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(回答先: 宅間死刑囚執行は適正=野沢法相(時事通信) ― 「死刑のない世の中をつくるのが理想だが今の治安はほど遠い」 投稿者 シジミ 日時 2004 年 9 月 17 日 19:53:19)
http://www.tomo-net.or.jp/info/news/040917.html
「死刑執行の停止、死刑制度の廃止を求める声明」を発表
(2004.9.17更新)
9月14日、法務省が死刑囚2名の死刑を執行したことについて、真宗大谷派では16日、宗務総長名による宗派声明を発表しました。
死刑執行の停止、死刑制度の廃止を求める声明
一昨日、大阪拘置所で1名、福岡拘置所で1名の死刑が執行されました。
私たちは、1998年6月29日以来、死刑の執行がなされるたびに「死刑制度を問いなおし死刑執行の停止を求める声明」を宗派として表明し、教団内はもとより、広く社会に対して死刑制度について論議していくことの大切さを呼びかけてまいりました。しかし、このたび私たちの願いが聞き届けられることなく、引き続き死刑が執行されたことは、誠に悲しむべきことであります。
私たちは、たとえどのような罪を犯した人間、また未だ反省や悔悟の気持ちを表現することにいたらない人間であっても、それを排除することなく、かけがえのないいのちとして尊重することをとおして共に生き合える世界を、阿弥陀如来の本願として教えられています。私たちはその根源の願いに立って、一人ひとりの人間が、いのちの尊厳において見出される社会の実現を願うものであります。
もちろん、犯罪被害者の深い悲しみや怒りは察してあまりあるものがありますし、死刑を望む声もあることは承知しておりますが、私たちはこれまでに開催した死刑制度と犯罪被害者の課題に関する公開のシンポジウムや講演会をとおして、犯罪被害者遺族が求めているのは、加害者の心からの反省や悔悟や償いであり、遺族の悲しみは死刑の執行によって癒されるわけではなく、加害者や加害者の遺家族との交流・対話によってなされることを学んでまいりました。
私たちは、どこまでも加害者の償いが可能となり、被害者にとっても、その苦悩から解放される新たな関係を生み出していくことを願っており、そのため、さまざまな立場の人々と共に考え、論議していくための場を開いていくことにつとめる所存であります。
ここに、あらためて今回の死刑執行に遺憾の意を表明すると共に、今後の死刑執行を停止し、死刑制度廃止に向けての取り組みが進められますよう願うものであります。
2004年9月16日
真宗大谷派宗務総長 熊谷 宗惠