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http://www.janjan.jp/government/0407/0407146846/1.php
危ういこの国の行方 内閣ガタガタ大臣ガタガタ 2004/07/18
自民党の敗戦に終わった参議院選だが、自民党・公明党内閣の政府閣僚が、この結果を受けてかなり反省をしているかと思っていたらとんでもない。参議院選は、まるでどこか他の国であったような無責任で的外れな発言が続いている。
小泉首相は、13日の閣議後の閣僚懇談会で「逆風の中、よくがんばった」と発言したという。今回の選挙結果は国民が「自衛隊のイラク派遣・多国籍軍参加、審議なしの年金強行採決」に怒っている表れだということを少しも理解していない様子だ。
また、同日の与党連絡会議で「公明党の協力もあり、与党として絶対安定多数を確保し一定の信任を得た」とも言っている。この結果のどこの部分を指して「信任」と言えるのだろうか。
麻生太郎総務相にいたってはJanJanの「今日のマスコミ 7月14日」にもあるが、「マスコミの事前予想は当たらないね、自民党の49議席を当てたのはテレビ東京1社だけだった。各社がいい加減な予想をしているか、後できちんと調べている。責任者も洗ってある。(予想が)外れて金取られた。1000円取られて、ウーンと言う感じでしたけど」と発言。現大臣の発言とは信じられない。選挙で賭けとは。
この発言の中で見落とせないのは「……後できちんと調べている。責任者も洗ってある」の部分だ。「調べて、責任者も洗って」その後どうすると言うのだろう。外れたマスコミに圧力でもかけると言うのだろうか。
これは、政府が今狙っている「報道規制」に繋がる重大な発言である。今後の麻生総務相発言を、十分注目していかなくてはならないだろう。民主党を始め野党は、次の国会でこの発言をしっかり追及してほしい。
坂口力厚労相は「年金へ批判があるのなら、私の所が一番(票が)減って共産党が1番にならなければならないが、逆だった」などと、後出しですませた「年金未納・未加入問題」が何もなかったかのような発言をしている。
公明党は自分の組織である、創価学会の票を確保しただけに過ぎない。20議席〜30議席を上乗せしたわけではない。この傲慢な発言は、驕りにしか過ぎない。
竹中平蔵金融・経済相の「肉親が手伝わない候補者はいないのではないの」発言には呆れる。
報道によると、竹中大臣の実兄が勤務する「ミサワホームホールディングス」の全国各地にあるグループ社長らにポスター張りを要請し、社長らは社員に営業所などにポスターを張らせたらしいのだ。
問題なのは、選挙を手伝った竹中大臣の実兄が執行役員をしている会社「ミサワホームホールディングス」は、国が多額の税金を投入している「UFJグループ」の大口投資先であると言うことだ。そのことが何を意味しているのか、選挙の“いろは”もしらない人らしい。
このことについて小泉首相は「選挙応援は自由ですから。自発的にやってもらったなら全く問題ないでしょう」と発言。ノーテンキなことなのだ。
これが、一国の首相の発言なのかと疑ってしまう。この3年で国の借金の増えた額が、170兆とも200兆とも言われているのに「自分の懐が痛まなければかまうことないさ」と言わんばかりである。
小泉首相は、国民が今「年金・介護保険・国民保険・税金」などで、どれだけ辛い思いをしているのか、全くわかっていないらしい。
この首相を始め、閣僚の無節操この上ない発言の連続を、私たち国民はまず大いに怒らなければならない。そして、次の選挙までしっかり忘れないでおくことが大切だと思う。
それにしても、この軽い乗りで「改憲論議」などされてはたまったものではない。
国民は「この国の行き先は私たち国民が決める」と言う気持ちを、しっかり持ち続けなければいけないだろう。危ういこの国を救えるのは、私たち国民なのだ。
(岩崎信二)