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事件現場で報道陣に公開された不審人物の人形=東京都葛飾区柴又で9日午前9時47分、米田堅持写す
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040909-00000015-maip-soci
東京都葛飾区で96年、上智大4年の小林順子さん(当時21歳)が自宅で刺殺された殺人放火事件は、未解決のまま9日で8年を迎えた。警視庁亀有署捜査本部は命日のこの日、犯行時間帯に玄関前で目撃された30代後半とみられる男の似顔絵を付けた人形を公開した。公訴時効まであと7年。父賢二さん(58)は「折り返し点を過ぎた。一刻一刻カウントダウンのつもりで過ごしている」と早期解決を祈っている。
事件は96年9月9日午後4時40分ごろ、葛飾区柴又3の小林さん方から出火して発覚した。犯人は順子さんの母親が出かけた午後3時50分以降に無施錠の玄関から侵入し、1人でいた順子さんを粘着テープなどで縛ったうえ、首を刃物で刺して殺害。その後1階和室に放火して逃げたとみられる。自宅は全焼した。
捜査本部の調べでは、事件当日は朝から雨が降っていたが、午後3時55分ごろに、傘をささずに玄関前に立ち、じっと表札をみつめる不審な男が目撃されていた。目撃者によると、男は身長約160センチでやせ形、レインコートと黒のズボン姿で、「会社員風に見えた」という。犯行時間帯と重なることから、捜査本部は男が事件に関与した可能性もあるとみて身元の特定に全力を挙げている。
順子さんは米国留学に旅立つ2日前に殺害された。賢二さんは今も「なぜ順子が殺されたのか」と自問し、電話のベルが鳴ると警察からの「逮捕」の連絡ではないかと期待する日々を送る。「照れくさくて、家庭ではあまりうまく会話ができなかった。でも、帰りが遅くなった順子を自転車で駅に迎えに行き、後ろに乗せて家に帰るまでの10分間が、私にとって幸せだった」と振り返る。
捜査本部はこれまでに延べ4万8000人の捜査員を投入。559件の情報が寄せられたが、事件解決には至っていない。情報提供は捜査本部(03・3607・9051)まで。【宮川裕章】
(毎日新聞) - 9月9日17時10分更新