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橋本元首相が辞任するきっかけとなった98年参議院選挙で当選した議員の改選が行われた。
その後政党の再編や議員の所属変更があったとはいえ、総理・総裁が辞任に追い込まれた参議院選挙の改選議席数さえ確保できないのみならず、連立与党の合計当選者数(最大6でも0)が野党の合計当選者数(最小でも61)を下回るという結果は大惨敗というしかない。
各TV局の開票速報を総合すると、
改選数121:
自民党:49・公明党:10・民主党:50・共産党:4・社民党2・野党系無所属5
(未決定:1)
自民党は、恥知らずの「年金国会」で逆風を受けたが、対中・対米輸出の増加で“景気回復”の追い風を受けていたのだから、年金問題という特殊要因で負けたとは言い切れない。
次の参議院選挙は07年夏であり、次の総選挙は07年秋までに実施される。
07年の参議院選挙は“小泉ブーム”で大勝した01年参議院選挙の改選である。
これから3年間に何が起きるかはわからないが、07年の参議院選挙が今回と同じ結果になれば参議院は与野党逆転になる。
そのような政局であれば、それから数ヶ月以内に実施しなければならない総選挙を参議院選挙と同日に実施して“総力決戦”に打ってでる戦術を採ると思われる。
そのときの総理総裁は小泉氏ではないだろうが、小泉的「構造改革」や政治手法であれば、自民党は今回と同じかそれ以上の敗北になるだろう。
(総選挙が小選挙区をベースにしていることや昨年秋の得票比較を考えれば、ほんのわずかな票の移動が大敗北を引き起こすことは明瞭である)
自民党の政治家は、民主党の機先を制するかたち(横取り)でぶち上げた羊頭狗肉の「構造改革」や“ワンフレーズ紋切り型”政治手法の小泉首相人気が賞味期限を迎えたことを真摯に受け止めなければならない。
時流を読み負けないために他党の政策を横取りし、換骨奪胎て政策化して誤魔化すという政治手法はいつまでももつものではない。
今日からすぐに「構造改革」に代わる政策を模索し、小泉氏に代わる総理総裁の人選を始めなければ、公明党の支援を受けても、3年後には政権を失うことになるだろう。
党が割れるほどの政策論争になる可能性が大なのだから、3年後まで国政選挙はないと悠長に構えていることは許されないのである。