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【奇っ怪ニッポン】
2004年8月5日 掲載
小泉首相の儀礼的な被災地視察
http://www.gendai.net/contents.asp?c=025&id=15483
「人生色々、批判も色々、政治家も色々、選挙区も色々、この多様性が大事だ」と8月3日夜、宰相・小泉純一郎氏は挨拶(あいさつ)したそうな。多様性とは対極に位置する画一性や単一性をイラク派兵や年金法案採決で重んじていた彼の、心境の変化でしょうか?
その割には相も変わらず「色々」を連発しているのですから、その内に“多様性”を証明すべく「色々」改め「エロエロ」放言が公の場で登場するのでは、と要らぬ心配をしたくもなります。
ピンピンなんだよ、夢精するんだよ、右手の運動で我慢してるんだよ、と様々な宴席でエロエロ発言を繰り返し、何と反応して良いものやらと困惑気味な出席者の表情を楽しむ御仁です。思えば、若かりし時分に買春で警察に御世話になった、と今は無き「噂の眞相」誌が報じた前宰相・森喜朗氏の愛弟子でもありました。宜(むべ)なる哉(かな)って感じでしょうか。
とまれ、“多様性”を重んじ始めたワンワン宰相は、集中豪雨で甚大なる被害に見舞われた新潟県を訪れ、以下の質問をしました。洋食器の業界も最近は中国とかに海外移転する企業の工場が多いんでしょ、と。当たらずとも遠からずな指摘かも知れません。だけど、ダムが上流に存在していたばっかりに、そのダムを護るべく大量放流を行い、結果、市井(しせい)の人々の命と財産を奪い去った災害です。
その視察に出掛けて、被災者たる洋食器業者に件(くだん)の質問をする。成る程、小泉ワンワンの頭の中は、災害復旧に留(とど)まらず、日本経済の行方にも思いを馳(は)せる“多様性”に充ち満ちています。だからでしょうか?防災服を着た彼は、避難所の体育館を訪れても、立った儘(まま)、役人から説明を聞き、立った儘、被災者に話し掛けました。
阪神・淡路大震災に留まらず、天皇夫妻や皇太子夫妻は、相手の目線に合わせるべく、自身が屈(かが)んで話し掛けます。ノーブレス・オブリージュの何たるかを、小泉ワンワンは少し学ぶべきかも知れません。
はてさて、呉越同舟という日本的“多様性”ならぬ同一性の象徴とも言える国対政治を司る自民、公明、民主3党の国対委員長は22日から9日間、イタリアとトルコへ視察に出掛けるそうな。国会予算を消化するべく編み出された、としか思えぬ、目的も成果も不透明な大名旅行です。
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