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昭島の民家で独居女性病死
隣人『異変』市が半年放置
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20040930/mng_____sya_____006.shtml
東京都昭島市の住宅地の民家で今月十九日、病死とみられる独居女性(78)の白骨化した遺体が発見されていたことが二十九日、分かった。警視庁昭島署の調べで、死亡したのは昨年十一月ごろとみられる。女性の姿が見えないのを心配した隣家の無職男性(74)が、今年四月に市側に連絡したが、市側はプライバシーを盾に対応しなかった。このため死亡から発見までさらに半年近い時間が経過することになった。
近所の人の話によると、この女性は古い小さな平屋に四十年近く一人で住み、以前は看護師をしていたという。近所付き合いはなく、雨戸を閉め切ったままあまり外出しなかった。今年に入って女性の姿が見えないことが近所で話題になり「入院したらしい」とのうわさが流れた。
しかし、隣家の男性は「家族が迎えに来た様子も、救急車が来た形跡もない」として、四月ごろに同市保健福祉部に電話し「本当に入院しているのか確認してほしい。心配だから様子を見に来てくれ」と頼んだ。ところが、電話を受けた市職員は「プライバシーの問題があるので対応できない」と断り、電話を切ったという。
今月十九日、岩手県内に住む女性の姉が「連絡が取れない」と同署に連絡し、女性宅を訪れて布団の中の遺体を発見した。同署によると、女性は糖尿病が原因で昨年十一月ごろに死亡したと推定される。遺体のわきには、看護師らしく薬の投与量などを記録したノートが残されていた。
隣家の男性は「もっと早く見つけてあげたかった。あの時に市が動いてくれていれば」と、長期間見過ごされていた孤独死にやり切れない思いを募らせている。
女性の遺体発見は、同市が十月から地域ぐるみで高齢者を見守る「高齢者ネットワーク事業」を始める矢先だった。それだけに、市側のショックは大きく、新藤克明・市保健福祉部長は職員を集め「敏感な感覚で、魂のこもった仕事をしてほしい」と注意を喚起した。
この事業では、地域の民生委員の報告を基に高齢者の生活実態を把握し、自治会や老人クラブと連携して高齢者宅の巡回を強化。地元の郵便局や新聞販売店などにも協力を求め、近所の高齢者の様子に変化があれば連絡してもらう計画だ。
新藤部長は「情報に何の対応もできなかったことを、非常に重く受け止めている」と話した。