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ハイテクパスポートのセキュリティに懸念の声【IT_Media記事】もう、米国はなりふり構わずですね。
http://www.asyura2.com/0406/it06/msg/905.html
投稿者 クエスチョン 日時 2004 年 11 月 29 日 19:48:38:WmYnAkBebEg4M
 

ハイテクパスポートのセキュリティに懸念の声【IT_Media記事】もう、米国はなりふり構わずですね。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0411/29/news007.html

2004/11/29 10:26 更新

米政府が計画しているマイクロチップ搭載のハイテクパスポートには、個人データを遠隔から読み取れる機能が搭載される。この機能がID盗難を危険をもたらすと反対する声が。


ワシントン(Associated Press)

 米国務省が11月26日に発行した文書によれば、米政府はマイクロチップを埋め込む新型パスポートに施すセキュリティ対策に反対している。このセキュリティ対策は、ID盗難のほか政府によるスパイ行為やテロ攻撃を防止するために必要だとプライバシー擁護派は主張している

 米国自由人権協会(ACLU)によれば、2005年末までに発行予定のハイテクパスポートは、最長30フィート(約9メートル)の距離から電子的に読み取ることが可能。ACLUは「情報の自由法(a Freedom of Information Act)」の下でこの文書を請求、入手した。

 新型パスポート自体に発信機は搭載されないが、読み取り機でデータを読み取れるアンテナが装備される

 このように個人データを遠隔から読み取れる機能は、パスポート所有者をID盗難の危険にさらす可能性を高めるとACLUは指摘している。さらには、政府機関が政治集会への参加者を秘密裏に調査できるようになり、国外の米国人がテロの標的にされ易くなるとも主張している

 旅券発給を担当するフランク・モス副次官補は、米政府は海外を旅行する米国人の安全とセキュリティを保証したい考えだと語った。

 「チップに搭載するデータのセキュリティと完全性の保証に向けてまだ取り組んでいる段階だ」

 しかしデータを暗号化すれば、他国がパスポートを読み取りにくくなるだろうと同氏は言い添えた。

 「これは世界的な相互運用性を無視することになる」(モス氏)

 同氏は2003年8月に作成された覚書の草案の中で、(電子パスポートでは)遠く離れた場所から情報をコピーできるとの反対意見を否定した。

 「顔写真とともにこれまでに集めたデータのみを保管する計画であり、リスクはほとんどない」と同氏は記している。「合衆国としては、チップのロックを解除してデータを読み込むのに必要なPIN(Personal Identification Number)などの手段を使わないよう勧告する」

 26日に電話取材に応じたモス氏は、パスポートに指紋データは搭載されないため、データの暗号化は必要ないと語った。指紋データの場合、盗まれるとATM(現金自動預け払い機)やセキュアなコンピュータネットワークへの不正アクセスを許す可能性がある。

 これに対しACLUのバリー・スタインハード弁護士は、パスポートからスキミングした写真などのデータでも問題を引き起こすと主張、窃盗犯がパスポート所有者の写真を外して自分のものに置き換える可能性があるという。

 「最低でも、テロリストからの不正アクセスを阻止するために暗号化すべきだ」(スタインハード氏)

 モス氏は、パスポートのデータはパスポートを金属製ポーチに入れたり、カバーに金属ファイバーを織り込んだりするなどして保護することができ、国務省は現在この2つの選択肢を模索していると説明した。

 米国やその他の国々は、2年以上前から国際民間航空機関(ICAO)とともに新たなパスポート規格に取り組んでいる。ICAOは国際航空標準を策定する国際連合の関連機関。

 ACLUが入手した文書には、IT専門家らやカナダ、ドイツ、オランダ、イギリスを含む国々が電子パスポート用国際標準のプライバシー保護およびセキュリティは不十分との懸念を表明していることが示されている。この標準ではデータの暗号化は義務付けられていない。

 2005年末までに発行されるすべての新しい米国のパスポートには、所有者の氏名、生年月日、発行局に加え、バイオメトリクスデータとなる所有者の顔写真が含められる。

 ACLUは、パスポートに埋め込まれるチップには今後さらに多くのデータが搭載されるようになり、将来的には運転免許証にもこうしたチップが採用されると注意を促している。

 米政府印刷局は先月、パスポートに埋め込み可能なチップパッケージの開発で4社と契約した。年内にさらに1社もしくは数社の企業が新型パスポートに関する受注契約を取り付ける予定で、米政府は来年初めより新たなパスポートを政府関係者や外交官に向けて発行開始する予定だ。
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[Leslie Miller,The Associated Press]

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