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(回答先: 自衛隊官舎反戦ビラ訴訟 判決期日決まる [朝日新聞] 投稿者 なるほど 日時 2004 年 9 月 13 日 23:49:03)
立川反戦ビラ裁判の第5回公判が9月9日、東京地裁八王子支部で開かれた。この日は、弁護側証人として奥平康弘・東大名誉教授や、防衛政務次官や郵政大臣などを歴任した箕輪登氏らが証言。
奥平名誉教授は“事件”の性格について、送り手、受け手の表現の自由に、第三者である自衛隊官舎の管理人を通じて権力が介入したものだと指摘し、全国で表面化している一般刑法などを利用した警察権力の治安維持法的対応を厳しく批判した。
箕輪氏は「ビラに書かれている内容は私の気持ちと同じだ。ビラを撒かれて自衛官やその家族らが不安になるというが、憲法違反、法律違反のイラク派兵をやっているのだから、それを指摘されて不安にならないほうがおかしい。自衛隊にとってよい情報も、都合の悪い情報も、いろいろな情報が入って議論になることが大切だ」と証言した。
また、急遽、龍谷大学の山内敏弘教授も証言に立ち、自宅マンションのポストに自衛官募集のチラシが入っていた事例を挙げて、反戦ビラのみを狙い撃ちにした今回の立件の異常さを強調。最後に被告の1人は本人尋問で「取調べの検事が、これは警察、検察と反戦団体側の双方にとって大きな意味を持つ事件で、この立件を境にして全国の自衛隊に対するビラの配布状況の増減を調べてみたらおもしろい、と語っていた」と述べるなど、“事件”の政治的性格を裏付ける取調べ状況の一端を明らかにした。
この日も検察官は、裁判長から「まだ続きますか」と問われただけで、被告に対する尋問を終了させるなど、被告らの人権を著しく制約していることに対しどれほど真摯に認識しているのか疑わざるを得ないような、まったくやる気のない態度に終始した。
裁判はこのあと2回の公判で結審し、12月16日に判決が言い渡されることが裁判長から示された。
(ジャーナリスト・中嶋啓明)
http://www.kinyobi.co.jp/KTools/antena_pt?v=vol524