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■□■ 日刊ゲンダイ Dailymail Digest 2004年 7月10日号（平日毎日発行）
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●最新議席予測
┌───┬──┬──┬───┐
│ │議席│改選│非改選│
├───┼──┼──┼───┤
│自民 │４９│５１│ ６６ │
├───┼──┼──┼───┤
│民主 │５１│３８│ ３２ │
├───┼──┼──┼───┤
│公明 │１１│１０│ １３ │
├───┼──┼──┼───┤
│共産 │ ４│１５│ ５ │
├───┼──┼──┼───┤
│社民 │ ２│ ２│ ３ │
├───┼──┼──┼───┤
│無所属│ ４│ ４│ ２ │
└───┴──┴──┴───┘
マスコミの参院選予測で、自民党はボロ負けだ。最も甘い読売新聞でさえ、自民党
の獲得議席は４８議席。朝日は４７議席で、毎日は４５〜４６議席という具合である。
小泉自民党が勝敗のメドとしてきた「改選５１議席」を下回るのは確実で、「最悪４
１議席」という予測もある。これにはさすがの自民党も周章狼狽し、何でもありで巻
き返しを図っている。
投票日直前の曽我さん一家の再会、タイ少女の滞在延期、社会保険庁トップの民間
人起用、高速道路料金の１割値下げ、９年間一歩も前に進まなかった国松長官銃撃事
件ではオウム元幹部まで逮捕した。イメージアップや目くらましの材料は手当たり次
第である。
与党第１党のプライドもかなぐり捨てた。安倍幹事長は公明党の冬柴幹事長に電話
で泣き付き、青木参院幹事長は創価学会の秋谷会長に直談判。自民党の１０分の１の
議席しかない公明党に頭を下げ、比例票とのバーターまで公然と持ちかけている。
えげつない民主コキ下ろしも始めた。民主党攻撃の“あんちょこ”配布にとどまら
ず、７日には５億円を使って全国紙、地方紙に「約束を守らない民主党」という全面
広告を出している。
身から出たサビで焦り狂う自民党と、優勢といわれる民主党の対決は、最終的にど
う決着がつくのか。
▼ “１人区”自民の当確８人、接戦区ですべて勝っても１６議席 ▼
まずは参院選の勝負を決定付ける２７の１人区を見てみよう。小泉フィーバーの３
年前は自民党は１人区で２５勝２敗、合計６４議席と圧勝した。橋本首相（当時）が
即刻辞任する結果（４４議席）になった９８年は都市部でボロ負け。１人区で１５勝
１１敗と４つしか勝ち越せなかったことが致命傷になった。
現状で自民が確実に勝てそうなのは“保守王国”の北陸３県と山陰２県、それに和
歌山、徳島、鹿児島の８つ。東北の青森、岩手、秋田は民主が強く、山梨、岡山、大
分、沖縄と合わせて７つが民主有利の状況だ。
勝負は残りの１２選挙区にかかっている。
「小泉首相はきのう（８日）ときょう（９日）の２日間で長崎、宮崎、香川、滋賀、
奈良、三重の６県を遊説します。自民党は、この６県は最後の一押しで逃げ切れると
考えているようです。しかし現実には厳しい。三重は『岡田代表のおひざ元で負ける
わけにはいかない』と力を入れている。滋賀と奈良も民主党が議席を獲得しそうな勢
いです」（政治評論家・有馬晴海氏）
小泉投入で半分の３つを取っても、高知、佐賀の２県は民主に押され気味だ。山形、
愛媛、熊本は自民有利とみられているが、「山形は自民党現職が楽勝だったはずが、
接戦とのマスコミ予想に焦り、初めて本腰を入れ始めた。完全に出遅れている」とい
うから万全ではない。山口では安倍幹事長の実弟・岸信夫が苦戦している。
「血筋の良さがかえって反発を招いている。民主の大泉は元副知事でキャリアは十分。
大波乱があるかもしれません」（政界事情通）
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■ 小泉が米国に要求しないある「条文」
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▼ ジェンキンスさんは来日できるのに ▼
きょう（９日）、曽我ひとみさんとジェンキンスさんがジャカルタで１年９カ月ぶ
りに再会する。家族４人は当分、高級ホテルで暮らす予定だが、問題はその後だ。ジ
ェンキンスさんは再び北朝鮮に戻るつもり。米国が脱走兵として訴追する方針を変え
ていないからで、５月に会った小泉首相が「私が保証する」と説得したが、“根拠が
ない”と蹴っている。
マスコミも「日米犯罪人引き渡し条約」があるためジェンキンスさんが日本に着い
たら即刻、米国に引き渡さねばならない、と報じている。しかし、ジェンキンスさん
を日本に定住させる方法があるのだ。
引き渡し条約の第４条には「政治犯に関する除外規定」がある。日本政府が「ジェ
ンキンスさんは政治犯に該当する」と宣言すれば米国は手が出せないのである。ジェ
ンキンスさんは１９６５年に停戦ラインを越えて脱走したが、当時の米国のベトナム
戦争に異議を唱えた政治亡命だったことも事実である。米国の軍規と条約とどっちを
優先させるのか。これは日本政府の判断ひとつだ。
昨年１１月、国会でこの問題を問われた小泉は「この点はアメリカともよく協議し
ていきたい」と答弁したが、米国に第４条を提案した形跡はない。きのう（８日）、
来日したライス大統領補佐官と会った小泉も「ジェンキンス問題は引き続き協議した
い」とあやふやな言い方しかしていない。ジャーナリストの松田光世氏が言う。
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http://www.mag2.com/m/0000021570.htm
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。