTV、大新聞はジェンキンス氏について米国防総省が4つの“重大な軍規違反”の訴追を行うと報道している。逃亡、逃亡教唆、不信義行動呼びかけ、敵対行為(宣伝行為)の4点である。日本の大マスコミ報道を正当化するかのように、米国防総省は「軍の規律を保つためにはジェンキンスに対しても安易に寛大な処分を行うことはできない」と公表し、ジェンキンス氏と米当局との司法取引のみが彼を救う唯一の方法だと説いている。
世界中の了解を得るためには、まさにこうした“司法取引”といった形が重要である。ただし、米政府当局が司法取引をまともに考えていることなどあり得ない。こうした司法取引が本当にあるかのような解説をしている馬鹿な解説者の間抜けなコメントに耳を傾ける視聴者にだけはなってほしくない。
ジェンキンス氏は北朝鮮の命運を握る将軍なのだ。
米朝の秘密回路を復活させ、北朝鮮と米国がガッシリと手を握り支那北京政府を追い詰めるための最強兵器なのだ。逃亡、敵対行為などという矮小化された罪など、まるで関係のない話である。
北朝鮮を発ってインドネシアに到着したジェンキンス将軍は、金正日との約束通り、米国との秘密回路修復への道程を日本政府に示した。日本行きが許可された時点で、北朝鮮から同行してきたパク・キソックはジェンキンス将軍の生命を賭けた行動の第一歩が成功したことに感激し、そして唯一人で敵陣に乗り込もうとするジェンキンス将軍に涙の別れを行ったのだ。
日本に到着したジェンキンス将軍は、東京都内の病院に入院し精密検査を受けている。――そう、確かに医師団の精密検査を受けているが、それよりも何よりも、米当局との“真剣な会話”に明け暮れているのだ。
米当局は当面、ジェンキンス氏から“在北朝鮮米人情報”の提供を求めている。
現在、北朝鮮には生存が判明しているだけで4名の米国人が存在する。だが、国防総省の調査では最低200名、最大1000名の米人が北朝鮮に存在するとされる。古くはジェンキンス氏と同時期の朝鮮戦争当時に脱走したり捕虜になったりした者だ。ベトナム戦争時代の捕虜が最も多いのではないかとも言われる。その他、最近まで、拉致された米人などが総計最大1000名もいるとされる。
こうしたなかの100名でも200名でも、その消息が明らかにされれば、ブッシュ大統領の再選に向けての力強い支援になるだろう。
もちろんこれは、ジェンキンス=北朝鮮情報のごく一端でしかない。
米当局が、ジェネラル・ジェンキンスから得られる情報は山ほどある。そしてジェンキンス氏は、自らの立場と信念に基づき、米中枢と北朝鮮・金正日との秘密連絡回路の復活または新たな構築を求めることだろう。
極東アジア波高し
TV新聞マスコミが「ジェンキンス氏と米当局との司法取引」と伝えているその深奥は、司法取引とはほど遠い「政治取引」である。その実体を理解し、その内容を熟知した小泉純一郎は突如として7月21日、韓国・済州島に出掛けて盧武鉉大統領と会談を行った。日本の大間抜けマスコミは突如の小泉訪韓の意味が理解できず、報道すら少なめであった。
小泉はジェンキンス氏が提案する米朝秘密回路について、盧武鉉に説明を行っただけなのだ。なぜ説明する必要があるのか――。それは当然ながらご理解いただけるだろう。
米朝秘密回路――。米国と北朝鮮が手を握るという可能性の拡大――。それが意味するところは、1994年のカーター金日成会談に行き着くはずだ。――対支那軍として北朝鮮に米軍を駐留させる――。
支那北京政府が、これを黙認するはずはない。断じてあり得ない。
事実、金正日の態度に怒った北京政府は、金正日が北京訪問直後に通りすぎた龍川駅で列車爆破という強硬手段によって北朝鮮を戒めようとしている。
また、北朝鮮の米国擦り寄りといった態度を見抜いて、台湾海峡に対する武力圧力を一気に高めてもいる。
ジェンキンス氏は日本定住を希望すると明らかにしている。
その背景にあるものが何なのか、日本人は理解する必要がある。
ジェンキンス氏は日本の世論をバックにたった一人で米国との駆け引きをと開始した。そこには日本を巧みに利用しようとする北朝鮮の狡猾な野望が見てとれる。その深奥の理由を理解している支那北京政府は、北朝鮮だけではなく台湾にまで軍事的圧力を高めてきている。