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私の視点 曽我さん一家(7月6日)
拉致被害者の曽我ひとみさん一家が9日にジャカルタで再会することになったとマスコミは大騒ぎです。
小泉さん、作戦成功おめでとうございます。訪朝しての首脳会談の場で金正日さんにあれだけ屈辱的な扱いを受けても我慢した甲斐がありましたね。
それにしても、あなたの拉致問題の対処は、前に拉致被害者の家族5人が「帰国」した時に私が書いた通りでした。やはりあなたは拉致問題を「政争の具」にしています。それも小出しにしながら見事に自分の人気の維持や“抵抗勢力(今では懐かしい響きがあります)”の蹴落としに使っています。でも、今回ほど分かり易い利用の仕方は、これまでになかったものです。政権維持も不安視されるほどの苦戦が予想されている参院選の投票日直前にぶつけてきたのですから。
これは、見返りとして北朝鮮側の要求をかなり受け入れたと見るのが妥当でしょう。こんなやり方は、外交とは言えません。それでもこれを外交と言い張るのなら、あなたたちが大好きな表現である、土下座外交そのものです。
もし、あなたが本気で曽我さん一家のことを考えていたのなら、訪朝するまでに外務省が北朝鮮側とこの問題についてもきちんと詰めていたはずです。それが外交というものです。ジェンキンズさんの法的立場は分かっていたのですから、小泉さんが訪朝時に彼に直接会って「一緒に日本に行こう」と呼びかけたのは、脱走兵で本国送還を恐れる彼が首を縦に降らないことを見込んでのこと。こんなやり方は、政治ショーの一種で、こずるい手法です。
それにマスコミはまんまと乗せられました。新聞各紙もTV各局も連日大々的に報道しています。報道の現場の人間は、小泉政権の目論見というか、小泉さんに踊らされているというのは皆分かっています。しかし、会社の首脳から指示が出されない限りは、自分たちだけ取材拒否するわけにはいきません。というか、「降りる」と宣言して「職場放棄」する勇気はありません。上も上なら下も下です。それだけ腹をくくって取材現場に立っている記者がいないのです。
これから数日間。「曽我さんフィーヴァー」が巻き起こることでしょう。それに目を奪われて選挙民が「ナンダカンダ言っても小泉さんは実行力がある」となったり、投票所に足を運ぶのを忘れなければいいのですが…。騙され続けてきた選挙民もそこまでXXではないと信じたいものです。