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8月5日
犠牲者はいつも弱者である
北海道警の56歳の署長が首をつって自殺したと報道された。「次席職にあった時現金を運用したが、私利私欲はなかった」などと裏金運用を認める遺書が残されていたという。巨悪が口をぬぐって平然としている陰でどれほどの弱者の犠牲者がでてきたことか。もうこんな事はなくそうではないか。裏金は単に地方警察での飲食、餞別だけではなく警察庁に一部上納されてキャリアの資金にもまわされていたという。警察官僚の組織ぐるみの犯罪である事は誰が見ても明らかである。4日の衆院内閣委員会で日本共産党の吉井議員の追及に警察庁の吉村官房長は「調査をすすめている」と答えた。調査を進めた後にその全貌を国民の前に明らかにし、幹部から順番に法に基づいた適正な処分を行って本件を終わらせることこそ、犠牲者への最低限の弔いである。
アブグレイブ刑務所の実態にあらためて怒りを覚える
4日の朝日新聞に、アブグレイブ刑務所に一時拘束されたイラク人女性弁護士が朝日新聞記者に答えた言葉が掲載されていた。
「毎日、外のテントから男性収容者が裸で連れてこられ、殴る蹴るの暴行を受けていた。動物のように首ひもをつけて引っ張りまわされたり、ひざをけられて倒されたり、昼夜関係なく一晩中続く事もあった」
「リンダはゴム手袋を引っ張って男性の股間に打ち付けるのを好んだ。収容者が苦しむのを見ていつもハッハッハと高笑いした」
「収容者を立たせて犬をけしかける。犬は跳び上がって収容者の足や手にかみついた。犬が来るとみんな息を殺し、かみつかれた収容者の悲鳴が響き渡った」
米国兵の蛮行にはあらためて驚き怒りを覚えるが、人間をここまで狂気にさせるものこそが戦争なのである。そしてその戦争が一握りの戦争中毒者が情報操作までして世界を欺いた戦争であるとなると、その罪の深さを思わざるを得ない。
川口外務大臣は4日の外務委員会において、共産党の赤嶺議員が、イラク戦争開始前のパウエル国務長官の国連演説を川口外務大臣が当時これを高く評価する談話を発表したことについて「今でも談話は正しいと主張するのか」と迫ったのに対し、「国連に情報を示したという行為を評価した」とごまかそうとしたが、「情報そのものを評価していたではないか」と追及されて「情報の一部に正しくない部分が含まれていたことは残念」と認めざるをえなかった。川口大臣はもとより小泉総理や外務官僚は、情報をまったく吟味せずにただ米国の主張をそのまま正しいと追従して行った当時の対応の非を認め、責任をとって潔く職を辞すべきである。
NPOが官のありかたを変える
エリート教育を重視する一方で弱者を切り捨てる教育方針がどんどんと国家権力により推し進められている一方で、学習障害者、身体障害者、不登校者などの教育を自らの手で充実していこうとするNPO,ボランテアーの動きが拡大しつつある。問題はそのような本来あるべき教育が国や自治体のもろもろの規制に縛られて思うように進められない現状にある。
国が行う事の出来ないことを市民がやろうとする。本来はこれを国が歓迎し助長すべきところを邪魔するということはどういうことであろうか。
4日の朝日新聞は最近の様々なNPOが、官が力の源泉としてきた様々な規制と情報独占に風穴を開け始めていると書いている。官官接待やカラ出張、公共事業の談合、今まであたりまえと諦めていた不正はこれからはどんどんと出来にくくなっていく。これらNPOに敬意を表したい。
http://homepage3.nifty.com/amaki/pages/ns.htm