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(回答先: 中絶胎児を「ゴミ廃棄」 元クリニック院長を逮捕 (ANN) ― 廃棄物処理法違反 投稿者 シジミ 日時 2004 年 9 月 15 日 23:18:14)
日本では、胎児は「人間ではない」。
中絶胎児は妊娠12週以上なら「死体」と同じ、12週未満なら「ゴミ」というルー
ルが決められていたようだ。
妊娠中絶が合法である以上、生命にも処理のルールを決めざるを得ないということだ
ろう。
件の産婦人科医は処理手続きを怠ったために逮捕されたが、この医師が非難される理
由の一つは、
普段は半ば潜在化している、我々にとってあまり考えたくないルールを顕在化させた
こと、かもしれない。
女性が妊娠中絶を選ぶ背景にはさまざまな事情がある。
経済的理由、望まない妊娠、避妊の失敗、母体の危険回避、それから法的には許され
ていないが、障害児の排除、
男女の産みわけ、という理由でも行われている。
「生活が苦しくなる」「子どもに苦労させるかもしれない」「育てる自信がない」
「障害があるのは不幸」…
大半は、将来への不安や心配を回避する予防措置で、私たちが生きている日本という
社会の価値観と重なる。
しかし転ばぬ先の杖で、生命までコントロールする社会を本当に「是」とすべきだろ
うか。
現実的な判断をすれば、中絶は「悪」なんてとても言えないが
少なくとも、いま「胎児は人間じゃない」という共同体のルールをつくっているのは
他ならぬ我々自身の価値観であり意識だということは自覚しておくべきだと思う。