現在地 HOME > 掲示板 > 日本の事件14 > 654.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
(回答先: 中村被告が無罪主張・大阪 [共同通信]【「金銭のために人を殺すような愚劣なことはしない」:銃器隠匿は認める】 投稿者 あっしら 日時 2004 年 9 月 30 日 02:48:37)
大阪市都島区の三井住友銀行都島支店(現・天六支店都島出張所)で01年10月、現金輸送車の警備員を銃撃、現金500万円を奪ったなどとして強盗殺人未遂罪などに問われた住所不定、無職、中村泰(ひろし)被告(74)=別の現送車襲撃事件で上告中=の初公判が29日、大阪地裁(西田真基裁判長)で開かれ、中村被告は起訴事実を全面的に否認した。中村被告は認否で「金銭のために人を殺そうとするのは愚劣。私が人を射殺しようとするのはあり得ない。起訴状の想定する犯人像は私とかけ離れている」と述べた。【堀川剛護】
◇拳銃密輸認める
また、東京地裁で行われていた銃刀法違反罪などの審理が併合され、中村被告は起訴事実を認めたが、起訴状の「機関拳銃」との表記について「英語で言えばサブマシンガン。自衛隊用語でいえば短機関銃を指すと思う」と指摘、拳銃へのこだわりをみせた。
検察側冒頭陳述によると、中村被告は86年ごろから偽名パスポートを使って数十回渡米し、拳銃20丁と実弾1000発以上を購入。拳銃は分解し、充電機に隠して密輸した。
中村被告は、名古屋市西区のUFJ銀行押切支店で02年11月、現送車を襲撃、拳銃で警備員を負傷させたとして強盗殺人未遂罪などで起訴された。名古屋地裁で懲役15年の判決を受け、「射撃に習熟しており体の中枢部をわざと外して撃った」と控訴。名古屋高裁は今年3月、中村被告の射撃能力を認め、量刑はそのままにしたうえで強盗傷害罪にとどまると異例の判決を出したが上告した。
さらに2月、東京都新宿区の貸金庫に拳銃10丁などを隠し持っていたとして銃刀法違反容疑で警視庁が逮捕。5月に東京地裁で初公判が行われたが、大阪府警が都島事件で6月に再逮捕し、併合審理になった。
◇机たたき、語気を強めメモ読む
中村被告は黒にグレーのラインが入ったジャージー姿で入廷。キョロキョロと法廷全体を見回して被告人席に。狙撃手のイメージとかけ離れた身長160センチに満たない小柄な体。起訴事実の認否では用意したメモ1枚を朗読。机をドン、ドンとたたき、「起訴状の内容自体、私が犯人でないことを示唆している」と語気を強めた。
中村被告は1949年に東大に進んだが、窃盗事件を起こし2年で中退。56年に職務質問した警視庁警察官を射殺、無期懲役を受けた。76年の仮出所後、東京都立川市の実家に戻り、父親の遺産を元手に商品先物取引で生計を立てたが、損失を重ねて生活資金は枯渇。96年からは三重県名張市の知人宅に身を寄せた。この知人宅からは、95年3月の警察庁長官狙撃事件を題材にした詩や記事スクラップが押収されている。一方で、英語、スペイン語、中国語を独学で覚え、米国やカナダなど数カ国で拳銃を入手し、現送車襲撃などを計画したという。
大阪府警などの調べには「名古屋と東京の事件で(懲役)20年はいく。大阪事件は有罪無罪どちらでもいい」と答え、「死ぬまで法廷闘争。それが残りの人生の生きる意味」とも発言していた。【堀川剛護、一色昭宏】
毎日新聞 2004年9月29日 東京夕刊
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/news/20040929dde041040032000c.html