現在地 HOME > 掲示板 > 政治・選挙4 > 393.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
■ 参議院選挙戦最終日・自民党議員街頭演説を聴く
どんな候補でも一応は直接、候補者から政策を聴くことにしているので、街頭演説の場所に行ってきました。
候補者本人は別な地域をまわっているらしく欠席。(をいをい)
代理として演説したのは、森派のI議員(小選挙区落選比例復活)、元オリンピック選手のH議員(比例区)、それから「朝から国会で酒を飲んで赤い顔をしてると自民党内で評判」と月刊現代*1にすっぱ抜かれた小泉内閣のN大臣(年金240万円未納)、の三人でした。
案の定、支持者らしき人物が70〜80人ぐらい動員されていました。
国会議員三人(しかも一人は現職大臣)が来ているのに、動員が80程度とは意外と少ない。いや、かなり少ない。衆院選の時にI議員の個人演説会に行った時はもっといたぞ…。
どうやら、公明党関係者には動員をかけることができなかったようです。公明党にも動員がきている時は、独特の熱狂がありますが、そういうのがまったく無い。
自公共闘がうまくいっていないという噂は本当だったのかもしれません。地元では鈴木ムネオとの保守分裂選挙なので、演説していた議員たちには緊張感みなぎっているように感じましたが、肝心の支持者や聴衆は、なんがたシラーっとした白けた感じが漂っていました。
動員者の顔を見ると、ほとんどが年齢70歳前後の高齢者ばかり。どいつもこいつも年金を受け取る側の人たちばかりで、年金や税金を何十年も支払う側のひとたちはとても少なく、20〜30代の人でマジメに演説を近くで見ているのは私ひとりだけでした。やっばりな…。
決して人通りは少なくなく、街頭演説をやっているのは遠くからもすぐにわかりますが、支持者以外は遠巻きにチラっと見て、無視して素通りという感じ。自民党候補に関心が無いのか、選挙そのものに関心が無いのかはなんともいえません。
イラクのバクダッドでフセイン像が倒れた時に、アメリカ軍が雇った広告会社が演出、脚本を作り手配した“動員イラク人”がフセイン像を倒す時にテレビカメラの前にワーワー騒いでいて、その外の一般のイラク人は遠巻きに腕組みして冷たい顔で眺めているということがありましたが、まさに自民党の街頭演説もそんな感じ。
みんなその場で与えられた脚本演出通りに、演じているような感じでした。
通り過ぎてゆく人はかなり多かったですね。投票率、落ちそうな雰囲気です。自民党支持者の投票率が下がるのか、それとも有権者全体が落ちるのかはわかりませんが。うーむ。
「寝ていてくれリャいい」と発言した前総理大臣もいましたが、たしか小泉総理は記者の質問に「選挙にはみんなで行ってください」とは言ったものの、テレビカメラはすべてを映し出す恐ろしい道具で、小声でうつむきながら言っていたものだから、誰がどう見ても「投票日は自民党支持者以外はみんな寝てくれりゃいいなぁ」と思っているのがありありと感じられたものでした。
街頭演説では、自民党議員は、「曽我さん曽我さん曽我さん曽我さん曽我さん曽我さん」と、曽我さんの名前をやたらと連発していました。10回ぐらいは出してました。曽我さんすっかり与党の選挙広告塔化してます。*2あんなプロパガンダで騙される国民、何人いるんでしょうか?
I議員とN大臣は「日本は厳しい経済が続いていましたが、ようやく景気も回復基調となり…」とか言っていました。そりゃ国民がリストラで「痛みに耐えがんばった」からでしょ。国民に犠牲をおしつけるだけの政策ならコドモでもできる。いや、コドモでもしないか、そんな怠惰な政治。
国民は完全にナメられてますね。これで投票に行かなかったら、右の頬を打たれて左の頬を出し磔で殺されたキリスト並の人の良さでしょう、有権者は。現職のN候補が任期6年間で日本全国で死んだ自殺者は10万人を超えます。選挙区での自殺者も1万人近い数。たいした政治の“成果”だ。私は評価しますよ。もちろんマイナス評価。
スポーツ出身のH議員は演説中に支持者に握手しまわっていましたが、動員された人は議員のH議員の顔や名前を知らない人が多かったらしく、握手を求められてもキョトンとしてしぶしぶ握手していた人がいたのが印象的でした。
ま、H議員はどうせスポーツ系組織の“ミコシ”ですから、スポーツ団体や思想右翼以外はあまり知られていないし、支持者もいない。
街頭演説が終ったあと、スタスタと支持者が急ぎ足で帰っていったのが印象深かったです。
街頭演説を聞いた後、期日前投票に行きました。選挙区は社民党候補、比例区はみどりの会議。
自民にも民主にも入れません。なぜか。二大政党制政治は幻想だから。
自民党を支持している団体は民主党にも政治献金しているのを、少なくとも8団体は知っています。あの団体の利権は、自民と民主、どちらが政権をとっても変らない。そういう団体がこれから劇的に増えてゆくことでしょう。
右目をつぶされるか、左目をつぶされるか。それが政権交替というものだとしたら、そんな政権交替を私は拒否します。どっちも私は嫌だ。
今日はこんなところです。(筑紫哲也風)
───────────
*1: 高橋千秋のまるまる通信#256 2003・10・7(火) http://www2.ezvoice.org/cgi-bin/maglog/maglog.cgi?date=2003.10.07
*2:拉致被害者の政治利用を嗤ったこんなパロディも…。 http://www.parody-times.com/don_image/6/index.html 、 http://www.parody-times.com/don_image/7/index.html
http://d.hatena.ne.jp/kitano/20040711