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http://www.sponichi.co.jp/society/kiji/2004/08/09/03.html
夏休みに入った永田町で、9月の内閣改造、自民党役員人事に向けて“黒幕”たちがうごめき始めた。森喜朗前首相、青木幹雄同党参院議員会長が独自の人事案を作成しているとされ、古賀誠元幹事長を財務相、福田康夫前官房長官を外相とする案などが浮上。「挙党態勢構築」を名目に、人事を牛耳ろうと躍起だ。
森、青木両氏は7日夜、都内で、小泉純一郎首相と会談した。
会談の内容は不明だが、自民党内では8日「首相に人事案を示したのだろう」(党関係者)とささやかれた。
森、青木両氏の人事案は、既に永田町に流出している。青木氏が後ろ盾になっている額賀福志郎政調会長を幹事長に、政調会長には森氏側近の中川秀直国対委員長、総務会長には、経済政策などで首相を批判している亀井静香元政調会長を起用するというものだ。
重要閣僚の人選も“勝手に”進行。首相の政治手法に異論を唱え、以前、首相の入閣要請を断った古賀氏を財務相として取り込み、外相には、北朝鮮問題をめぐって首相と対立、官邸を去ったとされる福田氏を起用すべく画策しているという。
新設の郵政改革担当相には、竹中平蔵金融・経財相の横滑りが有力だが、構造改革路線を進める竹中氏には党内の反発が強く、官邸筋によると、森氏らは「郵政担当相にするなら、金融と経済財政担当は外せ」と小泉首相に注文をつけている。
参院選敗北を受け、各派幹部からは、人事での「挙党態勢構築」を求める声が噴出し、森氏が「首相に伝える」として引き取った。
特に、浪人生活が続く亀井氏の不満は相当なものとされ、ある同党関係者は「亀井総務会長」を含む人事案が早々に流出した背景について「森、青木両氏が“亀井さんにも気を使ってますよ”と知らせる意味もあるのだろう」と指摘した。
額賀、中川両氏の3役起用に対しては「森、青木で牛耳ろうとの思惑が見え見え」(若手議員)と、党内では両氏の院政への警戒感が広がっている。
一方、人事カードをちらつかせることで求心力確保を狙う首相が、森、青木両氏に「簡単にうなずくわけがない」(官邸筋)という見方も。
両氏の案は常識的で首相のサプライズ路線から外れるほか、古賀氏に至っては要請を受けるかどうかも不透明。9月の人事までまだまだ曲折が予想される。
≪坂口厚労相交代は規定路線≫選挙のたびに自民党を組織票で救済し、政権内で発言力が増す一方の公明党は、坂口力厚生労働相の交代が既定路線。今回の改造では冬柴鉄三幹事長が入閣する見通しだが、年金制度改革などで火だるまになる厚労相ではなく、総務相や経済産業相、国土交通相などのポストを要求するとみられる。
厚労相には、辞意を表明している安倍晋三自民党幹事長の起用が取りざたされるが、森派幹部は「ポスト小泉に傷はつけられない。1回休むべき」と、人気取りのために幹事長に抜てきされ、経験不足が指摘される安倍氏を、“下積み”に専念させる意向を示している。