飯塚拘置支所：
女性収容者を全裸に、看守部長を懲戒免職
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/news/20040924k0000m040014000c.html

　飯塚拘置支所（福岡県飯塚市、石原彰支所長）の男性看守部長（４９）が同支所に収容中の女性に「服を脱げ」などと言って全裸にさせたとして、同支所を管轄する福岡刑務所（福森史郎所長）は２２日、看守部長を懲戒免職、石原支所長ら２人を厳重注意処分にした。

　同刑務所の調べでは、７月上旬、女性が看守部長に「好きだ」などと書いたメモを渡し、２人は親しくなった。８月上旬、看守部長は夜間巡回中に、女性がいる雑居房の視察窓（縦約１．２メートル、横約６０センチ）から「好きなら脱げるだろう」などと言い、女性を全裸にさせた。さらに数日後、女性が独居房に移った後も同様に話しかけ、全裸にさせたという。

　雑居房の別の女性収容者から苦情が出て発覚。刑務所の調査を恐れた看守部長は独居房のドアのすき間から口裏あわせのためのメモを女性に渡し、「『知らない』と言え」などと言い含めていた。さらに看守部長は、女性が出所した後も連絡が取れるよう、女性の親族になりすまして、自分の携帯電話番号を書いた手紙に現金１万円を同封して送っていた。

　２人は調査に対し当初は否認していたが、この手紙が見つかり、認めたという。女性は「（看守部長は）優しい人だった」「（服を脱いだ時は）恥ずかしかった」、看守部長は「『本当に好きか』という話をしていった結果こうなった」「申し訳ない」などと話したという。同刑務所では「２人に身体的接触はなかった」としている。

　同支所は再発防止策で、女性の雑居房や独居房に人が近付いたら自動録画するビデオカメラを設置したという。【山本泰久】
毎日新聞　2004年9月23日　17時30分

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